水谷果穂
女優として活躍する、水谷果穂のファンイベント『find』が、水谷自身の誕生日である2023年11月3日(金・祝)にシダックスカルチャーホール(東京都渋谷区)で開催される。どんなファンイベントになるのだろうか。恒例のお悩み相談コーナーを体験しつつ、水谷本人に構想を語ってもらった。
ーーずばり今回のファンイベントはどんなイベントになりそうですか?
去年10周年を迎えてひとつの集大成という気持ちでいましたが、また今年も開催できるということで、新しいことを取り入れたいと思っています。中でも人気がある「歌唱コーナー」や「格言のコーナー」は残しつつ、ちょっと新しい要素も取り入れて……例えば、今まで歌うのは自分の曲だけだったのですが、今回はカバー曲も歌おうと思っています!
水谷果穂
ーーネタバレにならない範囲で教えてください。どんなカバー曲を歌う予定なのでしょう?
Instagramとファンクラブのコメントでリクエストをもらって、その中で多いなと思ったアーティストさんの曲を歌います。一部、二部、三部とそれぞれ違う曲を歌うので、通しで参加される方にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。
ーーそれはファンの方が水谷さんに歌ってほしいと思った曲だと思うのですが、ご自身としては意外でした? それとも歌ったことがある曲ですか?
うふふ、3曲とも私の好きな曲で、カラオケで歌ったことがある曲です!
ーーイベントタイトルは『find』。これはどういう意味を込めたのですか?
このイベントを通して、ファンの皆さんにまた新しい私を見つけてほしいと思ってつけました。
水谷果穂
ーーまた、ファンのお悩みを格言で返すという人気コーナーは今年もやられるのでしょうか? これまで寄せられたお悩みで印象的だったものはありますか?
はい、今回もやります。去年は割と恋愛相談が多かった印象です。「今彼氏と一緒に来ていて、その彼氏がこの隣の人で、彼に関する相談なんですけど」みたいな(笑)。なんで恋愛相談が多いのかなと思ったら「恋愛相談だと果穂ちゃんがすごく楽しそうに答えてくれるから」と言われました。自然とウキウキしていたのかと思って、ちょっと恥ずかしかったです。
ーーあまり重い人生相談よりは、日頃の悩みが多かった。
家族の問題など、結構重い相談もありました。また、お悩み相談だけではなく、家にいる金魚に名前をつけてくださいというリクエストもありましたね(笑)。
ーーいろいろ幅広いですね。ちなみに水谷さんは悩みを相談される方ですか? それとも相談する側ですか?
することもないけど、あんまりされることもないですね(笑)。
水谷果穂
ーー悩みはあるけど相談をあんまりしないのか、それともそもそも悩みがないのか……。
「悩みがゼロ」と言われたら違う気はしますが、人に相談するほどではなく、自分で解決することが多いです。
友達ともそんなに真面目な話をしたことないですから。だからこのイベントのお悩み相談はいつも割と直感で答えています。後から「すごく失礼だったな……」と思うことはあるんですけどね。
ーーでは、せっかくですので我々も悩み相談をさせていただければと思います(笑)。カメラマンさんの悩みは「最近体力が落ちてしまいました」ということなのですが、いかがでしょうか。
さらさら~っと書いてくださいました!
(すっと筆ペンを手にとり)「夏だから」。夏なだけです! 寒くなればまた戻ると思います!
ーーなるほど、確かに今年は暑かったですよね。
夏は生きているだけで疲れます。
ーーではライターの私も相談させてください。今、3歳の娘がいるんですけど、トイレのトレーニングがうまくいかなくて、なかなかオムツが外れないんです。「トイレが怖い」と言うんですけど、どうしたらいいですか?
トイレが怖いんですか。なかなかトイレに行きたがらない? 外のトイレだけでなく、家のトイレも行きたがらないですか?
ーーはい。オムツの機能性が高くて快適というのもあると思うんですけども……。
ライターからの無茶な(?)質問にもサクっと回答!
(すっと筆ペンを手にとり)「べんざは友達」。子ども向けの番組に、椅子に顔が書いてあって喋るキャラクターがいるじゃないですか。そんな感じで、便座も生き物ということにして、「うんち、食べたい!」みたいな。食料を与える友達としてみたらどうでしょうか。
ーー無茶振りに応えていただき、ありがとうございます。 家宝にします。この後、当日放映する映像のためのロケにも行かれるということですが、具体的な場所は当日のお楽しみとして、なぜここを選ばれたのですか?
ずっと行ってみたいなと思っていて、私が一番テンション上がりそうな場所だからです。
もともとそれをやっているという記事をSNSで見かけて調べたんですけど、それはポップアップで行くことができなくて。そのポップアップのもとになっている場所が近くにあると知り、行ってみたいと思ったのがきっかけですね。
ーーそれから今回イベントでもツーショット撮影会があるということですが、やはり水谷さんとしても直接触れ合える機会は嬉しいものですか?
そうですね。嬉しいし、楽しいですね。一部、二部、三部と全部来てくれる方もいらっしゃるのですが、それぞれの回で「どんなポーズにするか」を少し話してポーズをとって撮ったりするんですよ。
水谷果穂
ーーファンにとっても嬉しい時間だと思います。さて、今年を振り返るにはやや早いのですが、この一年どんなことが印象に残っていますか?
なんだろう……今年から来年にかけて入っている作品もあるので、正直まだ今年が終わった感はないんですけど……だんだん年下の共演者が増えてきたなぁと感じる日々です。現場によっては自分が1番年上ということもあって、それがすごく新鮮でした。今までは年上の共演者ばかりで、自分が1番下というパターンが多かったので。
ーー2023年は『仁義なき幕末 -令和激闘篇- 』にも挑戦されました。
そうですね。本当にいい経験ができたなと思っています。初舞台で、歌唱シーンがあったり、セリフの声量の加減が難しかったり……慣れないことだらけでしたね。ドラマだと長丁場のシーンが1日に多くても3シーン、4シーンの撮影ですが、舞台だと丸々1本を1日に2回、リハーサルも入れると3回やるときもありましたから、体力も求められましたし、本当に鍛えられたなと思います。
水谷果穂
ーーこれからも舞台には関わっていきたいと思われますか?
舞台のハードさを経験して、気軽に「舞台なんでもやりたいです!」と言えなくなっちゃったんですけど(笑)、でもすごく成長できたなと思えるので、やはりこれからも舞台は挑戦していきたいです。
ーーよかったです。やはり初舞台はどの俳優さんにとっても特別なもので、初舞台で舞台にハマりまた出たいと思う人と、初舞台がトラウマでもういいやという人と分かれると聞くので……!
舞台はズンと来ますよね。この日のためだけに劇場に来てくれたお客さんの前で生でやるわけじゃないですか。失敗できないというプレッシャーがありました。
ーーでもそれを乗り越えたからこそ、成長を感じられたわけですよね。……では、まだ今年が終わった感はないと思うんですけど、来年の目標を色紙に書いていただいてもいいですか?
来年は「アラサー役」が増えるかも!?
(少し考えてから、すっと筆ペンを手にとり)「アラサー役、もっとこい」。
ーーその心は?
『沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call〜寝不足の原因は自分にある。〜』(テレビ東京)というドラマをやって、「私はしがないアラサードルオタなので」というセリフがあるぐらい、アラサー感がある役だったんですね。それが自分的にすごい楽しくて!
今まで「新人です」という立ち位置の役だったり、学生役だったりが多かったのですが、お仕事や恋愛にアラサー感がある、もうちょっと自分に身近な人生を演じられる役がすごく楽しいなと思ったので、20代後半のアラサーガール役をやりたいです!
ーー最後にファンイベントを楽しみにされている皆さんにコメントをお願いします。
とても温かい空気感で、初めての方もひとりでもすごく来やすいイベントです。毎年来てくださっている方はもちろん、今まで私のイベントに来たことがない人でも楽しめるような内容になっているので、ぜひ楽しみに来てもらえたらと思います。
水谷果穂
取材・文=五月女菜穂 撮影=池上夢貢