夏川りみ、デビュー・アルバム「南風」が初のLP化 「涙そうそう」ほか全7曲を収録
ステレオサウンドは、2002年にリリースされた夏川りみのアコースティックアルバム「南風」のアナログレコードを、ビクターエンタテインメントとの共同企画のもと、4月14日に発売する。
1曲目には誰もが知る「涙そうそう」(作詞:森山良子、作曲:BEGIN)を収録。2001年にシングルのカバーとして発表以来じわじわとヒットし、夏川りみのデビュー(1999年)以来、初のミリオンセラーとなった曲だ。2002年の「第44回日本レコード大賞」で金賞を受賞、同年「第53回NHK紅白歌合戦」にも同曲で初出場を果たし、翌年の第54回、第55回とNHK紅白歌合戦で3たび「涙そうそう」を歌唱。当時NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」による沖縄ブームもあり、彼女は一躍注目を浴びる存在となった。
「涙そうそう」の他、「童神」「黄金の花」「イラヨイ月夜浜」「てぃんさぐぬ花」「花」「涙そうそう(ウチナーグチ・バージョン)」など、すべてが沖縄で歌われてきた全7曲(「てぃんさぐぬ花」以外すべてカバー)を収録。
このアルバムの制作は、吉川忠英プロデュースのもと行なわれた。吉川は、アコースティック・ギターの第一人者として、中島みゆき・松任谷由実・松田聖子・大滝詠一・福山雅治などのヒット作品のレコーディングやコンサートに参加。このアルバムにおいては、夏川の歌い手としての個性を巧みに引き出しているのが大きな魅力となっている。
アルバム「南風」として初となる今回のレコード製作は、ビクターエンタテインメント協力のもと行なわれ、使用された音源は、「涙そうそう」はオリジナル・デジタルマスターから、他の6曲はすべてオリジナルのハーフインチ・アナログ・マスターテープにまで遡り、日本コロムビア・武沢茂氏がレコードの原盤となるラッカー盤のカッティングを手がけている。
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