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GARNiDELiA約4年振りのワールドツアー『GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT』日本公演千秋楽のオフィシャルレポートが到着

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Photo by 児玉直人

2023年9月2日(土)大手町三井ホールにて行われた『GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT』のオフィシャルレポートが到着した。以下オフィシャルレポートを掲載する。

ボーカリストのMARiA(メイリア)とコンポーザーのtoku(トク)による音楽ユニットGARNiDELiA(ガルニデリア)の、約4年振りとなるワールドツアー『GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT』の東京公演が、2023年9月2日(土)大手町三井ホールにて行われた。本ライブが国内千秋楽となる。

今年5月、MARiAが中国の音楽リアリティーショーバラエティ番組「乗風(チェンフォン)2023」(MangoTV)に参加したことをきっかけに中華圏で人気が爆発し、初のマカオ公演も大成功。ワールドツアーのファイナルとなる9月30日〜10月1日上海・万代南夢宮上海文化中心(夢想劇場)公演はすでにソールドアウトとなっている。大手町三井ホールの会場にも海外からのファンの姿が多く見受けられた。

結成から13年。数多くの作品の主題歌を担い、2016年発表の“踊っちゃってみた”シリーズ「極楽浄土」などが中華圏を中心に大ヒットするなど、「乗風2023」出演前からワールドワイドに活躍してきたGARNiDELiA。

スターダムを駆け上がるまでの道のりが順風満帆だったかと聞かれたら、当の本人たちはおそらく首を振るだろう。しかし、誰一人置いてきぼりにすることなく、確実に一歩一歩を進んできたからこその輝きと自信に満ち溢れている今。ユニットとしての覚醒・進化を感じさせるようなステージで「見える景色は変わったけど、私たちはかわらない」と、その信念の強さを覗かせる。我が道を往くGARNiDELiAはこれからもオンリーワンの存在として、唯一無二の輝きを放ち続ける。

Photo by 児玉直人

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暗転と共に満席のガルニダー(ファンの呼称)たちの大きな歓声が響く。バンドメンバーとtokuが定位置につくと、ダンサー2人を従えたMARiAが黒いヴェールを被ってオンステージ。全体的に薄暗い照明の中で披露されたのは、結成10周年を迎えてリリースされたフルアルバム『起死回生』のタイトル曲だ。起死回生は今回のツアーのテーマでもある。

<星のように 月のように キミを照らす光になる>と、この日のライブを予告するかのように歌い届けると、ヴェールを脱いで「盛り上がっていこうぜ!」とアジテート。客席を右へ左へと挨拶するように移動して踊りつつ「Real」、さらに「SPEED STAR」(『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』主題歌)と、「最初からぶっ飛ばしていくよ、東京!」という言葉通り、光だって追い越す勢いで三者三様の曲をパフォーム。ボーカルもダンスも序盤から絶好調だ。迫力あるシンセサイザーの音色もたまらない。

Photo by 児玉直人

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ここで「皆さんどうも、GARNiDELiAです!」とMARiAが言い放てば、客席から大歓声。さまざまな言語が飛び交った。「GARNiDELiAはここでは初めてのライブとなります、今日来てくれてありがとうございます!」とtokuも挨拶。MARiAは東京公演がソールドアウトしたことにも喜びを爆発させつつ「今日はみんなの声をたっぷりと聴きたいけど? 地方の公演はすごかったよ? 全力で声を聴かせてね! みんなの力を見せてよ!」と煽る。

「(次は)かわいい曲なんだけどね!声を聴かせて!」と、ダンスナンバー「アイコトバ」(TVアニメ『アニメガタリズ』OPテーマ)でポップに弾け、フロアに黄色のペンライトが明るく広がる。一人ひとりと目を合わせるように歌い<キミ>と思いを交歓すると、「踊るよ〜!」とミラーボールの下で“踊っちゃってみた”シリーズ「Lamb.」を。そこから「幻愛遊戯」(『うちの師匠はしっぽがない』OPテーマ)、「オトメの心得」(『大正オトメ御伽話 』OPテーマ)と、大正時代つながりのナンバーを2曲送れば、明るい笑顔が咲き誇った。

Photo by 児玉直人

Photo by 児玉直人

ここでバンドメンバーとダンサーによる幻想的なインタルードと衣装替えを挟み、今年4月にリリースされた「ONLY」(TVアニメ『贄姫と獣の王』エンディング)をしっとりと、表情豊かに歌い上げる。<それでも その優しい声で呼ばれる度に確信するのはじめて選んだコタエは絶対に間違いなんかじゃない>──その歌詞に呼応するかのように、次のMCでは「MARiA!」と声が上がった。「なになに?」と近い距離で接しつつ、ファンとのコミュニケーションを楽しむ時間に。

「楽しんでる?」と問いかければ大歓声。「今日もいろいろなところからいらしてくれているんですかね?」と聞くと、海外や北海道と遠方から来たという人の姿も。

「いろいろな場所から、私たちGARNiDELiAを“好きだ〜!”という気持ちで会場に集まってくれて。みんなの気持ちがひとつになってるこの瞬間が、私は本当に幸せです! ありがとう!」

満面の笑みで感謝を述べたあと「私は“なかなか自信を持つことができない”って話をしてきたけれど、今、本当に自信を持って歌を届けるためにこのステージに立っています。みんなの気持ちを素直に受け取れるようになって、強く逞しくなったなと自分でも思っています」と前向きな変化を報告。その心境の変化は、今日のステージにも顕著であった。自信があるからこそ迷いも躊躇もない。原動力はキミの存在。「みんなの愛に、いつも支えられています」とにっこり。

「私がひとりじゃないということは、キミもひとりじゃないということです。誰かがどこかで震えて泣いちゃいそうな人がいたら、私たちの歌で抱きしめてあげたい。そういう気持ちで私たちは曲を書いています。この曲も、そんな誰かのために書いた曲です」と、ミディアムナンバー「march」をプレゼント。間奏中に「泣き虫で、弱虫な私をそのまま愛してくれて本当にありがとう! キミが私をそのままで愛してくれるように、私をそのままのキミを全部受け止めるから! ちゃんと愛してるから! 一人じゃないってこと、絶対に忘れないで!」と叫ぶ。最後のシンガロングパートは手を横に振りながら大合唱。みんなの声を聴くためにイヤモニを外す一幕もあった。

Photo by 児玉直人

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しなやかに一体感を醸し出した後は10周年記念ソング「star trail」を歌唱する。輝かしく光る星のように、尊い存在である一人ひとりに向かって歌い、胸に手を当てた。次のMCでは近況を報告。

「忙しない毎日を送っていますが、タイミング的に何ひとつ言えることがなくて(笑)。でも私たち、よくステージに立ててるなって思うくらい、日々毎日全力でやってます。このツアーをやりきれるのか、って思うくらいのスケジュールでした。でも、本当に不思議なの。私たちのことをキラキラした目で見つめてくれるみんなのことを見ると、声を聴くと、疲れも全部吹っ飛んじゃう。めちゃくちゃパワーがみなぎってくるんです。だから私の原動力はみんななんだなって思いながら、いつもステージに立っています。みんなの力は本当にすごい!」

ファンを褒め称え「みんながでっかい声を出してくれると、私はとんでもないパフォーマンスができちゃうので! みんなの声をここまで届けて欲しいです!」と呼びかけ、「響喜乱舞」に。扇子を持ったパフォーマンスでMARiAがダンサーと魅せ、tokuもと観客を高める。「桃源恋歌」、「謳歌爛漫」と四文字熟語シリーズの楽曲をシームレスにつなげ、百花繚乱のパフォーマンスで観客をヒートアップさせてみせる。さらに「Hysteric Bullet」(『銃娘exit』主題歌)でハートを撃ち抜いた。もちろんこれで終わるわけもなく……。

Photo by 児玉直人

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「こっからがウチらの本領発揮だよ! 世界に見せつけてやろうぜ!」と繰り出したのは「REBEL FLAG」(『魔法少女特殊戦あすか』のエンディングテーマ)。ここからクライマックスにかけての展開が凄かった。<限界なんて自分次第 リミッターを外して>という言葉を体現するかのように、「grilletto」(『魔法科高校の劣等生』後期OPテーマ)、 「BLAZING」(『ガンダム Gのレコンギスタ』前期OPテーマ)、デビュー曲「ambiguous」(『キルラキル』OPテーマ)、「約束 -Promise code-」(『クオリディア・コード』2ndEDテーマ)と名曲をノンストップで乱れ打ち。全力で踊ってもジャンプしても、ピッチもズレず息も上がらず、それどころか、歌えば歌うほどパワフルになっていく。全身全霊のタフなパフォーマンスは否応無しに観客のテンションを高めていった。

止まらないアンコールの声に応えて、ライブTシャツ姿に着替えて登場。ミラーボールの光を浴びながら「極楽浄土」で鮮やかに狂い咲く。

一息ついてこの日のライブを振り返り「あっという間だった」とMARiA。そして共に歩いた軌跡を語る。

「5月からはじまったツアー。私たちの“起死回生”のツアーになるとみんなの前で誓ってここまで駆け抜けて参りました。そこから約4ヶ月。私は中国に渡り、くじけそうになって、こっそり泣いている日もありました。それでも、この先に絶対掴めるものがあると信じて。そして、みんなの顔を思い浮かべて、前に、前に足を進めてきました。そうして私たちGARNiDELiAは、中国でいちばん有名な日本人アーティストだと呼ばれるようになりました。間違いなく、世界で唯一の存在、唯一のアーティストになりました! “これからどうなるんだろう”って日本で待っててくれたみんなのことをちょっぴり不安にしたこともあるかもしれません。

でも私たちは遠くなるんじゃないの。でっかくなって、キラキラ輝くようになるの! 今まで届けたかったけど、届けられなかった人たちのことも、私たちの歌で照らすことができるの! もっともっと、みんなのことを照らすことができると信じてる。だから遠くなったんじゃない。ウチらはもっとでっかくなって、隅から隅までちゃんと届くように、さらに前に進んでいくから。私たちは何もかわってない。私たちが交わした約束も、届けたい気持ちも、今日このライブで全部届けてきたつもりです。景色は変わったけど、なにもかわってないものを受け取って、私たちの歌を信じて、この先もついてきて欲しいです。私たちの約束の場所・武道館までつっぱしっていくよ! これからもついてきてね!」

Photo by 児玉直人

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その思いを込めて、最後に「かわらないモノ」を贈る。ステージの照明がとりわけ明るく2人を照らす。眩しいのは照明のせいだけではないだろう。タオルを振りつつ<隣にキミがいてくれるのなら世界だって変えられる>と力強い言葉を送り、最後の最後まで、観客と視線を合わせていく。他の曲にも言えることだが、「あなた」「キミ」といったフレーズのときに、必ず客席にいる一人ひとりに目線を送っていたことがとても印象的であった。

ライブ終了後はリラックスしたムードでみんなと記念撮影。そして「ワールドワイドになって、これからも頑張っていきたいと思います! 今日も最高の1日になりました!」とマイクを通さずに感謝を伝えた。

Photo by 児玉直人

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圧巻の国内千秋楽公演を経て、かわらない思いを乘せた『GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT』は、中国内地サーキットへと出航する。次の国内ライブ「GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks」は、12月17日(日) 大阪umeda TRAD、12月23日(土) 東京EX THEATER ROPPONGIで開催予定。 さらなる進化が楽しみで仕方がない。

レポート:逆井マリ

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