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lynch.、約3年振りのアルバム「REBORN」を引っ提げたツアー全公演完遂 5人の揺らがぬ信念を提示した圧巻のライブをレポート

アーティスト

撮影:マツモトユウ

滾る魂から放たれる、烈しくも艶やかで圧倒的な轟音。ストイックでいて貪欲でもある、完成された秀逸なるライヴパフォーマンス。lynch.が「TOUR’23『REBORN』」最終日の場で提示したのは、彼ら5人の揺らがぬ信念そのものであったと言えるだろう。

「こんなに歴史の長いバンドを、この5人でいまだにこんな美しいかたちで続けられているのは誇りだし、続けられているのはみなさんのおかげです。本当にありがとう!また次の機会を楽しみにしていてください。ずっと続けていきましょう、“これ”を!」(葉月)

約1年間の活休期間を経て、22年11月の初武道館公演から活動再開となったlynch.が、今春3年ぶりのアルバムとして発表したのは「REBORN」。これがlynch.の第2期到来を感じさせる革新的な内容であったことは間違いなく、あらたに“メンバー5人がそれぞれ2曲ずつ楽曲を書く”というアプローチによって生み出された作品は、各人の持つ豊かな才覚と感性を存分に活かした仕上がりになっていた印象が強い。

当然、今回のTOUR’23「REBORN」で主軸となっていったのは「ECLIPSE」をはじめとした「REBORN」の収録曲たちだったのだが、このツアーは彼らにとってコロナ禍発生以来となる久しぶりの待ちに待った声出し解禁のツアーでもあった。故に、アンコールでは前作アルバム「ULTIMA」の収録曲「EUREKA」がオーディエンスによるシンガロングをともなった念願のかたちで演奏され、さらにダブルアンコールでは冒頭に記した葉月の言葉のあとに、lynch.の基本精神を凝縮した名曲「ADORE」でもファンの発する大きな歌声が場内に響き渡ったのである。

年末には19周年を迎え、20周年の節目も視野に入ってきたlynch.の向かおうとするさらなる未来。それはきっと、彼らの揺らがぬ信念と彼らを愛する人々と共に在るはずだ。

TEXT:杉江由紀

セットリスト

M1.CRIME
M2.THE FORBIDDEN DOOR
M3.CREATURE
M4.EVOKE
M5 CANDY
M6 ANGEL DUST
M7 NIHIL
M8 IDOL
M9 BLEU
M10 PRAGMA
M11 SINK
M12 AMBIVALENT IDEAL
M13 GALLOWS
M14 EVIDENCE
M15 CALLING ME
M16 OBVIOUS
M17 pulse_
M18 ECLIPSE

EN1-1 INVINCIBLE
EN1-2 DAMNED
EN1-3 -273.15℃
EN1-4 EUREKA

EN2-1 ADORE

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