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Cocomiがセカンドアルバム『Mélancolie』リリース記念リサイタルを開催 ピアニスト・ニュウニュウとセッションも

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Cocomiリサイタル『Mélancolie』

Cocomiリサイタル『Mélancolie』 (C)Ryota Mori

 

フルート奏者・Cocomiのリサイタル『Mélancolie』が11月11日(土)に東京・紀尾井ホールで開催された。

Cocomiは、ニューヨークの名門レーベル・DECCA GOLDから世界デビュー。発売中のセカンドアルバム『Mélancolie』は、ドビュッシー、フォーレ、プーランクら3人の作曲家にフォーカスしたフランス近代音楽の名曲を収録している。アルバム『Mélancolie』のリリースを記念して開催された今回のリサイタルでは、アルバムの共演で抜群の相性を見せたピアニストのニュウニュウ(牛牛)を迎えて開催された。

Cocomi  (C)Akinori Ito

Cocomi (C)Akinori Ito

ニュウニュウ   (C)hungmc

ニュウニュウ (C)hungmc

第1部、場内が暗転し大きな拍手と共に、純白のドレスに身を包んだCocomiがステージに登場。フルートの無伴奏で演奏されるドビュッシー作曲の「シランクス」を、会場いっぱいに響きわたる美しくも荘厳なフルートの音で幕が開けた。2曲目からはピアニストのニュウニュウが加わり、セカンドアルバムに収録されているドビュッシーの「美しき夕暮れ」「アラベスク 第1番」。かつてルイ14世も好んで踊ったという当時のバレエ音楽の曲調を喚起させる「バレエ(小組曲)」を、弾むように生き生きとした演奏で披露した。その後、フォーレ作曲の「コンクール用小品」「子守歌 作品16」、Cocomiのデビューアルバムにも収録されていた「シシリエンヌ 作品78」を、この日のためにフルートとピアノにアレンジされたニュー・バージョンで披露。第1部の最後は、印象の異なる2つの楽曲で構成された難曲として知られる「幻想曲 作品79」。長いフレーズを美しく奏でる唯一無二の音色で会場を魅了した。

(C)Ryota Mori

(C)Ryota Mori

第2部は、ミントグリーンの可憐なドレスに身を包んだCocomiが登場。リサイタルのテーマにもなっているセカンドアルバムから、プーランク作曲の「メランコリー FP105」「エディット・ピアフに讃えて」「消えた男 PF134」の3曲を続けて披露した。その後、ニュウニュウのソロ演奏で、坂本龍一さんの「エナジー・フロー」。本編の最後は、Cocomiがフルート奏者にとって、もっとも重要なレパートリーだと語るプーランクの「フルート・ソナタ FP164 」を披露し、二人の息の合った圧倒的な演奏で会場を魅了した。

盛大なるアンコールの拍手に包まれた舞台に再び現れた二人。ニュウニュウから「今日、またCocomiさんと共演できて楽しいです。Cocomiさんは、どう感じましたか?」と日本語で質問されると、Cocomiは「すごく、やりきった感じです。プーランクのフルート・ソナタは、毎回合わせをするたびに変わるのですが、今日もとても楽しいセッションでした」とコメントを寄せた。

(C)Ryota Mori

(C)Ryota Mori

その後、ニュウニュウがCocomiの音色をイメージして作曲したという「L’eau(水)」が世界初演され、二人の色彩豊かな音色に会場からはためいきがもれた。続いて、ドビュッシーの「夢」、フォーレの「夢のあとに」を披露。アンコールの最後を飾ったのは、アルバム『Mélancolie』の最後に収録されているフォーレの「パヴァーヌ 作品50」。まるで夢から覚めたように大きな拍手を贈る観客、そしてスタンディングオベーションでドラマティックなリサイタルは幕を閉じた。

Cocomi『Mélancolie』

Cocomi『Mélancolie』

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