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新山詩織、山崎あおい、Maica_nら出演のイベント「B All Light」が大盛況にて終了 Vol.02の日程&出演者も決定

アーティスト

4月に社名を「Being」から変更し新たなステージへと踏み出した「B ZONE」。次世代アーティストを中心に行われる「B All Light」というイベントが、4月28日東京・六本木unravelにて行われた。その記念すべき第1回はシンガー新山詩織を中心に山崎あおい、Maica_n(マイカ)、Ranといういずれも個性あふれる女性シンガーに加え、若手ミュージシャンとして頭角を現してきている友田ジュン(Key/DEZOLVE)、坂本遥(Gt/エドガーサリヴァン/MEMEMION)、山下あすか(per)という豪華なラインアップとなった。

ライブ当日、熱気に満ちた六本木のチケットソールドアウトの会場からは、開場中、新山詩織が選曲した今回の出演者の楽曲が流れイベントを盛り上げていく。今回のイベントは各アーティストが自分の曲以外に自身のルーツとなった楽曲をカバーするという事、そして他の共演者とリレー形式でコラボをすることが事前にアナウンスされていて、一体どんなイベントになるのか、集まったファンもこのイベントに対する期待に開演の時を今かと待っている。

トップバッターは2019年にデビューした福岡県出身のRan。デビュー以来、儚げな歌声にのせてメッセージ性あふれる楽曲配信と地道なライブ活動で、着実にファンを増やしてきた彼女。神秘的なジャケット写真から発信される世界観とは良い意味でイメージに反したその無邪気な表情がとても好感が持てる。Ranは同じ福岡県出身の阿部真央の「ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜」というかなり通好みの曲もカバー。阿部真央に対する多大なるリスペクトが感じられる。そして次の出演者、山崎あおいを呼び込み、「鯖鯖」(作詞/作曲:山崎あおい)というユニークなタイトルの楽曲をコラボレーションした。人間同士の微妙な距離感や恋愛感を描いた名曲だ。

その後Ranがステージから下がり、山崎あおいがそのままステージに。この山崎あおい、ここ数年は自身のアーティスト活動と並行して、彼女の独特な視線から紡がれる歌詞と完成度の高いメロディーが高く評価され、様々なアーティストへの楽曲提供にも引っ張りだこで一気に活動の幅を広げている。彼女から発せられる独特の親しみのある雰囲気と、歌った瞬間にライブハウスの空間に放たれる浮遊感のある歌声は、聴く人を山崎あおいの世界へと誘う。山崎自身のルーツとなる楽曲は女性シンガーの中ではもはや神格化になっているYUIの「Last Train」を披露。まるで山崎自身の楽曲のように単なるカバーではなく思い入れたっぷりに歌い上げていく。そして次の出演者、MAica_nを呼び込み久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」をカバー。Maica_nのアレンジによるそのメロディの良さを十分に生かしたシンプルで見事なアレンジで観客を魅了した。

そして次の出演者Maica_nがそのままステージに残り、彼女の演奏が始まる。2020年にメジャーデビューを果たした彼女。毎回インパクトのある作品をリリースし、女性シンガーとしてここ数年で急成長を遂げて注目度も高い。ニルヴァーナのTシャツをきて無邪気に笑顔で登場する彼女のセンスに思わずニヤリとさせられる。個性的なメロディに対して絶妙に練り込まれた歌詞が絡み合う、完成度の高いオリジナル曲はデビューして数年、すでに誰も真似のできない唯一無二の個性を放っている。そんな彼女がルーツとして披露した曲がとんねるずの「情けねえ」。先ほど披露した「LA・LA・LA LOVE SONG」もそうだが、Maica_nが歌うカバー曲は、まるでオリジナル曲のごとく、曲に対する彼女の愛情とリスペクトが感じられる。そして次の出演者の新山詩織を呼び込み、ボブマーリーの「No Woman,No Cry」をコラボ。このカバーのアレンジもMaica_nによるものだが、もともとこの曲がもつ良質なメロディを抽出し、原曲以上に親しみやすく「歌」にフォーカスを当て「一緒に歌える」秀逸なコラボカバーとなった。

そしてこのイベントのトリを務める新山詩織が残り、彼女のステージが始まる。今年の7月にニューアルバム「何者〜十年十色〜」の発売が決定した彼女。デビューして10年。ステージ上に佇む彼女はデビュー時の初々しい透明感に加え、人間味溢れるオーラを身に纏い、会場の空気感を新山詩織ワールドに変えていく。このイベントのクライマックスへと突入する。

今回のサポートメンバーの演奏も秀逸だ。これまでに新山詩織とはライブやレコーディングで一緒になったメンバーで、キーボード&バンマスの友田は自身もDEZOLVEというフュージョンバンドを結成している。J-POP〜JAZZ/FUSIONなど様々なジャンルのプレイスタイルが可能な将来有望なアレンジャー&キーボディスト。ギターの坂本遥は現在MEMEMIONというバンドで自らボーカル&ギターを担当していて、グランジロックをルーツに持ちながらも、緩急つけた個性的なフレーズを多用しながらサウンドに彩りを添えていく。パーカッションの山下あすかは若手筆頭株の女性パーカッショニストで、その見た目の可愛らしさとは裏腹に、パワー溢れるリズムを繊細な音色でバンドの屋台骨を支えている。そのアグレッシブに演奏している姿はパーカッションというよりももはやドラマーの佇まいである。

そんな才能溢れるメンバーとともにステージは進んでいく。新山詩織が今回ルーツとして選んだ曲は椎名林檎の「丸の内サディスティック」。節目節目でこの曲を演奏しているのをみると、デビューした10代の頃からこれまでの間、この曲を大切にして共に歩んで来たのだろう。そんな想いがこの曲を歌う彼女の表情から読み取ることができる。集まったファンも彼女の一音一音に耳を傾けてこのイベントを楽しんでいる。

全員の出演者の出番が終わったところで、改めてRan,山崎あおい,Maica_nがステージに集まる。新山詩織の「みなさん絶対知ってる曲だと思うので、一緒に歌ってください!」というMCと共に最後に歌われた曲がなんとB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」。このメンバーにこの選曲という、ほかでは絶対に見られないコラボで出演者、来場者共に最高に楽しい雰囲気でこのイベントは幕を閉じた。

次回の「B All Light」は、7月22日に東京・unravel Tokyoで開催。all at once、宮川愛李、荒井麻珠、RAKURAの出演が決定している。

B All Light-新山詩織 with friends-セットリスト

Ran

立春、坂道にて
愛おしい日々
ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜(阿部真央カバー)
華たち
(山崎あおいIN)
鯖鯖(山崎あおい×Ranコラボ)

山崎あおい

嘘だった
Prima
Last Train(YUIカバー)
離れないの
(Maica_n IN)
LA・LA・LA LOVE SONG(Maica_n×山崎あおいコラボ/久保田利伸カバー)

Maica_n

Flow
la Sekirara
情けねえ(とんねるずカバー)
Dance With Me
(新山詩織 IN)
No Woman,No Cry(新山詩織×Maica_nコラボ/ボブ・マーリーカバー)

新山詩織

New
Do you love me?
丸の内サディスティック(椎名林檎カバー)
帰り道

アンコール

おどるポンポコリン(全員コラボ/B.B.クィーンズカバー)