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葉加瀬太郎音楽祭 京都公演のライブレポート到着、2日間で11組のアーティストが競演

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葉加瀬太郎音楽祭 京都公演DAY02(6月4日)

葉加瀬太郎音楽祭・京都公演が6月3日・4日に京都・上賀茂神社で開催され、2日間で11組のアーティストが競演し会場を沸かせた。葉加瀬太郎音楽祭は2002年から情熱大陸ライブ、葉加瀬太郎フェスと17年間続いた葉加瀬太郎の恒例夏フェスに連なる音楽イベントとして2019年6月に京都・上賀茂神社で初めて開かれ、今回で3度目の開催となる。

なお、葉加瀬太郎音楽祭はこの後、6月10日に明治神宮外苑総合球技場 軟式球場に会場を移し開催される。また、京都公演の模様はRakuten TVにて6月17日より配信が始まる。

DAY01(6月3日)

前日の大雨も止み、素晴らしい好天の中、初日(6月3日)公演は15:30にスタート。トップバッターを務めたのは大原櫻子。「こんなに太陽に向かって話すのは始めてで、神社で歌うことも始めてです。葉加瀬さん、皆さん、呼んで頂いてありがとうございます」と参加への嬉しさを話し新曲「JUMP!」を始め4曲を演奏。

続いては家入レオ。葉加瀬太郎とは2015年の情熱大陸ライブ以来、8年ぶりとなる。「当時、私は20歳で・・・時の流れをすごく感じました」と葉加瀬との8年ぶりの共演に感無量。公演前に上賀茂神社でひいたおみくじでは、スタッフが大吉だったのに自身は末吉だったとションボリ気味だったが、ライブは元気全開。「君がくれた夏」や「未完成」等のヒット曲を惜しげなく披露し25分のステージを完走。

3番目にステージに表れたのは本公演の音楽監督も務める葉加瀬の盟友、羽毛田丈史。流麗なピアノを上賀茂神社の杜に響き渡せ、場内を清涼感に包み込む。

4番目に登場したのは今井美樹。3曲目に披露したのは1990年にリリースされた「雨にキッスの花束を」。「シンガーソングライターのKANちゃんが若いときに作ってくれた曲なんですが、ほんとに大好きな曲で・・・今日は、ほんとに久しぶりに歌います」と作曲者である病気療養中のKANを気遣う。懐かしい楽曲の披露に客席を沸かせ25分のステージを終えた。

トリマエは徳永英明。葉加瀬太郎音楽祭では昨年に続いての出演。1999年に発表された「青い契り」から始まった徳永のステージは「レイニーブルー」「壊れかけのRadio」とお馴染みの曲の連打で場内はしっとりとした空間に。客席は徳永の声に聞き惚れる。葉加瀬は4曲目にジョイン。学生時代によく聴いていたという葉加瀬のたってのリクエストで「最後の言い訳」を共演。葉加瀬のヴァイオリンと徳永のヴォーカルとの絡みは場内を震わせるほどの素晴らしさ。

そしてオオトリはイベント・オーガナイザーでもある葉加瀬太郎。時刻は18時前。薄暗くなり始めた空に突き刺さるように「Joy of life」の優雅で軽快なヴァイオリンが響く。ミディアム・テンポの「ひまわり」等でゆっくりと会場を温めていき、ラストは葉加瀬の「よっしゃ行くぞー!みんな立っていくぞー!」のかけ声を合図に、灼熱の熱帯を彷彿させるアレンジのご存じ「情熱大陸」に突入。オーディエンスも総立ちでエモーショナルな演奏に応え大団円に。

6組のアーティストが3時間超に及ぶ競演を繰り広げた葉加瀬太郎音楽祭京都公演初日は終了。葉加瀬は全出演者のステージに上がり競演。大原櫻子のステージでは彼女のピンクの衣装に合わせピンク・シャツに赤パンツ姿で登場と、各出演者に寄せた衣装で表れ、客席から喝采を浴びた。

DAY02(6月4日)

葉加瀬太郎音楽祭京都公演2日目(6月4日)は奥田民生で幕を開ける。1曲目に「イージュー★ライダー」を歌い会場を一気にヒートアップさせると、2曲目から早くも葉加瀬太郎が登場。奥田民生のペイズリー柄シャツにブラックデニムに合わせた衣装で表れた葉加瀬を見て「ほんとにちゃんと、直前にナニ着るか確認すんのね・・・」と改めて葉加瀬の寄せ具合に感心する。葉加瀬との競演は「マシマロ」他、全2曲に及び、ラストは「愛のために」で締め25分のステージを爆走。

2番手は葉加瀬太郎音楽祭初参加の松下洸平。松下のシャツ&ブルーデニムに寄せてきた葉加瀬のコスチュームに「着替えてるやん・・・いつのまに?」と驚く。昨秋リリースされたアルバムに収められた「エンドレス」を葉加瀬のヴァイオリンと共に歌い上げ、初共演とは思わせない安定感あるパフォーマンスを見せつけた。

前日の羽毛田丈史に続き、2日目のインストゥルメンタル・コーナーは野崎良太率いる音楽プロジェクトのJazztronik。90年代後半、野崎が葉加瀬に自身のデモテープを渡して以来の交遊だ。ステージ中央に置かれたフルコンポピアノを弾く野崎の側に寄り添うように、葉加瀬がヴァイオリンを奏でる。なんと葉加瀬はJazztronikの全ての演奏曲に参加し、師弟の素晴らしい演奏を聴かせた。

4番目に登場したのはEXILE TAKAHIRO。ハートフルなアップテンポ・ナンバー「Love Story」のイントロが場内に流れ、ステージに表れるや会場からは大きな歓声が飛び交う。葉加瀬は3曲目から参加。衣装はもちろんTAKAHIROに寄せたオール・ブラック仕様。EXILE時代のナンバー(後にソロでもカバー)「運命のヒト」はピアノアレンジ・ヴァージョンで披露。TAKAHIROによると、この日の朝。宿泊先のホテルのジムで偶然にもこの曲が流れたそう。「葉加瀬さんの鶴のひとこえか?と思ってビックリしました。京都中からおもてなしされてんのかと・・・」と話すと、葉加瀬が「ソンなわけないじゃん!」と突っ込まれる一幕も。ラストは「多分皆さん、ご存知の曲を歌います!皆さん歌って下さい!」と「Choo Choo TRAIN」をたたき込み、場内をこれ以上ないほどにヒートアップさせ、ステージを降りた。

トリマエは今年デビュー40周年を迎える藤井フミヤ。情熱大陸ライブ、葉加瀬太郎フェスと葉加瀬が主宰する音楽イベントでは最多出場を誇るひとりでもある。「TRUE LOVE」やチェッカーズ時代のナンバーを惜しげなく披露しオーディエンスも大興奮。「いや〜星屑のステージやばいですよね〜」と登場した葉加瀬は、ふたりでこれまでの競演の思い出話しに花を咲かせる。ディズニー映画『ヘラクレス』主題歌の日本語版カバー「Go the distance」で葉加瀬と共演。映画の情景が思い浮かぶ素晴らしいコラボレーションを披露し、客席を堪能させた。

そして2日目のオオトリは葉加瀬太郎。前日同様、1曲目は「Joy of life」。演奏が終わると音楽監督の羽毛田丈史と共に、本音楽祭の前身イベントとなった2017年の福岡音楽祭を振り返る。情熱大陸ライブや葉加瀬太郎フェスは真夏の開催であったため、出演者や観客への負担も多く、深緑香る6月度の開催に至った経緯を話す。メンバー紹介を経てラスト2曲はアップチューンの連打。「情熱大陸」では「みんな立っていくぞー!いいね〜はかセンス、懐かしいね〜!いいよ〜振って振って!」と煽ると、会場のあちこちで一斉に公演グッズの「ハカセンスライト(扇子型ライト)」が振られ、その光景は圧巻。場内のピークは最高潮に達し、3時間超に及んだ葉加瀬太郎音楽祭2日目も無事終了した。

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