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梅田サイファー『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー数多のヘッドたちによるパンチラインオンリーなマイクリレー

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梅田サイファー 撮影=渡邉一生

梅田サイファー 撮影=渡邉一生

『RUSH BALL 2023』梅田サイファー

梅田で複数人が環になって即興でラップをする……、梅田サイファーを直訳するならば、そうなるだろう。今年3月にメジャーデビューして、ATMCには2年連続で登場。あっという間に満杯な観客エリア。圧巻の11MCによるマイクリレー。流暢に紡がれていくリリックに必死に耳を傾ける。一言たりとも聴き逃したくない。

梅田サイファー

梅田サイファー

R-指定の「こっからまだまだあるけど、ぶちかましてもらってもかまへんかなー?」という言葉から「かまへん」へ。そんな言葉遊びも堪らないし、コンパクトな舞台上だが、そこを最大限に生かして、伸び伸び楽しんでいる。とにかく<かまへん>というパンチラインでキラーフレーズなフックが気持ち良く決まる。

梅田サイファー

梅田サイファー

誰がヘッドと決まってないことを説明して、たくさんヘッドがいることから古事記のヤマタノオロチの話に繋げ、「アマタノオロチ」へ。これまた凄いパンチラインでキラーフレーズなフック。当たり前だがDJ、MCと数多いても全員が際立つ主役花形のヘッドであり、文字数制限があるので残念ながら書けないが、ひとりひとり一挙手一投足詳細を書きたいぐらいに華やか……。勢いを止めるわけにはいかないという「トメラレランナイ」では、メンバーも観客もタオルを振り回し、KOPERUは舞台を降り、観客がいる柵ギリギリまで煽りに行く。

梅田サイファー

梅田サイファー

ラストナンバーは彼らのホームであるクラブ・梅田NOON+CAFEの真夜中を、泉大津の真昼間で想像させる「梅田ナイトフィーバー19'」。メロディアスであり、歌心あるフローには惹きこまれる。来年の大きなステージは夢では無く、むちゃくちゃ現実的だと思えたライブだった。

取材・文=鈴木淳史 撮影=渡邉一生

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『RUSH BALL 2023』梅田サイファー

梅田サイファー

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