『STORIAⅢ』
2023年12月12日(火)東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて、若きヴァイオリニスト服部百音が新しい視点で発信する演奏会『STORIAⅢ』が開催されることが決定した。
3回目となる今回は、服部百音が音楽で深い信頼関係を築いてきたマエストロ井上道義を迎え、今企画のために編成されたSTORIA SPECIAL ORCHESTRAと共に、一夜限りのコンサートをおくる。なお、井上道義は来年引退を表明しており、残り少ない公演となる。
井上道義
また特別ゲストとして、小泉純一郎氏が登場し、服部百音・井上道義との対談を行う予定。クラシック音楽を愛する三人からどんな話が飛び出すか。進行は厳選クラシックちゃんねるでお馴染みのnacoが務める。
小泉純一郎氏
naco
最高の音楽を引き出すという井上道義の指揮者としての強い意志と、服部百音の豊かな表現力と美しい音色の協奏。二人の丁々発止をこの機会に体感しよう。
服部百音 コメント
服部百音 (C)YUJI HORI
井上道義マエストロとは17歳の時に初めて一緒の舞台を踏ませて頂いてからありとあらゆる事を教わり、その後も真向勝負の舞台を何度も何度もご一緒させて頂く中で先生の音楽観を間近で観て、感じる事が出来たことは生涯の宝です。当時から今に至るまで芸術家として憧れの存在、音楽家としての鏡、人間の暖かさ優しさを教えて下さった道義先生には言い表せない感謝があります。悲しい事に我々の世代にとって大きすぎる痛手である引退を24年末に決められた事を受けた時、打撃を喰らいながらも”ならばそれまでに今の私に出来る限りの先生への恩返しを音楽でしたい”と強く思った事がきっかけとなり、この度第3回目のストーリアのゲストとしての出演を”俺そんなのやなこった”と言われる覚悟で先生に伺った時、にっこり”やる”と快諾して下さった時の実感の伴わぬ歓びは筆舌に尽くし難いものでした。時を延長する事は出来ずとも一瞬を拡大したような空気と音で心のど真ん中にぶつかって行きその時その舞台でしか見る事が出来ない忘れない何かが生まれるのがマエストロとしか出来ない音楽の魅力と思っています。東京で、12月12日に先生と作ります。不死鳥という言葉がぴったりの道義先生がお元気にこのステージに舞い降りて下さるよう祈りも込めながら、最後の最後まで皆様に見届けて頂ければ、本望です。