石井琢磨
中秋の名月のもと、雅楽からアイドルまで幅広い音楽を楽しむ『平安神宮 月音夜(つきおとよ)~京都名月コンサート2023』が9月28日から10月1日までの4日間、平安神宮(京都市左京区)大極殿前特設ステージで開かれる。出演する8組のアーティストに今年初めての開催となるコンサートへの思いを聞いた。
「季節によって変化して色彩豊かな光景が楽しめる平安神宮で演奏できることを心から楽しみにしています」と石井琢磨は語る。音楽ホールとは趣の異なる舞台だが「自然豊かな境内とお月さまとピアノの音色がどのように調和するのかワクワクしてます」
中秋の名月に合わせ、月に関連したクラシック作品を取り上げる予定だ。「お月さまの美しさや壮大さを表現できたらなと思っています」と話す。
京都で印象的な場所は清水寺という。「崖からせり出した舞台から望む景色は自然の偉大さを感じさせてくれて、あまりの美しさに毎回言葉を失ってしまうほど好きな場所です」
「クラシックをより身近に」をコンセプトに活動を続ける。「お月さまを眺めながらコンサートが楽しめる稀有なイベントです。心を込めて演奏いたします」と来場を呼びかける。
石井琢磨(いしい・たくま)
東京芸術大音楽学部器楽科ピアノ専攻を経て、ウィーン国立音楽大ピアノ科修士課程卒業。ウィーン在住。2016年ジョルジュ・エネスク国際コンクールピアノ部門第2位受賞。古き良きクラシック音楽に主軸を置きながら、「クラシックをより身近に」をコンセプトにした動画配信も行う。