Waive
12月10日(日)、東京・神田スクエアーホールで開催されたWaiveのツアー『爆ぜる初期衝動』ファイナル公演のオフィシャルレポートが到着した。
Waiveは今年4月、2005年の解散から17年余りの時を経て正式に再始動を宣言。その後、オフィシャルファンクラブ「WAVE」を発足、今夏には再始動第一弾ライブとして、東京、大阪での『GIGS[Burn]』を開催。さらに10月からは横浜、名古屋、大阪を巡るツアー『GIGS「爆ぜる初期衝動」』を敢行し、12月10日(日)、東京・神田スクエアーホールでツアーファイナルを迎えた。
「爆ぜる初期衝動」と銘打たれたツアータイトルが示す通り、SEが鳴り響く中、高井淳(Ba)、貳方孝司(Gt)、杉本善徳(Gt)、田澤孝介(Vo)の順にメンバーが登場すると、バンドが一斉に楽器を掻きむしる音と、田澤の煽りボイスからライブがスタート!Waive最初期のナンバー「assorted lovephobia」でその幕を開けると、その後もバンド結成初期の楽曲を中心に、次々とフロアに熱を注ぎ込んでいった。
中盤では渾身のバラード2曲を披露し、フロアが静寂と緊張感に包まれると、次のMCでは一転、田澤とリーダーの杉本ならではの軽快な掛け合いトークで、フロアを笑いの渦に変えていく。
後半は「君と微笑おう」「わがままロミオ」など、定番のキラーチューン連発で一気に畳みかけると、最終盤では再結成発表のタイミングで公開された新曲「火花」も披露され、会場の熱気が最高潮に達していく中、本編ラストの「バニラ」まで、全17曲を駆け抜けていった。
アンコールに応えて再び登場し、恒例のグッズ紹介コーナーで会場いっぱいに笑い声を響かせたあと、田澤はこのツアーを振り返り「2025年までの短い間だけど、楽しい時間を悔いの無いように、色濃く過ごせたらいいなと感じたツアーになりました!」と語り、杉本は「我々Waiveは陰キャラなので(笑)、外に向かって声を出していくのが苦手なバンドですが、武道館をより素晴らしい景色にするためにはそれを突き破って、みんなと一緒に一つずつ着実に、もっと声を出していければいいなと思っています!」と、自身を奮い立たせた。
田澤の「これから素敵な思い出がいっぱいになるように、この曲を贈ります」との言葉から「Days.」を届け、最後は、「いつか死ぬ僕たちは」「この世が終わるとしてもきっと、まだ見ぬ未来へと駆け抜けてく」という歌詞がまさに現在のWaiveを象徴しているかのような代表曲「いつか」を響かせ、ステージをあとにした。
メンバーが去り、暗転したステージにスクリーンが登場すると、「Waive 2024年は「爆」盛りな1年!」の文字に続き、4月に新曲「火花」の配信リリース、同じく4月に『TOUR「SHOCK WAIVE」』の開催、さらに6月には、対バン2days公演『浅草コンプレックスルート』で、LM.C、メリーとの競演を発表。また、WaiveによるYouTubeラジオの放送開始、過去の代表曲を再録、そして遂に、完全新曲の制作をスタートさせることが告知された。
最終目的地である、2025年末開催予定「日本武道館」公演での「解散」ライブに向け、カウントダウンが進む中、2024年のWaiveはこれまでになくアクレッシブな攻撃を仕掛けてくるようだ。彼らからの更なる続報にも、期待は高まるばかりだ。
撮影=KEIKO TANABE