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EXILE、初の海外単独ライブ「EXILE LIVE 2023 in TAIPEI」12/9レポート

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EXILEが12月9日、台湾・台北流行音楽中心(TAIPEI MUSIC CENTER)でグループ初となる海外単独ライブ「EXILE LIVE 2023 in TAIPEI」を開催した。

今年7月、EXILE AKIRAの台湾での活動実績から台北・南港展覽館で開催された「2023 SUPER SLIPPA 12」に招かれ、パフォーマンスを行ったEXILE。その後、台湾を拠点にLDHのエンタテインメントをアジアに発信する会社「LDH愛夢悅」の代表取締役にAKIRAが就任したこともあり、今回のライブが実現した。台湾到着時からたくさんの現地メディアと熱狂的なファンに迎えられ、ライブ当日は約5,000人のオーディエンスが会場に集結。今回の台湾公演のためだけに構成されたスペシャルなショーケースを楽しんだ。

オープニング映像に続き、ライブは「BE THE ONE」からスタート。客席からフラッグを振りながら登場したのは、EXPG STUDIO台北校のキッズダンサーたち。歓声と拍手で会場がひとつになったところに現れたのは、AKIRA、TAKAHIRO、橘ケンチ、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHI。事前の取材でAKIRAは「オリジナルメンバーの想いを受け継いだ、第2章の6人。EXILEは今もどんどん進化しているが、この6人が先陣を切ってアジアを切り開くことに意味があると思っている」と語っていたが、ステージに現れたメンバーからは、その決意と覚悟、そして何よりも今夜の公演を楽しみにしてきた6人のポジティブなエネルギーが伝わってきた。

「How Are You Feeling!? We Are EXILE!」(TAKAHIRO)

炎が吹き上がり、レーザーが飛び交う2曲目「Heads or Tails」では、ゲストアーティストのTHE JET BOY BANGERZも参加してエネルギッシュなステージを展開。TAKAHIRO、NESMITH、SHOKICHIのパワフルなボーカルがオーディエンスのテンションをさらに上げていったが、3曲目の「VICTORY」が始まって間もなく、突然スピーカーから流れていた音が止まるというハプニングが。しかしメンバーは口々に「ピンチはチャンスだから」「初めての海外公演でメモリアルな出来事」「最高のスタート、こういうの大好きです(笑)!」など、終始ポジティブなトークで会場を和ませていた。その後無事音響も回復し、ライブ再開。みんなでハプニングを乗り越えた一体感も加わり、最高の「VICTORY」が会場に響き渡った。キッズダンサーも登場した「WON’T BE LONG」では、「OLY OLY OLY OH!」の大合唱。時代も、言葉も、世代も超えた幸せな景色が広がっていた。

カウントダウンの映像から始まった次のゾーンは、EXILE THE SECOND。オーディエンスと一緒に盛り上がる「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」から始まり、ソウルフルなダンスナンバー「SUPER FLY」、遊びゴコロ全開なアッパーチューン「ASOBO!」とテンションは上がりっぱなし。「LA・LA・LA LOVE SONG」ではEXPGの女性ダンサーも登場し、華やかで美しいステージを作り上げる。椅子を使ったパフォーマンスでセクシーな世界観を表現した「アカシア」を披露した後は、メンバーが中国語、台湾語、英語、日本語で挨拶を行った。

「大家開心嗎!?」(皆さん楽しんでますか!?)

「這次是我們期待很久的台灣演唱會!終於在台灣和大家見面了,真的很開心!」(ずっと楽しみにしていた台湾公演、やっとみんなに会えて本当に嬉しいです!)

「今天讓我們一起嗨到爆!」(一緒にめちゃくちゃ盛り上がっていこうぜ!)

笑いも交えながら、感謝の気持ちを伝える6人。言葉が通じた喜びというよりも、目の前のファンとしっかりコミュニケーションが取れていることが何よりも嬉しいといった表情が印象的だった。そのMCのコーナーの最後は、SHOKICHIが、AKIRA出演の台湾リアリティーショー「神秘五金行」の主題歌「NEVER SAY GOODBYE」を紹介。客席は自然とスマホのライトに包まれ、幻想的なムードの中、SHOKICHIのシルキーな歌声が響いていた。また、SHOKICHIが台湾を代表する女性シンガーソングライター、Eve Aiとコラボレーションした「6.5 Days feat. Eve Ai」ではEve Ai本人が登場し、スペシャルなコラボレーションも実現。「ぜひまた一緒にやりましょう!」という2人のトークに、大きな拍手が寄せられていた。

可憐なバレエダンサーが静かにいざなった次のセクションは、TAKAHIRO。「Lovers Again」はEXILE THE SECONDのパフォーマーと一緒に披露し、「Ti Amo」ではAKIRAと真っ赤なドレスに身を包んだ女性ダンサーが楽曲の世界観を深く、美しく表現した。「もっと強く」ではスクリーンに中国語の歌詞が映し出され、この曲に込められた想いやメッセージを台湾のファンに向け改めて届ける。事前の取材でAKIRAは本公演について「これがLDHのエンタテインメントの真骨頂なんだということが伝わる内容を目指した」と語っていたが、「ただヒット曲やカバー曲で盛り上げるだけでなく、LDHの歴史や理念も感じてもらえるようなパッケージにしたかったので、この曲では、中国語の歌詞でリアルにメッセージを届けることにした」とのこと。スクリーンを見つめるオーディエンスの真剣な表情からも、細かいところまでしっかりと想いのこもった選曲であり演出であることがしっかりと伝わってくる1曲だった。

続いては、THE JET BOY BANGERZのパフォーマンス。4.8万人が参加したLDH史上最大規模のオーディション「iCON Z」から誕生した10人組ダンス&ボーカルグループで、メンバーのHINATAはEXPG STUDIO台北校に在籍していた経験も。AKIRA、橘ケンチ、TETSUYAを交えてのPerformer曲、そして「Jettin’」「PHOTOGENIC」の2曲をフレッシュかつアグレッシブなパフォーマンスで披露しオーディエンスを魅了した。

ライブ後半戦はコール&レスポンスをたっぷり楽しむ「Choo Choo TRAIN」からスタート。この季節にぴったりの「LAST CHRISTMAS」では、EXILEのメンバーが客席に降り、ファンと触れ合いながら歌唱するという嬉しい”クリスマスプレゼント”も用意されていた。その後は総勢37名のEXPGダンサーと一緒に「銀河鉄道999」を届け、本編ラストとなる「Love of History」へ。TAKAHIROが「また必ずここ台北に戻ってきます!」と力強く宣言し、6人はオーディエンスの笑顔を嬉しそうに見渡しながら手を振っていた。

アンコールではまず「24WORLD」を披露。その後のMCではメンバーからファンのみなさんへのサプライズプレゼント抽選がおこなわれ前日に誕生日を迎えたTAKAHIROへのサプライズケーキが登場するなど和気藹々としたムードで進行。このまま最後の曲に行くかと思われたところで、スクリーンには台湾のファンが用意したという感謝の映像が流れ始めた。数々の思い出のシーン、いつもEXILEに支えられていることや、これからも応援しますという熱いメッセージで構成されていて、表情は見えなかったがAKIRAは何度も目元を拭っていた。見終わったメンバーは感無量といった表情であらためて感謝を伝え、最後の曲となる「Love, Dream & Happiness」を届けた。EXILEとして初の海外単独公演。AKIRAは取材時に「僕自身EXILEに衝撃を受けて今も走り続けているように、今日一緒にステージに立った子たちにとっても、未来にワクワクするきっかけになれば嬉しい。今後は東南アジアを含むツアーやEXILE TRIBEならではのフェスなども視野に入れグローバル展開を目指したいし、ここ台湾からもEXILEイズムを持った新しいアーティストがどんどん出てきてほしい」と語っていたが、「Love, Dream & Happiness」はまさにその想いを凝縮させた1曲。楽曲に込められた思いがまたひとつ未来へつながる新しい扉を開けたような、希望に満ちたエンディングだった。

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