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『のだめカンタービレ』の千秋真一が自ら結成したオーケストラと共に録音した幻の作品、18年の時を経て配信

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千秋真一指揮 R☆Sオーケストラ 『ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68』

千秋真一指揮 R☆Sオーケストラ 『ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68』

二ノ宮知子作『のだめカンタービレ』連載中の2005年、千秋真一が自ら結成したオーケストラと共にブラームスの交響曲第1番を録音したという設定の音源が、18年の時を経て、2023年9月27日(水)キングレコードから配信される。

当時、作者、編集者、音楽監修者と連携して打ち合わせを重ね、実際に、東京芸術劇場のコンサートホールを2日間借り切って録音された。当然、本物のオーケストラによって録音されたのだが、録音するにあたって、オーケストラメンバー全員に漫画に登場するライジングスターオーケストラのメンバーになりきってもらうという設定にするため、指揮者、オーケストラの奏者へは、なりきりを約束する誓約書にサインしてもらうという念の入れようだった。

制作過程は、事前に漫画に出てくるこの楽曲に対する音楽的な表現を漫画の場面から抜き出し、入念に指揮者と検討を重ね、千秋真一が描くブラームス像を予測して演奏の方針を決める。録音当日は、事前の検討内容を基にして、オーボエの黒木くんはこう吹いただろう。ティンパニの真澄ちゃんはこう叩いただろうと想定して、各奏者へその再現を要求しながら録音を進める。漫画の場面から音楽を鳴らそうという画期的な企画であった。

発売前から大きな反響を呼んでいた本作品は2005年当時、CD売り上げ6万枚を超え、クラシックとしては異例の大ヒットとなった。そのため、謎のブラームスの交響曲第1番のCDが驚異の売れ方ではないかと、クラシックの本場ウィーンの放送局、オーストリア放送協会(ORF)から取材が入るほどであったそうだ。

そしてこの度、このCDに収められているブラームスの交響曲第1番全曲とドヴォルザークの交響曲第8番の第1楽章が配信される。また、このドヴォルザークは、劇中コンクールの課題曲で指揮者の聴音力を試すために、オーケストラがわざと間違えた演奏をして千秋がその間違えを指摘するというシーンのもので、“間違えバージョン”と“正しいバージョン”の2種類が配信される。さらに、今回の配信では、CDには入っていなかった漫画の中だけに登場した曲も追加される。劇中に登場する作曲家、海老原大作のピアノ曲「ロンド・トッカータ」。極めてレアな音源といえる。

千秋真一指揮 R☆Sオーケストラ『ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68』告知映像

20年以上の時を経ても色褪せない『のだめカンタービレ』の音楽の世界に浸ってみてはいかがだろうか。

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