『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2023』Mrs. GREEN APPLE 取材・文=黒田奈保子 写真提供=FM802(撮影:田浦ボン)
『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2023』2023.10.9(MON)大阪・BIGCAT
毎年秋に大阪ミナミエリア一帯にて開催、今年で25回目を迎えたショーケース・ライヴ・フェスティバル 『FM802 MINAMI WHEEL』、通称「ミナホ」。今年は10月7日(土)・8日(日)・9日(月祝)の3日間で開催。最終日となる10月9日(月祝)BIGCATの大トリとして、Mrs. GREEN APPLEがサプライズ出演した。『ミナホ』への出演は、同日にアメリカ村・三角公園RIBIAで行われたMrs. GREEN APPLEメンバー全員登場の公開生放送の中で、メンバーによって発表。ライブの模様は、RIBIAビジョンとBIGSTEPでフル配信され(一部20:15から10分間は戎橋のTSUTAYAビジョンでも生中継)、2016年以来の出演となった『ミナホ』を盛り上げた。そんなMrs. GREEN APPLEと『FM802 MINAMI WHEEL』がミナミをジャックした当日の模様について、オフィシャルレポートでお届け!
10月9日(月祝)、大阪・BIGCATで開催された、FM802主催のショーケース・ライヴ・フェスティバル『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2023』にMrs. GREEN APPLEが緊急出演。ライブは会場だけでなく、BIG STEP大階段、心斎橋のRIBIAビジョン、さらに戎橋TSUTAYAビジョンでも同時生中継されるスペシャルなステージに(TSUTAYAビジョンでは一部生中継)。
本イベントは1999年のスタートから今年で25回目を迎える、同局の毎年恒例のライブイベントのひとつで、大阪のミナミエリア一帯に位置する20か所を超えるライブハウスで数百組のミュージシャンがライブを展開。今年は3日間で 480組以上のミュージシャンが出演した。
イベントの大トリを務めたMrs. GREEN APPLEの出演は最終日まで非公開に。前日に放送された『Chilli’n Sunday』(DJ:落合健太郎/毎週日曜日15:00~18:00)にて、翌9日の公開生放送にメンバー全員が出演することを発表。翌日に放送された『FM802 HOLIDAY SPECIAL 沢井製薬 Heartful Voice』では、放送開始すぐに公開生放送される場所を告知。会場となった『FM802 MINAMI WHEEL』の中心地、アメリカ村にある三角公園RIBIAには情報を聞きつけ、約3000名の観客が集結。番組では『FM802 MINAMI WHEEL』に2014年に初出演した当時のエピソードとして「ミナホはバンドで初遠征した、思い出深いライブのひとつ」と語った。さらに番組では、BIGCATでの大トリのステージにサプライズ出演することを発表。イベントでは一部会場で、抽選による入れ替え制を実施していることから、ライブに参加するための入場整理券を求め、番組出演直後からイベント専用アプリには多くの申し込みがあったという。
待ちに待ったライブは「ミナホ! 楽しむぞ!」と、大森元貴(Vo.Gt)が声を掛け、1曲目「藍」からスタート。アップテンポで軽快なギターロックサウンドが会場を大きく揺らすと、大森は伸びやかなハイトーンボイスを響かせる。今年で結成10周年を迎え、いまやアリーナクラスの会場をソールドアウトさせるほどのビッグアーティストとなった彼らのライブを至近距離で観られるとあって、観客の興奮ぶりは凄まじく、あっという間に会場の熱気はピークに。「インフェルノ」では若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)が疾走感の中にも、美しいメロディを響かせていく。「Blizzard」「ダンスホール」と、ドラマチックな楽曲展開に観客は大興奮。キラーチューン「ダンスホール」では、会場外で生中継されていたBIGSTEP大階段に集まった観客も拳を突き上げライブを堪能。ライブ後半はより迫力を増し、「Loneliness」では表現力豊かな大森の歌声がよりエネルギッシュに響き渡る。ポジティブな言葉の数々に力漲る「私は最強」では観客と息ぴったりの大合唱に。
2016年以来の『FM802 MINAMI WHEEL』出演となる彼らだが、今回の出演は結成10周年を迎え、もっとファンのみんなと楽しみたいと、バンド自ら出演を志願したことを告白。「凱旋した気分。当時を思い出して緊張するけど、せっかく大トリ、カッコ悪いところは見せられない。笑顔満点で一緒に歌ってほしい」と、最終曲「Magic」でこの日一番の歓声が響き渡るなか、ポップで弾けるようなロックサウンドを打ち鳴らし、あっという間にライブは終了。7曲と限られた楽曲のなかでも、各々の曲には観客ひとりひとりの想いが詰まっているのがひしと伝わる熱量高いステージに観客は誰もが大満足の表情を見せていた。
取材・文=黒田奈保子 写真提供=FM802(撮影:田浦ボン)