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小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXXがおくる、「ダ・ポンテ三部作」最後の作品 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』公演詳細が決定

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小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』

2024年3月に、京都・神奈川・東京の3都市で開催する、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』の公演詳細などが決定した。

記念すべきオペラ・プロジェクト20回目の節目に取り上げるモーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』は、小澤征爾塾長が海外でオペラを指揮した初めての作品であり(1969年ザルツブルグ音楽祭)、ディエゴ・マテウスが小澤征爾音楽塾首席指揮者として、演目決定に携わった最初の作品となる。また、『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』に次いで、モーツァルトと台本作家ダ・ポンテの名コンビが手がけた「ダ・ポンテ三部作」の最後の作品。2組のカップルが織りなす男女の駆け引きを、モーツァルトならではの美しいアンサンブルで綴る。小澤征爾音楽塾では、『コジ・ファン・トゥッテ』を取り上げるのは2001年以来、23年ぶり2回目となる。

演出はメトロポリタン歌劇場で長年にわたり首席演出家を務めたデイヴィッド・ニース、装置・衣裳デザインはロバート・パージオーラ。

2組のカップルを演じるのは躍進中の注目のオペラ歌手サマンサ・クラーク、リハブ・シャイエブ、ルネ・バルベラ、アレッシオ・アルドゥイーニら。恋の指南役の小間使いデスピーナにはイタリア・オペラ界の女王バルバラ・フリットリ、哲学者ドン・アルフォンソはロッド・ギルフリーという盤石の布陣で、華やかな舞台をつくり上げる。

そして、日本をはじめアジア各国からオーディションを経て選ばれた10代~20代の若手奏者たちで構成される小澤征爾音楽塾オーケストラをマテウスと共に鍛えあげるのは、サイトウ・キネン・オーケストラ等国内外の第一線で活躍する音楽家たち。小澤塾長と共に、次代の音楽界を担っていくであろう若き音楽家たちを熱く指導する。

なお、制作拠点ともなるロームシアター京都では、京都の小学生を対象とする『子どものためのオペラ』公演(入場無料・一般公開なし)も開催される。

小澤征爾音楽塾塾長・音楽監督 小澤征爾 メッセージ

20回目となる今回の小澤征爾音楽塾では歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』を取り上げます。“コジ”は1969年、僕が初めて振ったオペラです。ザルツブルグで、カラヤン先生に突然「征爾、“コジ”を振ったらいい」と言われて指揮をしました。オペラのあまりの面白さにのめり込むきっかけになりましたし、一流の歌手や演出家と作品をつくることがいかに勉強になるか、音楽家として思い知った作品です。ロームの故佐藤研一郎さんも大好きな作品をまた取り上げることができて嬉しいです。小澤征爾音楽塾ではサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)のメンバーである先生たちの知恵と経験を活かした指導とともに、首席指揮者のディエゴ・マテウスがピットに入った若い音楽家たちをリードして、世界第一線で活躍するソリストと演出家と、高水準のオペラをつくります。「セイジが日本で、すごいことをやっているよ!」と、よくいろんな歌手たちが自国に帰って話していると聞きました。オペラのリハーサルは試行錯誤の連続で、公演も含めて、その過程すべてがとても貴重な教育の機会でもあります。それは若い音楽家にとって他では得難い経験となり、かならず、その人の音楽家としてのベースとなってゆきます。
舞台の上には世界一流の歌手と演出を揃え、オーケストラピットには優秀な若手音楽家たち。このような組み合わせで出来上がってゆくオペラ公演は、小澤征爾音楽塾だけです。
これから世界へ羽ばたいてゆく若い音楽家たちを応援しながら、とくべつなオペラ公演を楽しんでもらえたら、僕はほんとうに嬉しいです。
このようなすばらしい環境を可能にしてくれるローム ミュージック ファンデーションの支援に、あらためて、こころから感謝いたします。

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