2024年6月、俳優・演出家の串田和美率いる「フライングシアター自由劇場」第二回公演『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た』が新宿村LIVEにて上演されることが決定した。
数々のヒット作を生み出し、日本の小劇場演劇を牽引した「オンシアター自由劇場」の解散から27年。串田和美は自身が探し求める演劇活動『自由劇場』を再開するため、『フライングシアター自由劇場』と名を改め、企画創作を開始した。その第二作目ととなるのが今作『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た』だ。
原作は、これまで世界各国において様々な形で上演され、映画や絵本、ダンスやオペラ、音楽にもなった、Wシェイクスピアのロマンス劇『夏の夜の夢』。アテネの公爵シーシアスとアマゾン国のヒポリタの結婚を祝う夢の物語として書かれ、森の妖精たちや、その森に入った二組の恋人たち、公爵の結婚を祝うお芝居の稽古をしにその森に集まった職人たち。彼らが織りなす滑稽な幻想劇だ。串田は独特の発想で、そのシェイクスピアの世界を、見知らぬ、或いは極身近な人類が共有する夢と捉え、脚色し直し、21世紀の我々の世界を見据える作品にしようと目論んでいるという。
出演には、元宝塚歌劇団宙組トップスター・大空ゆうひ、世界で活躍するコンテンポラリーダンサー・島地保武、劇団はえぎわ所属の個性派俳優・川上友里、数々のミュージカルや演劇作品で高い評価を受ける皆本麻帆、ドラマや舞台などジャンル問わず活躍を広げる小日向星一、2年前から俳優活動を開始し急躍進を続けている串田十二夜、花組芝居にて男役・女形の両方をこなす実力派・谷山知宏、そして本作の脚色・演出・美術を手がけ、カンパニーを先導する串田和美と、現代の舞台芸術シーンを率いるアーティストたちが揃った。また、本作は来年度のシビウ国際演劇祭へ正式招聘を受けており、現地での上演も予定されている。