野口五郎、センターステージを観客が取り囲む今まで誰も見たことのないディナーショーを開催
野口五郎が、2023年に創業80周年を迎えた日本庭園の八芳園にて「八芳園Harvest Day GORO NOGUCHI With N響メンバーによるゲートウェイゾリステン」を10月27日16:00と20:00の2回公演を開催した。
ドレスアップした観客が14:00受付開始と共に会場へ入る。そこには大きなセンターステージが。野口五郎の数々のステージを観てきたファンも驚きの様子。そして美しい庭園を眺めながら、美味しいお食事とお酒などを各々楽しみ、開演の16:00を迎える。庭園を望むカーテンが閉まり、客席が暗転、燕尾服に身を固めた
NHK交響楽団のメンバー5人、Vl.丹羽洋輔・宮川奈々 Vc.山内俊輔 Cb.本間達朗、Vla.御法川雄矢が登場、そして、バンドメンバーでもあるSAX、キーボード伊藤充志、さらに愛娘でもある文音がピアノを担当する。
それぞれセンターステージに背を向け、客席に向かってセッティングされたオーケストラチェアにスタンバイすると、センターの一段高いステージへ野口五郎が登場、一曲目、アカペラにて「愛の賛歌」を歌唱し、メンバー紹介~「序曲・愛」を熱唱。
MCでは、「僕が20歳のころ、大人の歌手の方は高級クラブでコンサートを行っていましたが、僕はホテルの宴会場でコンサートができないかと色んなホテルにお願いしましたがなかなか受け入れてくれず、やっと受け入れてくれた某ホテルがあってそれがディナーショーの始まりなんです。今ではクリスマスディナーショーは当たり前になりましたね(笑)。でもクリスマスにこだわらなくても、秋の収穫祭Harvestという時期でもいいんじゃないかと考えたんです。そしてこの八芳園Harvest Dayは今まで誰も見た事のない形式のショーになります。360度どこからでもお客様に見られているステージなんです。ドラムやベースのリズム隊もいない弦楽器とピアノ、SAXによる編成です。そしてNHK交響楽団のソリストもお客様へ向かっているステージ構成は、ある意味、お客様とのバトルということでもあるんです。また、360度たくさんのスピーカーを配置。会場はどこのお席にいてもDMV(深層振動)で満たされ、豊かな音を感じることができます。いつもよりお尻やふくらはぎも含めて緊張しますが最後までごゆっくりお楽しみください」と語った。
バンドマスターVla.御法川氏がアレンジを担当、誰もが知ってる「甘い生活」「私鉄沿線」が演奏されコロナ禍ではできなかったテーブル一つ一つを歌いながらまわる野口に涙を流すファンもいた。
1981年38枚目のシングル「氷をゆらす人」、ガットギター演奏で「Over The Rainbow~虹の彼方に~」と続き、そしてその後「筒美京平先生、この曲に出会ってなければ、今の僕はありません、モーツアルト風にアレンジしてくださった御法川さんありがとうございます。」と言って、アレンジされた「青いリンゴ」を歌唱。
いよいよ後半、レ・ミゼラブル日本初演を演じた野口五郎の真骨頂楽曲「カフェ・ソング」「Bring him home 彼を返して」を歌い上げ、テレビで(娘)文音と初共演した曲「これが愛と言えるように」「All By Myself」で締めくくり、さらにアンコールに応え、「見果てぬ夢」を歌唱。
野口の伸びやかな歌声に、観客の大きな拍手と熱い声援が巻き起こり、誰も見たことのないディナーショーは幕を閉じた。