中島みゆき、映画『アリスとテレスのまぼろし工場』主題歌シングル「心音(しんおん)」を9/13発売 初のアニメ描き下ろしジャケ公開も
中島みゆきが、岡田麿里監督が手掛けるスタジオMAPPA初のオリジナル劇場作品『アリスとテレスのまぼろし工場』主題歌シングル「心音(しんおん)」を9月13日に発売することが決定。中島みゆき作品として初となるアニメ描き下ろしCDジャケットも公開した。
CDジャケットで描かれているのは映画の登場人物の1人「五実」。よく見ると五実の瞳には涙。風に揺れる1本1本の髪、吐息、そして憂いを帯びた表情。このジャケットを見るだけで作品と楽曲が融合した唯一無二のヴィジュアルになっていることが伺える。
また、映画『アリスとテレスのまぼろし工場』のオリジナルサウンドトラックが9月13日に発売されることも発表された。原作、脚本、監督を務めた岡田麿里の細やかな心理描写の積み重ねによって生み出される深い人間ドラマを、作曲家 横山 克が幅広い感性と豊かな音楽性、そしてなによりも繊細で時には大胆な美しいメロディで支える。サウンドトラックの最後に中島みゆきによる主題歌「心音(しんおん)」も収録されている。
中島みゆき コメント
ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。
岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!
スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。
後日うちのスタッフがCDジャケットの描き下ろしまでお願いしたと聞いて、中島は血の気が引きました。
なんという厚かましいお願いでしょう。
中島、ひれ伏して御礼申し上げるばかりです。
岡田麿里 コメント
「アリスとテレスのまぼろし⼯場」の主題歌が完成したとご連絡があり、スタジオにお伺いしました。
期待で前夜は眠れなかったうえに、その場に中島みゆきさんがいらっしゃったことで興奮と緊張は限界に達し、挙動不審かつドライマウスの私に歌詞の紙が渡されました。
そこには、「⼼⾳(しんおん)」と書かれていました。
「⼼⾳(しんおん)」が流れてきた瞬間、正⾯から、強い⾵がぶわっと吹いた気がしました。
⾵にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景⾊がすべて吹っ⾶んでいきました。
そして、この物語の主⼈公である正宗と五実、睦実の姿が⾒えました。
彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、⾛っていました。
2023年6⽉現在、「まぼろし⼯場」の制作は順調です……とは正直、⾔えません。
映画の内容と同じく、さまざまな困難にぶちあたり、倒れそうになることもあります。
でも、そのたびに「⼼⾳(しんおん)」がどんどんと⼼臓を叩いてくれ、蘇⽣させられています。
みゆきさん、瀬尾さん(*中島みゆき⾳楽プロデューサー)をはじめとした「⼼⾳(しんおん)」チームの皆さん。
この素晴らしい主題歌が流れる、エンディングを迎えるために。「まぼろし⼯場」とアニメ
スタッフは最後まで駆け抜けていきます。本当にありがとうございました。