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原因は自分にある。、ワンマン大阪公演で吉澤要人のリーダー就任を発表

アーティスト

カメラマン:牧野孝彦

2019年のデビュー以来、次元を超える独自の存在感で新時代のエンターテイメントを生み出してきた7人組ダンスボーカルユニット・原因は自分にある。が、4月に東京・Spotify O-EASTにて行った東京公演に続いて、ワンマンライブ「LIVE 2023 -Loud & Shuffle-」の大阪公演を大阪・ゴリラホールにて行った。

東京公演では、オーディエンスの声が轟く“Loud”と、通常とは異なるメンバー構成で魅せる“Shuffle”を織り交ぜた新たなげんじぶの姿を魅せた。大阪公演ではガラッとセットリストが変わり、ノンストップでげんじぶの世界観を示していった。

1部では幻のアー写と言われた、Mr.Androidの衣装で現れたげんじぶメンバーに、観測者(ファンの名称)のペンライトの光が大きく揺れ、2部公演では6月7日にリリースされる3rdシングル「Foxy Grape」の全身“葡萄色”の衣装に身を包んだ高貴で色気のあるビジュアルに、登場から嬉しい悲鳴があがる。

1曲目は「Mr.Android」。ビジュアルとパフォーマンスの独特な世界観に一気に引き込まれ、続いて久しぶりにライブで披露となったげんじぶには珍しいHIP-HOPビートの「犬と猫とミルクにシュガー」。休む間もなく、曲のイントロが流れた瞬間会場が沸く定番「ギミギミラブ」では、ライブハウスが揺れるほどの会場のジャンプで一体感を高めた。

そして続く、「嗜好に関する世論調査」では、観測者とげんじぶメンバーとのコール&レスポンスで“Loud”し、ノンストップでMCへ。

2部のMCでは、前日にメンバー6人のストーリーで謎の画像が一気にアップされ、観測者の色々な想像があった中、大倉から答え合わせが。「日頃感謝している観測者に向けて、プレゼント!」ということで、前日に大阪で買ったお土産だったことを伝えた。

そして隙間なく、小泉の「夢の世界へ行きましょう」という合図とともに、ミュージカル調の楽曲「夢に唄えば」で、また彼らの世界観へと引き戻されていく。MCでは彼らの仲の良さが伝わる温かくて優しい空間から、曲に入ると一気に別の世界へと誘われるような感覚が彼らのライブの魅力の一つだ。

「夢に唄えば」の最後にピンスポットが大倉と武藤に当たり、“Shuffle”パートへ。「In the Nude」を、げんじぶ年長組である2人がセクシーな歌とフロアダンスで魅せると、続いて「半分相逢傘」で椅子を使った色気のある絡み合ったダンスをする桜木と吉澤に魅せられると、2人が“十代”ということを誰もが忘れてしまう。

Shuffle最後は、長野の挑発的な攻めたダンスと小泉の繊細さが見える歌で「JOKER」を披露。息をつく間も無く「柘榴」で、ダークで奇妙な世界へ誘われる。

そしてこのブロック最後は、6月7日リリースの3rdシングルの表題曲「Foxy Grape」をワンマンライブでは初披露。げんじぶのサウンドでは新しい歪んだギターの中にテクニカルなピアノが入り込むメタルテイストの楽曲だ。

続くMCでは、大倉がリリースするシングル曲の説明を始めると武藤が落ち着きのない様子を見せ、「衣装が〜」とステージをあとにする。数分して戻ってきたかと思うと、「本当にごめんね!」と言いながらMr.Androidの黒衣装で登場。なんとライブ中にイヤモニを突き抜けるほどの破ける音と共に衣装が破けてしまったという。精神年齢最年少と言われる最年長らしいエピソードを大阪に残したのであった。

1人違う衣装でラストスパートは「0to1の幻想」で再度ギアをあげ、止まらずに「Lion」で観測者もメンバーもボルテージは最高潮に。続けて「原因は君にもある。」から「原因は自分にある。」とセルフタイトルの楽曲であらためてげんじぶの名刺を提示し、ラストMCへ。

1部では、吉澤から「グループごとではありますが…」と、リーダーに就任したことをが発表された。「僕たちはリーダーがいなくても活動できる7人なんです。でも、やっぱりこの先上に上っていくためには、7人を守っていける人が必要だなと。一つ大きな変化を僕ら自ら起こして、この変化がいい方向に進んでいく“原因”になるようにリーダーになりました。いろんなリーダーがいるので、僕は僕なりのリーダー像を模索しつつ、みんなに支えてもらいながら、1人1人が笑っていればいいグループになるので、みんなが笑顔になれるように頑張ります」と吉澤らしい、温かな言葉で意気込みを語り、会場も温かい拍手で受け入れた。

結成して4年、グループとして新たな挑戦と新たな“原因”を作ってくれた。笑顔に包まれた会場がさらに笑顔になれる「放課後ギュッと」を披露し、ラストは「ネバーエンドロール」で、グループの物語がこれからも続くことを示してくれた。彼らの物語は“ネバーエンドロール”ということをあらためて感じさせるライブだった。

セットリスト

M1.Overture
M2.Mr.Android
M3.犬と猫とミルクにシュガー
M4.ギミギミラブ
M5.Joy to the world
M6.嗜好に関する世論調査
M7.夢に唄えば
M8.In the Nude(大倉・武藤)
M9.半分相逢傘(桜木・吉澤)
M10.JOKER(小泉・長野)
M11.柘榴
M12.Foxy Grape
M13.0to1の幻想
M14.Lion
M15.原因は君にもある。
M16.原因は自分にある。
M17.放課後ギュッと
M18.ネバーエンドロール