エリック・クラプトン、ジェフ・ベックとのコラボ曲「Moon River」をMVとともにリリース
エリック・クラプトンが5月12日、Bushbranch/Surfdog Recordsより1月10日のジェフ・ベックの悲しい死の少し前に彼とレコーディングした「Moon River」をデジタルリリースした。
ヘンリー・マンシーニ作曲、ジョニー・マーサー作詞による「Moon River」は、あの映画『ティファニーで朝食を』(1961年公開)でオードリー・ヘプバーンが歌い、第34回アカデミー賞の歌曲賞を受賞。第4回グラミー賞でも最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞に輝き、以来、無数のアーティストによって歌い継がれてきた名曲。
「Moon River」のデジタル・リリースに加えて、アニメーションによるミュージック・ビデオも公開。
公開日にはニューヨークのタイムズ・スクエアの巨大ビルボードでも、1時間に一度放映される。このビデオの監督は、ミュージシャンではアークティック・モンキーズやフローティング・ポインツとコラボレーションを行なっている、パリ在住のフランス人アニメーション作家兼イラストレーター、ネヴィル・ベルナールが務めている。
本作のリリース後、5月22日・23日には、ジェフ・ベックの追悼コンサート「ザ・トリビュート・トゥ・ジェフ・ベック」が控えている。ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されるこのコンサートは、エリックとジェフの妻サンドラ・ベックが主催。ロッド・スチュワート、ロニー・ウッド(ザ・ローリング・ストーンズ)、ビリー・ギボンズ(ZZトップ)、ジョー・ペリー(エアロスミス)、イメルダ・メイ、ジョニー・デップ、ゲイリー・クラーク・ジュニア、デレク・トラックス、スーザン・テデスキといったアーティストたちが出演を予定している。
なお、7月14日には、「Moon River」と新曲「How Could We Know」を収めたダブルA面のアナログ・シングルも発売される。「How Could We Know」には、マイケル・ジャクソンの追悼式で「ヒール・ザ・ワールド」を歌ったことでその名を知らしめ、これまでに4枚のアルバムを発表し、プリンスやジョシュ・グローバンのバッキング・シンガーも務めたシンガー・ソングライターのジュディス・ヒル、1980年代に英国出身のデュオ=クライミー・フィッシャーのシンガーとして名を馳せた、シンガー・ソングライター兼プロデューサーで、1998年発表の「ピルグリム」以降エリックのアルバムも多数共同プロデュースしたサイモン・クライミー、2021年発表の最新アルバム「Song For Tomorrow」にはエリックがゲスト参加するなどかねてから交流がある気鋭のブラジル人のジャズ・ギタリスト、ダニエル・サンティアゴをフィーチャー。アナログ・シングルはエリック・クラプトンのオフィシャル・オンラインショップ等で予約をスタートしている。
このあと9月に、エリック・クラプトンが主催する「クロスローズ・ギター・フェスティバル」がロサンゼルスで行なわれる。