KIRITO
7月22日にKANDA SQUARE HALLで開催された『KIRITO Acoustic live 23’「Phantom Ⅳ -A line of conviction-」』のオフィシャルレポートが到着した。
7月22日、KANDA SQUARE HALLにて『KIRITO Acoustic live 23’「Phantom Ⅳ -A line of conviction-」』2days公演の第一夜が開催された。「Phantom」と冠したアコースティックライブは、KIRITOがライフワークとして継続的に実施していくことが公言されているもので、今回が今年4月以来となる第4弾。昨年7月の同会場での始動から丸1年を迎えたという事実も感慨深い。
「Beginning」(Angelo)で幕を開け、ラストナンバー「CRUELWORLD」(Angelo)に至るまで全17曲が披露されたこの日。「Phantom」公演のレギュラーの形である、ギターを手にしたKIRITOとサポートを務めるJOHNの二人編成による最小限の音数の中、その高い表現力で聴く者の心を揺さぶるステージを繰り広げていった。
自身の全キャリアの楽曲の中からセットリストを組み立てるのがKIRITOのアコースティックライブのスタイルであり、その構築は毎度秀逸で、個々の楽曲のストーリー性を増幅させることとなる。中でもこの日、ティアドロップ(Angelo)、「MOTHER sceneⅡ」(PIERROT)、「Voice of the cradle」(Angelo)、「BIRTHDAY」(PIERROT)と続けた中盤ブロックは、生と死を強く感じさせるもので、「BIRTHDAY」の最後の一節〈そこにいるだけでいいから〉を歌いながらフロアを指すKIRITOの姿も印象的だった。
「心と心で楽しみましょう」と、この上なく温かな「I BLESS YOU」で本編を終え、アンコールでの「Crave to you」(Angelo)を披露する直前、KIRITOはこう告げた。
「こうやって歌う場所、皆さんが聴きに来てくれる場所を、これまで止めずに作ってきました。そういう約束は守ってきたし、これからも守っていくつもりです。皆さんが帰ってくる場所をこれからも作っていくので、いつでも来てください」
諦めないことを歌った「壊れていくこの世界で」(PIERROT)、「CRUELWORLD」(Angelo)をもって、この夜は幕となったが、翌7月23日に同会場での第二夜が開催されるほか、8月20日にはCLUB CITTA’にて『KIRITO「THE CHEMICAL DESTRUCT」』と冠したワンマン公演、9月4日にはZepp DiverCity(TOKYO)にてMUCCとのツーマンライブ『Allen birthday presents KIRITO vs MUCC』が控えている。
さらにこの日、新たな情報が発表され、9月18日に恵比寿ザ・ガーデンホールにてシリーズ第5弾『KIRITO Acoustic live 23'「Phantom Ⅴ -A different view-」』開催、そして前作『NEOSPIRAL』から約1年となる11月15日にニューアルバム『ALPHA』のリリースが決定した。
その最新作には全曲書き下ろしの11曲が収録されるとのことで、相変わらずペースを一切緩めないことについて「やっぱり動き続ける人生なんだなと。そんな自分がいいなと思うし、意地っ張りなんですよ。不可能だろうと言われることほどやってやろうという気持ちが強いので」とKIRITO。また、「『NEOSPIRAL』がそもそもブチ切れていたのに、その次はさらにブチ切れている」とのことで、終演後の彼のTwitterには「最狂度更新」というワードも。そんな最狂作品の誕生を心して待とう。
文=金多賀歩美
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