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Knight A – 騎士A - すべてをかける5人の熱情が伝わるエンターテイメントショウ、有明アリーナワンマンの公式レポートが到着

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Knight A - 騎士A -

Knight A – 騎士A –

5月13日(土)・14日(日)の2日間に渡りKnight A – 騎士A -のワンマンライブ『Knight A – 騎士A – ONEMAN LIVE 2023「AllVIN」』が有明アリーナにて開催された。本記事では同公演のオフィシャルライブレポートをお届けする。


“声”を武器にYouTubeやTikTok、ツイキャスなど動画サイトを中心に活動する5人組アイドルユニットのKnight A – 騎士A(以下、騎士A)が、『Knight A – 騎士A – ONEMAN LIVE 2023「AllVIN」』と題した2デイズライブを2023年5月13日&14日に東京・有明アリーナにて開催。初週のセールスが11万枚を突破した自身初のシングルと同タイトルのライブは、まさに“AllVIN(読み:オールイン)”というタイトル通り、この公演に、もっと言えば活動にすべてをかける5人の熱情がひしひし伝わる、圧巻のエンターテイメントショウを目の当たりにすることになった。

今回のワンマンライブに向けて、動画投稿や生放送、SNSでの発信を途切れさせなかった5人は、5月10日リリースの1stシングル『AllVIN』にも並々ならぬ気概で臨んだ。すとぷりのるぅとが初めて他アーティストに提供した楽曲となったタイトル曲はじめ、オトナな色香が漂う「Thirsty」やR&Bに振り切った「NOPE」、パンキッシュな「Q and A」、さらにはメンバーそれぞれが作詞を手がけたペア曲。初回限定盤の6バージョンに収められた全9曲ににじむのは、“もっともっと”という天井知らずな表現欲だ。全てを賭ける「AllVIN」を表現するには相応しいギャンブルの聖地・ラスベガスの街並みを思わせる華やかなステージに堂々と立ち、1日目と2日目で構成をガラリと変え、さまざまな初の演出でもオーディエンスを沸かせた2日間は、5人の輝ける今だけではなく、可能性に満ちたこれからを明示するものにもなったように思う。

Knight A - 騎士A -

Knight A – 騎士A –

1日目の始まりは、「AllVIN」。CASINOのディーラーを彷彿とさせるようなメンバーカラーのスパンコールをふんだんに使った煌びやかな衣装をまといリフターでステージ下から現れたのは、一度足を踏み入れたら抜け出せない帝国を築いた<最上最強>な騎士たち。ラップもダンスも切れ味鋭く、あまりにカリスマティックだ。「考えるな 俺だけみてろ」(ばぁう)、「俺を崇拝しろ」(てるとくん)のセリフに場内で大きな歓声があがる。

1日目は、騎士Aとしては初の試みとなるMCが一切ない公演。歌やダンスに加え、セリフを各所に組み込み「魅せる」ことに拘った新しいチャレンジだ。

早速乗り込んだトロッコでアリーナ客席通路を進み、華麗な刀舞も披露した「真世界」。ライブ限定で組み込まれた演出となった「全員まとめて愛してるよ」(そうま)、「大好きな みんなのために」(まひとくん。)と、カッコよさとかわいらしさが対になったセリフ。絶妙なスポットライトと間に、気持ちを引き寄せられてしまう。軽やかなダンスでも魅せた「Show Time」とたたみかけ、「Sweet Trap」では「お前らの全部 俺に捧げろ」といったしゆんのセリフに胸を掴まれる。「Tokyo Lover’s Night」ではジャケットを脱いでベスト姿に。「Jump!」での檻を使ったシアトリカルなパフォーマンスにしても。騎士Aのライブで初登場となる花道に5人が広がった「NOPE」での、難易度の高い歌やダンスをスタイリッシュにこなす姿にしても。「Attention Lies」での見事なステッキさばきにしても。エンターテイナーぶりに拍車がかかっているではないか。

Knight A - 騎士A -

Knight A – 騎士A –

メンバーそれぞれがカラーボールを客席に投げ入れるという初めの演出でリスナーとの距離を一気に縮めながら、オーディエンスの大合唱で新曲とは思えない一体感が生まれた「Q and A」のあとは、『AllVIN』に収録のペア曲へ。向き合ったり背中合わせになったり、アツい男たちの<君を奪いさらう>の破壊力が絶大なばぁう×そうまの「Kicks」。熊のぬいぐるみを抱えて<かわいい>を競い合ったかと思うと、手をつないで花道を進みオーディエンスに愛を告白した、てるとくん×まひとくん。の「恋愛戦争」。大きな額縁の前でベネチアンマスクをつけて歌い踊り絡み合う姿が絵になりすぎた、そうま×しゆんの「Yes, Master」。まひとくん。が天使に、ばぁうが悪魔に扮して、<離さない>のハグにも大歓声が上がった「天使と悪魔の絶対ゲーム」。しゆんが「みんな会いたかったよ!」、てるとくんが「だーい好きだよ!」とキラーフレーズを口にした「Greed」。どんな組み合わせになってみても、強すぎるコンビネーションを発揮するのが騎士Aだ。

挑発的な自己紹介で5人が順繰りかっとばしていく「Knight Game」で大ボリュームのコール&レスポンスを轟かせたあとは、それぞれのメンバーカラーのジャケットやトップスをまとった5人がサングラスをかけてステージ下からリフターで登場。さながらCASINOに訪れた遊び慣れた客を連想させる装いだ。バンドメンバーに楽しそうに絡む場面も見られた「ヒバリ」。吐息混じりの歌声でもドキドキさせた、ドラマティックで退廃的な「『A』BYSS」。マイクスタンドを前に、歌声をていねいにつなげて重ねていった「Dreamy Night」。再びトロッコに乗り込み、<特別な笑顔>で客席に向け手を振ったり指さしたり、たくさんのファンサをした「Thirsty」。そして、ばぁうがタイトルコールした本編ラストの曲は「V Ace」だ。<俺だけみてろや今><俺だけのお前に>、こんな強気で俺様なフレーズが、騎士Aにはよく似合う。花道やセンターステージも使ってオーディエンスを虜にした5人の<俺たちが“Knight A”>も、誇らしげに響いた。

Knight A - 騎士A -

Knight A – 騎士A –

「トップシークレット」で幕を開けたアンコールでは、こちらも騎士Aでは初となるスタンドトロッコが!しかもトロッコと徒歩(!)でスタンド席通路をぐるりと1周して、「驚いた!?」といういたずらっぽい笑顔を見せた5人。「Perfect Crime」ではメインステージ、花道、センターステージを広く使って、オーディエンスへの愛と感謝を伝えた。

MCが一切なかったこの初日公演。歌にダンスにパフォーマンスだけで届けようとする5人の覚悟が確かに伝わってきた。事実、MCはなくとも立派に成り立つショウだったし、5人の熱い想いは十二分に伝わった、ということを記しておきたい。

スウィートな「Dreamy Night」で意表を突く幕開けを飾った2日目は、そうまの「AllVIN開幕」の宣言と共に一気にボルテージが爆発。「PLAYER」でトロッコに乗り込み、アリーナ客席通路を進みながら「声出していこうぜ!」とばぁうが叫び、しゆんも「おまえらそんなもんじゃねぇだろ!」とアオって、5人の気迫といったら実にすさまじい。すると、「Shall we Dance!!」ではオーディエンスも大きくクラップしながら<Yeah!>とコール。ばぁうがまひとくん。をバックハグしたり、そうまとしゆん、てるとくんとまひとくん。、そうまとてるとくん、しゆんとてるとくんが急接近したり、瞬きする間(ま)も惜しい。

バンドサウンドが鳴る中で自己紹介して、「声聴かせてくれよ!」「来てくれてありがとう!」「盛り上がっていこうね!」とオーディエンスに呼びかけ、熱量高いままなだれ込んだ「Tokyo Lover’s Night」。前日の疲れも見せず、それどころか歌声もダンスもますます冴え渡って、「Attention Lies」のラスト、5人のシルエットがまるで『グレイテスト・ショーマン』のように見えたのは筆者だけだろうか。

そんな5人に呼応するように、「Q and A」で前日をしのぐ大合唱を響かせたオーディエンス。Queen=ファンとKnight Aの絆は、とても深くて強い。

ペア曲、「Knight Game」から「『A』BYSS」の流れは前日同様やはり無敵で、メインステージに立った「Show Time」からメンバーの手からキラキラの紙吹雪が放たれ幻想的な演出に会場から歓声が湧き上がった「OVERDRIVER」、本編ラストの「AllVIN」までの高揚感は尋常ならざるもの。全身全霊、その言葉こそが相応しい5人だった。

Knight A - 騎士A -

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そして。2日目のアンコールでは、メンバーがそれぞれの想いを言葉にしていった。

そうま「自分にとって、AllVINは恩返し。こんなに本気でなにかに挑戦したり、頑張ろうと思えたりしたのはみなさんのおかげです。これからも騎士Aにしかできない歴史をつくっていきます」

てるとくん「AllVIN、全員で掴んでやりきれました。尊くて優しくて温かい居場所をつくってくれたみんなのために、騎士Aを絶対守る、僕たちが居場所になる、って決めたから」

まひとくん。「この数か月、いろんな形でAllVINしてくれてありがとう。みんなは僕の宝物。どんなことがあってもみんなを守るし、一緒に楽しい思い出をつくっていこうね」

しゆん「自分なりにAllVINを考えて、自分が頑張らないとおまえらには届かない、気持ちは伝わらない、っていうことに気づいた。もっと力を貸してほしい、もっと届けてよ! 君たちが必要です」

ばぁう「みんな、生きてることを誇っていいんだよ。生きてる意味を求めすぎないでいい。どんなおまえたちも受け止めるし、俺たちがおまえたちの生きる意味になるから」

偽りのない5人の言葉はいつだって胸に刺さるし、心の支えになる。

2日目も「トップシークレット」「アイビー」ではスタンドをトロッコと徒歩で1周し、歌で、表情で、身振り手振りで、言葉で最後までファンへの愛と感謝を表し続けた騎士A。活動にすべてをかける5人は、リスナーと共に高みを目指していく。

文=杉江優花
撮影=林晋介、東美樹

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