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【DAY2】ゆず、Kアリーナ横浜こけら落とし公演2日目は壮大なエンターテインメントで会場を震わせる

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ゆず

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『YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama DAY2 RED ✕ ALL STARS』
2023.09.30(sat) Kアリーナ横浜

神奈川県・横浜市に開業したアリーナ会場「Kアリーナ横浜」のこけら落とし公演として3日間に亘って開催された『YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama』。北川悠仁と岩沢厚治による弾き語りライブ「DAY1 BLUE ✕ FUTARI」の翌日に行われた公演のタイトルは「DAY2 RED ✕ ALL STARS」。フルバンドによるステージとなったこのライブの模様をレポートする。

ゆず

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ストリングスとホーンセクションを含むHIBIKI ALL STARSの華やかな演奏が鳴り響く中、北川と岩沢がステージに登場。「ヒカレ」がスタートすると、爽やかなサウンドが一気に会場全体を満たしていった。続いて「うたエール」ではダンサーチームも合流。美しい空間が拡大する様が壮観だった。メインステージはもちろん、左右の三層のバルコニーにもダンサーが並んでパフォーマンスを繰り広げていたが、このようなダイナミックな演出はなかなか観られるものではない。この日の公演は、大所帯の編成と広大な会場の設備を存分に活用した場面の連続だった。様々な曲で登場したダンスパフォーマーは総勢150名。使用されたレーザーは70台。巨大LEDスクリーンは縦12メートル×横42メートルで約80メートルの可動領域を行き来(最大14分割)――といった数字からもスケール感が伝わるのではないだろうか? 「壮大なエンターテインメント」と称するのがふさわしい「RED ✕ ALL STARS」だった。

ゆず

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「僕たちゆずと素晴らしいバンド・HIBIKI ALL STARS、そしてHIBIKI DANCERSと共に最高の、究極のゆずエンターテインメントをお届けしようと思います!」――北川のMCを経て、演奏はさらに続いた。ホーンの明るいサウンドが気持ちよさを加速していた「公私混同」。バイオリンの調べが美しい彩りを添えた「from」。バンド全体で壮大なサウンドを高鳴らせた「彼方」。多彩に変化するライティングに包まれた空間で瑞々しく躍動した「慈愛への旅路」……聴覚はもちろん、視覚を通してもワクワクさせられた。「神セトリ、いいでしょ? 今日は赤の日。多くの方々が赤を着てくれてますね。オリンピックの壮行会みたい(笑)。僕たちのふるさと、横浜に誕生した世界最大級のアリーナです。僕たちの街に来てくれたので、この曲をみんなにお届けしようと思います」――北川の言葉が添えられた「桜木町」は、印象的だった曲の1つとして思い出される。北川と岩沢がギターを弾きながらハーモニーを響かせ、バンドサウンドが豊かな質感を加える様がとても素敵だった。

北川悠仁

北川悠仁

HIBIKI DANCERSに負けないくらいの躍動感で観客がタンバリンを振りながら踊った「タッタ」。巨大なバルーンが何個も投入され、アリーナエリアを跳ね回る風景が曲を一層盛り上げた「夢の地図」……さらに2曲が披露された後にスクリーンで流れ始めた幕間映像『ゆずが行く! おすすめスポット in 横浜』。2人が交代で車を運転しながら訪れたのは2ヶ所--「桜木町」の歌詞に登場する大観覧車・コスモクロック21と「地下街」のMVロケ地だった山下公園。思い出を語り合ったり、記念撮影をしたりする2人の姿にほのぼのとさせられた。そんなインターバルを経て、後半の冒頭を飾ったのは「REASON」。花道の最先端で並んで歌った北川と岩沢の姿に引き込まれずにはいられなかった。続いて、観客の手拍子が曲を一際爽やかなものにしていた「君を想う」。途中でドヴォルザークの「遠き山に日は落ちて」の旋律が引用される「雨のち晴レルヤ」は、HIBIKI ALL STARSの厚みのある演奏が抜群に活かされていた。

岩沢厚治

岩沢厚治

「恋、弾けました。」「マスカット」「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」「言えずの♡アイ・ライク・ユー」「RAKUEN」によって構成されたメドレー「ULTRA HIBIKI PARTY」は、佳境に差し掛かったライブの最高の起爆剤だった。スペシャルゲストのTeddyLoidによるDJプレイが加わり、ダンサブルなサウンドが次々炸裂する中、観客も全力でダンス。ステージ上でHIBIKI DANCERSと一緒にノリノリで踊った北川、ギターでビートを加えた岩沢も実に楽しそう。マスコットキャラクター「ゆず太郎」をモチーフにした近未来的な映像からも目を離せない痛快なダンスタイムだった。

ゆず

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HIBIKI ALL STARSの1人1人が紹介され、各々のソロプレイが冴え渡った後にエネルギッシュに突入した「少年」。夏が戻って来そうなくらいの熱気が生まれた「夏色」。そして本編を締め括ったのは「ビューティフル」。初日公演でも生のバンド演奏とダンサーチームのパフォーマンスが加わった形で披露されたが、この日はさらにスケールアップしていた。メインステージ、花道、バルコニーに並んだ大人数のHIBIKI DANCERSによる群舞、HIBIKI ALL STARSの壮大なサウンド、北川と岩沢の黄金のハーモニー、飛び交うレーザー光線を含むドラマチックなライティング、可動式の巨大LEDスクリーンに映し出された映像……これらが一体となった空間は、「衝撃的だった」とすら言える。Kアリーナ横浜で撮影されたMVの世界観を踏まえつつ、ライブパフォーマンスとして再構築された神々しい総合芸術を体感することができた。

ゆず

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アンコールの1曲目は「Frontier」。フラッグを手にしたHIBIKI DANCERSのパフォーマンスが観客をリードしながらカーニバルのような明るい盛り上がりを生んでいた。その直後に想いを語った北川。「誰にも超えられないとんでもないこけら落としをやってやろうと心に誓ってました。最高だろ? 横浜に来てくれて本当にありがとう。このこけら落としを任された時に、“どんなものにしようか?”と考えました。まだ骨組みだけだったこの会場に来て大きい会場なんだなとわかって。だったらこの会場中に俺たちの想い、声を響き渡らせたいと思いました。そしてそれと同じぐらい。いや、それ以上の強いパワーでみんなの想い、歌声、笑顔、涙、歓声、拍手を会場に響き渡らせたい……そんな想いで『HIBIKI』というタイトルをつけました。今、このタイトルをつけて本当によかったと心から思ってます。みんな、たくさんのHIBIKIをありがとう!」――北川と岩沢が今回の公演に強い想いを込めて臨んだことを実感させられる言葉だった。

ゆず

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「ここに辿り着くために俺たちもいろんなことを乗り越えてきた。みんなもいろんなことを乗り越えて会場に来てくれた。だから最後はみんなと一緒に響き合いながら、ここまで辿り着いたみんなの日々、俺たちの日々をたくさん想いながら最後の曲を歌いましょう。タイトルを言う必要もないんだけど(笑)。これしかないだろうと思って」と北川が言った後、スタートした「栄光の架橋」。岩沢のアコースティックギターの伴奏に合わせて響き渡った観客の大合唱がステージを温かく包み込んでいた。北川と岩沢が浮かべた嬉しそうな表情を観て、ますます高鳴った大合唱。『HIBIKI』というタイトルのライブにふさわしい音がKアリーナ横浜を震わせていた。

HIBIKI ALL STARS、HIBIKI DANCERS、TeddyLoid……このライブを作り上げた全員がステージに並んで深々と一礼。観客に何度も手を振った北川と岩沢は、眩しい笑顔を輝かせた。こうして終演を迎えた『YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama』の2日目「RED ✕ ALL STARS」。11月18日(土)・19日(日)の2日間、同会場のKアリーナ横浜でアンコール公演が開催されることが発表されたが、再び素晴らしい空間が生まれるはずだ。今回の3公演はチケットがソールドアウトとなったため、観たくても観られなかった人がたくさんいるのでは? アンコール公演の機会を逃さず、Kアリーナ横浜のステージに立つゆずをぜひ生で体感していただきたい。

取材・文=田中大 撮影=中島たくみ、Masanori Naruse、藤川一輝、藤咲千明

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