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Travis Japan、デビューコンサートツアーがぴあアリーナMMにてファイナル 帰国後初のファンと交わす「ただいま」「おかえり」に感動

アーティスト

写真:邑田卓也

Travis Japan「JUST DANCE!」でCapitol Recordsより全世界デビュー後、初となるアリーナツアー「Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW〜ただいま、おかえり〜」を開催。愛知、福岡、新潟、大阪、神奈川の全国5都市 計23公演にて計約23万5000人を動員し、3月9日から4日間行われた神奈川・ぴあアリーナMMでの公演では、全7公演にて計7万人を動員した。

Billboard Global exclude. US 5位に輝いた全世界デビュー曲「JUST DANCE!」や、世界最大のアーバン・ダンス・コンペティション「WORLD OF DANCE」にて、全米大会チーム部門4位・世界大会チーム部門9位に輝いた「WORLD OF DANCE」のメドレーパフォーマンス披露をはじめ、「Opening」「ACT1:Hollywood」「ACT2:Electronics」「ACT3:JAPANESQUE」「ACT4:street」と演出を凝らした4ブロックで構成されており、アンコールも含めた全38曲を披露。

圧巻のステージング、世界で戦ってきた唯一無二のダンスパフォーマンス、そしてツアータイトル「Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW〜ただいま、おかえり〜」にあるように、アメリカ・ロサンゼルスへのスキルアップのための約7ヶ月の留学、そして「JUST DANCE!」での全世界デビューを経て、Travis Japanが帰国後、初めてファンと「ただいま」「おかえり」の言葉を交わす感動的なデビューコンサート公演が、3月12日に神奈川・ぴあアリーナMMで千穐楽を迎えた。

Travis Japanは3月29日に今まで語られてこなかった、アメリカ留学や世界デビューの裏側をメンバーそれぞれが想いを交えて語る、ドキュメント映像作品 Blu-ray&DVD「Travis Japan – The untold story of LA -」をリリースする。

ライブレポート

LEDスクリーンに映し出されたステージを覆う深紅のビロード調のカーテン。花道にはレッドカーペットが敷かれ、その先のセンターステージ上空に浮かんでいる地球を模した球体。客電が落ち、カウントダウンがスタートし、それがゼロになった瞬間、待ちに待った彼らのデビューコンサートがスタート!

カーテンが開くと、そこにはリムジンに乗り込んだタキシード姿の7人。オープニング曲「The Show」の歌唱中、背景のスクリーンに映し出される留学先ロサンゼルスの景色。その中を颯爽と走り抜け、最後に到着したのは…そう、東京! スクリーンにアップになった宮近が「ただいま!」と言えば、客席は「おかえり!」と彼らを温かく迎え入れる。彼らのデビュー曲「JUST DANCE!」をファンの前で披露するのは、このツアーが初。この瞬間を待ちわびていたファン、そしてメンバーの喜びがぶつかり合う、とてもエモーショナルな場面となった。

今回のステージは、オープニング後は大きく4つのブロックに分かれており、最初は【Hollywood】。赤のベロア衣装に身を包み、ジャニーズJr.時代の代表曲「夢のHollywood」を披露。「いつか現地で歌いたい!」となかば夢物語として語っていた彼らが、全米人気番組「America’s Got Talent」出演でその夢を現実化。メンバー、ファンにとっても強い思い入れのある1曲だ。このセクションでは、川島のピアノ&松田による即興のセッションなどもあり、客席を大いに沸かせた。

続く【Electronics】セクションでは、様々なLEDとリンクした演出が目白押し。宮近&中村による「FIRE!!!」(北山宏光&藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)曲)では、この曲のために新調したという金と銀の衣装が照明にまぶしく光り、続く「PINEAPPLE」(V6曲)ではメインのダンスを吉澤が華麗に舞う。「自分たちのオリジナル曲でミックス曲を作るのが夢だった」という川島が作った「GET ALIVE」と「LockLock」をミックスした曲では、LEDの小型パネルをバックに華やかな光と共にパフォーマンス。

メンバー紹介ソング「Unique Tigers」などでは彼らの愛称・トラジャにちなみ、虎の形をした“トラッコ”に乗ってファンとコミュニケーションを取る姿も。MCでは「気持ちいい~!」「ペンライトがめちゃくちゃきれい!」「今日が最終公演なんて早すぎない!?」とコンサートを心から楽しんでいる様子が伝わってくる。新CMが決定したことが発表されたり、ファンにとってもうれしいニュースの連続に「こういうお知らせができることがうれしい」と、現在の幸せを噛みしめていた。

後半は3つめのブロック【JAPANESQUE】からスタート。白をベースにした衣装は、着流し風や陰陽師風と7人7様の和を意識したものに。「VOLCANO」は松田の和太鼓演奏も加わり、和バージョンに変身。「彼らの初主演舞台『虎者』の名曲「Namidaの結晶」では大量の羽が降り注ぐ演出も。その羽が残るステージで披露された、川島&松田による「君だけに」(少年隊曲)では、アメリカでのレッスンで腕を磨いたコンテンポラリーダンスを披露。舞い落ちた羽が宙を舞い、LEDに映し出される美しい満月とあいまって、とても幻想的なシーンに仕上がっていた。

最後のブロックは【street】。今までとはガラリと雰囲気が変わり、スーツ衣装の多い彼らにしてはめずらしいスタジャン姿というカジュアルな衣装で登場した七五三掛&松倉は、「LET’S MUSIC」(Sexy Zone曲)を、全身がバネのようにはじけるストリートダンスを披露。このブロックの目玉は、「WORLD OF DANCE」で全米4位、全世界9位に輝いた圧巻のメドレーパフォーマンス。大会でもアイコンだった狐のお面や扇子を使ったパフォーマンスをノンストップで魅せ、踊りきったあとは肩で息をしながら円陣を組みお互いを称え合い、客席からも大きな歓声が。メンバーひとりひとりがファンへの感謝、想いを伝え、改めて「ただいま!」「おかえり」のコール&レスポンス。そのままラストソング「JUST DANCE!」へと続き、数え切れないほどの「ありがとう!」をクチにしながら本編は終了。

「BIG BANG BOY」で始まったアンコールは、ファイアボール、照明、スクリーン…すべて真っ赤に染まった世界に。新曲「DRIVIN’ ME CRAZY」では再びトラッコに乗り、会場の隅々にまで名残惜しそうに手を振る7人の姿が印象的だ。そしてファンとの絆、ファンへの想いを込めた「Together Now」でコンサートは終了。「待っていてくれてありがとう。そしてこのステージに立たせてくれてありがとう」という心からの感謝、「これからも共に歩んでいこう」「一緒にデカい夢つかもう」と未来への約束を何度もクチにした彼ら。それらの言葉を大きな歓声と拍手でしっかりと受け止めた客席。お互いがひとつになった瞬間だった。

彼らの武器と言える動きのそろったシンクロダンス、留学を経て表現力の増したパフォーマンス、エンタテインメントの聖地ハリウッドを感じさせる演出、ジャズやストリート、また日本人としてのプライド…すべてにおいて質の高い「THE SHOW」というプレゼントを届けてくれた。

文:村島美菜

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