創立125周年を迎えた世界最古のレーベル、ドイツ・グラモフォン 世界3ヶ所で創立記念コンサートを開催&全世界生配信も決定

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DG125周年ロゴ

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世界最古のクラシック専門レーベル、ドイツ・グラモフォン(以下DG)が、本日2023年12月6日(水)に創立125周年を迎えた。1898年に円盤蓄音機を発明したエミール・ベルリナーによって設立されたDGは、ヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタイン、クラウディオ・アバドなどの伝説的なアーティストの名盤を保有するほか、ヒラリー・ハーン、ラン・ラン、グスターボ・ドゥダメル、アンドリス・ネルソンスら若手トップ・アーティストが所属している。 

その125周年を記念して、世界各国で創立記念コンサートが予定されている。日本では、 今年9月に東京・サントリーホールで行われ、映画界の巨匠ジョン・ウィリアムズが30年ぶりに日本のステージに登場した『ドイツ・グラモフォン創立125周年スペシャル・ガラ・コンサート』が開催され話題を集めたが、日本に続き今月はベルリン(ドイツ)、フィラデルフィア(アメリカ)、ソウル(韓国)の3ヶ所でも創立記念コンサートが開催される予定だ。

創立記念日となる本日は、ベルリン・コンツェルトハウスで女性指揮者ヨアナ・マルヴィッツ率いるベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共に、ピアニストのブルース・リウとラファウ・ブレハッチ、ヴァイオリニストのボムソリ、チェリストのキアン・ソルターニ、バリトン歌手のアンドレ・シュエンが出演。ブレハッチ、ボムソリ、ソルターニによるベートーヴェン作曲の「三重協奏曲」や、ブルース・リウも加わった「合唱幻想曲」含むプログラムが予定されている。 

ブルース・リウ(C)Christoph Köstlin

ブルース・リウ(C)Christoph Köstlin

ラファウ・ブレハッチ(C) Christoph Köstlin

ラファウ・ブレハッチ(C) Christoph Köstlin

 

3日後の12月9日(土)フィラデルフィアのベライゾン・ホールでは、指揮者ヤニック・ネゼ=セガン率いるフィラデルフィア管弦楽団、ヴァイオリニストのマリア・ドゥエニャス、ピアニストのエレーヌ・グリモーが出演。さらに、エレクトロニック音楽の先駆者、モービーの出演も決定しており、グリモーとの共演にも期待が集まっている。 

ヤニック・ネゼ=セガン(C) George Etheredge

ヤニック・ネゼ=セガン(C) George Etheredge

マリア・ドゥエニャス(C)Christoph Koestlin

マリア・ドゥエニャス(C)Christoph Koestlin

エレーヌ・グリモー(C)Mat Hennek

エレーヌ・グリモー(C)Mat Hennek

12月15日(金)韓国のソウル・アートセンター(芸術の殿堂)では、今年10月に「J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲」のアルバムをリリースし、6大陸88公演の世界ツアーに挑んでいる話題沸騰中のピアニスト、ヴィキングル・オラフソンによるリサイタルが開催される。 

ヴィキングル・オラフソン(C)Markus Jans

ヴィキングル・オラフソン(C)Markus Jans

なお、ベルリンとソウルのコンサートの模様は、DGによるクラシック音楽に特化した映像&音楽配信サービスSTAGE+(ステージプラス)にて全世界生配信されることが決定している。 その他、 DGの歴史と主要アーティストが紹介される5部構成のビデオ・シリーズ「The Sound of Art」が制作されており、その第1話がDGのYouTubeチェンネルにて公開になった。 

ドイツ・グラモフォン社長、クレメンス・トラウトマンは次のようにコメントしている。「9月に東京で行われたジョン・ウィリアムズのコンサートを皮切りに、ヨーロッパ、北米、アジアで様々な記念コンサートを開催し、1年を通してこの時を待ち望んできました。この一連のイベントは、DGのグローバルな展開と幅広いラインナップを象徴しています。今年は、新譜リリースに加え、『オリジナル・ソース・シリーズ』のような伝統的な復刻盤もリリースしています。これは、比類のない芸術的遺産に対する責任、品質に対する意識、録音技術に対する継続的な熱意を反映したものです。また、ドイツ・グラモフォンの伝統と革新を紹介するドキュメンタリー・シリーズの制作や、STAGE+でのストリーミング配信は、当レーベルが推進しているデジタル・イニシアチブを象徴する取り組みです。DGの素晴らしい遺産に貢献し、次の125年、そしてそれ以降に向けて前進するすべてのアーティスト、DGの全チーム、そしてすべてのパートナーに心から感謝申し上げます」 

DGの発展に深く関係してきたヴァイオリニスト、アンネ・ゾフィー・ムターは「偉大なヘルベルト・フォン・カラヤンと仕事を始めた初期の頃から、ムター・ヴィルトゥオージの若い奏者たちや、ジョン・ウィリアムズとの最近のアルバムに至るまで、DGは私に魅力的なレコーディングの機会をもたらしてくれました。DGのサポートと素晴らしい音楽をリリースすることへの取り組みに感謝しています。ドイツ・グラモフォン、お誕生日おめでとう!」と祝福のメッセージを寄せている。 

アンネ=ゾフィー・ムター (C)Julia Wesley

アンネ=ゾフィー・ムター (C)Julia Wesley

日本では、125周年を記念したプレゼントキャンペーンも開催中だ。詳細は、ホームページにて確認してほしい。

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