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ミリ・ヴァニリ、デビュー35周年を記念したベスト盤発売 事件の真相に迫る自伝的映画も公開へ

アーティスト

ミリ・ヴァニリ

80年代末のポップミュージック・シーンにセンセーションを巻き起こしたデュオ、ミリ・ヴァニリのデビュー35周年を記念し、数々のヒット曲をまとめたアルバム「The Best Of Milli Vanilli [35th Anniversary]」が11月17日に発売される。

この記念すべきベスト・アルバムには1988年のデビュー曲「Girl You Know It’s True」(全米2位)をはじめ、「Blame It On the Rain」(全米1位)、「I’m Gonna Miss You」(全米1位)、「Baby Don’t Forget My Number」(全米1位)といった世界各国のチャートを席巻したヒット曲を中心に、一時代を築いた楽曲を網羅し、往年のファンも納得の内容になっている。

ミリ・ヴァニリは80年代後半から90年代前半にかけて最も人気のあった音楽グループのひとつで、ボニー・M、ラ・ブーシュ、ノー・マーシーといったダンスポップ・グループを手がける音楽プロデューサー、フランク・ファリアンによってドイツ(当時の西ドイツ)で結成された。1stアルバム「All Or Nothing」(1988年)は全世界で800万枚以上を売り上げた。デビュー曲「Girl, You Know It’s True」のヒットは、2人の元クラブ・ダンサー:ロブ・ピラタスとファブ・モルヴァンを一夜にしてポップスターに変え、人々から絶賛され、憧れられ、祝福された。1990年2月に開催された第32回グラミー賞でグループは「最優秀新人賞」を受賞したが、グループの顔であるロブとファブが実際には歌っていなかったことが世間に明らかになり(実際にはブラッド・ハウエル、ジョン・デイヴィス、ジョディ・ロッコ、リンダ・ロッコ、チャールズ・ショウという歌手たちのボーカルを使用)、後にグラミー賞は剥奪された。この騒動は世界的なスキャンダルとなり、グループは分裂し、関わったメンバーは事実上エンタテインメントの世界から追放された。

今回、彼らの波乱万丈の半生を描き、関係者からの証言をもとにスキャンダルの真相に迫る伝記映画『Girl, You Know It’s True』が製作された。この映画は10月24日に映像配信サービスParamount+で公開され、12月にはドイツ他ヨーロッパ各国での劇場公開が決まった。なお日本公開は未定となっている。すでに試写を観た批評家からは「真実が明かされた」「引き込まれる内容」と高く評価されている。11月24日にはこの映画のサウンドトラック盤「Girl, You Know It’s True(Official Soundtrack)」の発売も決定している。

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