ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の大人キャスト決定~豪華実力派俳優陣が集結

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ビリー役オーディションの様子を12/18(月)25:53~TBS『アカデミーナイトG』で放送予定

2024年7月~11月に東京・大阪での再々演がアナウンスされていた、ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』。その大人キャストおよび会場・公演スケジュール等が、このほど発表された。

主人公ビリー・エリオットのお父さん役を務めるのは、初演からの続投で3度目の出演となる益岡 徹と、俳優として数多くの映像・舞台作品で活躍している鶴見辰吾。男手一つで息子2人を育てる厳格な父親を演じる。ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生役には、再演からの続投となる安蘭けいと、多くの舞台作品で活躍している濱田めぐみ。ビリーのおばあちゃん役には、初演から出演し今回が3度目となる根岸季衣と、再演からの続投となる阿知波悟美。ビリーの兄トニー役には、俳優だけではなくクリエイターとしても活動している西川大貴と、アーティストとしても活動し歌に高い評価のある吉田広大。そしてビリーにボクシングを教えるジョージ役を芋洗坂係長、ビリーが夢見る将来像であるオールダー・ビリー役を永野亮比己厚地康雄山科諒馬が演じる。

なお、主人公のビリー・エリオット役は、初演、再演同様にオーディションにて選ばれる。2023年3月、応募総数1,375名の中から書類審査を通過したのはわずか215名。さらに、第一次オーディションで11名、第二次オーディションで7名が残った。初演、再演と同じく今回も1年以上に渡り、物語と同様に成長していく少年たちを見守り応援していく、レッスン形式のオーディションを実施。そして2024年1月、ビリー・エリオット役が決定する。

ビリー役は演技や歌だけでなく、バレエ、タップダンス、器械体操など様々な分野において高い能力が必要になるため、本作品では上演の度に長期トレーニングと並行してオーディションを行ってきた。このオーディションの様子が、2023年12月18日(月)25:53~『アカデミーナイトG』(TBS関東ローカル)にて放送される予定。厳しいオーディションを経て1375名から7名にまで厳選されたビリー候補たちの魅力が届けられる。

2024年の再々演は、東京・大阪にて約4か月のロングラン公演となる。東京公演は、東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて7月27日(土)から10月26日(土)まで、大阪公演はSkyシアターMBSにて11月9日(土)から24日(日)まで上演される。東京公演では、子育て支援や文化芸術に力を入れる豊島区と連携し、豊島区民の子どもを対象とした観劇機会の提供が検討されているという。チケット販売の詳細に関しては追って発表される。

ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は、1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした大ヒット映画『BILLY ELLIOT』(邦題『リトル・ダンサー』)をミュージカル化した舞台作品だ。同映画の脚本を執筆したリー・ホールが本作でも脚本・歌詞を担当、同映画を監督したスティーヴン・ダルドリーが本作の演出を務め、音楽をエルトン・ジョンが手掛けた。2005年にロンドンで初演が開幕すると忽ち評判を呼び、その後、世界中で大成功を収めた。2006年には英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、2009年にはトニー賞で10部門を獲得した。

日本人キャストによる初演は2017年。約1年に渡るオーディションを経て選ばれたビリー・エリオットと、同じくオーディションで選ばれた大人キャストを迎え、約4ヶ月に渡る東京・大阪でのロングラン公演を達成。約16万人の観客を熱狂させるなど、一大旋風を巻き起こし、菊田一夫演劇賞大賞や読売演劇賞選考委員特別賞など多くの演劇賞を受賞した。2020年には、新たなビリー・エリオットを迎え再演。新型コロナウイルスの影響による一部公演中止を乗り越え、未曾有の事態で世の中が混沌に包まれていた当時、観客に明るい希望をもたらした。

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

以下、大人キャスト4人のコメントを紹介する。

●益岡 徹(ますおか・とおる)コメント

初演から、七年経って、あのときの、小さかった子ども達も、大人へなりかけているのでしょう。そう思うと、幸せな気持ちになります。来年も父ちゃんを演らせて貰います。改めて、体調を整え、体力を維持し、怪我に気をつけ全うしなければと思います。子ども達は、ぐんぐん成長していきます。芝居も歌も踊りも、こころも身体も、その素晴らしい時期を、炭鉱夫仲間や町の大人たちと見守り、かけがえのない半年を共に過ごせることが今からとても楽しみです。

《Profile》1956年8月23日生まれ。山口県出身。1980年に仲代達矢氏主宰の無名塾に入塾。以後、映画・舞台・TVドラマ・ナレーションなど幅広い分野で活躍している。近年の主な出演作に【舞台】『ザ・ビューティフル・ゲーム』(23)、朗読劇『青空』『A・NUMBER』『奇跡の人』(22)、『ザ・ドクター』『Oslo』(21)、【映画】『愛にイナズマ』『銀河鉄道の父』(23)、『シン・ウルトラマン』(22)、『大人の事情 スマホをのぞいたら』(21)、『悪党 加害者追跡調査』(20)、『空母いぶき』(19)、【ドラマ】『ナイト・ドクター』(CX・21)、『半沢直樹 第2シリーズ』(TBS・20)、『逆転報道女 FINAL』(EX・20)、『遺留捜査スペシャル』(EX・19)などがある。2024年にはNHK大河ドラマ『光る君へ』、舞台『デカローグ』への出演を控えている。

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

●鶴見辰吾(つるみ・しんご)コメント

ダンス、演劇、音楽、といったエンタメから、家族、デモクラシー、ジェンダー、労働、希望…(あげればいくらでもある)というヒューマニズムに関わる要素まで、ミュージカル『ビリー・エリオット』は内包している。2017年の初演を観たときの感動は忘れられない。 そのビリー・エリオットのお父さん役のオーディションを受けるために、劇中のナンバーをずっと口ずさんでいたため、妻はもうその歌を覚えてしまった。妻も大好きなミュージカルだ。出演できる喜びを、お客さまへの感動に還元したい。

《Profile》1964年12月29日生まれ。東京都出身。1977年にドラマ『竹の子すくすく』(EX)で芸能界デビュー。代表作に『3年B組金八先生』『高校聖夫婦』、映画『潮騒』など。映像作品だけでなく舞台やミュージカルでも多く活躍する。主演ドラマ『恋は50を過ぎてから』では民放連優秀賞を受賞。近年の主な出演作に【舞台】『生きる』(23)、『セールスマンの死』『蜘蛛女のキス』『ドン・ジュアン』(21)、『FORTUNE』(20)、【映画】『月』『愛にイナズマ』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(23)、『グッバイ・クルエル・ワールド』『チェリまほ THE MOVIE』『嘘食い』(22)、【ドラマ】『ウソ婚』『トクメイ!』(CX・23)、『それってパクリじゃないですか?』(NTV・23)、『Get Ready!』(TBS・23)、『育休刑事』『舞い上がれ!』(NHK・23)などがある。

●安蘭けい(あらん・けい)コメント

大好きな作品に再び参加できることをとても嬉しく思っています。前回参加させて頂いた時は日々成長する子供達を間近で見て、ウィルキンソン先生の想いと自分自身の想いがシンクロして自然と役作りができました。今回また新たな仲間達に刺激をもらいながら、新生『ビリー・エリオット』をお客様にお届けできたらと思っています。そしてウィルキンソン先生役をより深めることができるよう新たな気持ちで頑張ります!

《Profile》10月9日生まれ。滋賀県出身。1991年に宝塚歌劇団へ主席で入団し、2006年星組男役トップに就任。2009年に退団後は、舞台やミュージカルを中心に多くの作品で活躍中。2008年には『スカーレット・ピンパーネル』で第34回菊田一夫演劇賞演劇大賞を、2021年には『ビリー・エリオット』(2020)で読売演劇大賞優秀女優賞受賞。近年の主な出演作に【舞台】『ラグタイム』、「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」『キングアーサー』(23)、『血の婚礼』『ネクスト・トゥ・ノーマル』(22)、『蜘蛛女のキス』『ジェイミー』(21)、【映画】『でーれーガールズ』(15)、【ドラマ】『危険なビーナス』(TBS・20)などがある。2024年3月には『カム フロム アウェイ』への出演が控えている。

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

●濱田めぐみ(はまだ・めぐみ)コメント

以前ロンドンでトライアウトを観ました。
その時はあまりの感動で終演後に立ち上がることもできなかった作品です。その作品とご縁がつながり、ウィルキンソン先生役を演じられる事は、自分にとってとても名誉ですし、すごく楽しみでもあります。
皆さんと一丸となって素敵な作品になるよう気合いを入れてがんばります!

《Profile》8月2日生まれ。福岡県出身。1995年12月に劇団四季オーディションに合格し、3か月後に『美女と野獣』ヒロイン・ベル役に大抜擢され俳優デビュー。その後『ライオンキング』、『アイーダ』、『ウィキッド』と三作品の初演でヒロインを演じた。2010年に退団し、以降は多くの舞台作品で活躍する。近年の主な出演作に【舞台】『ジョン&ジェン』『スクールオブロック』『バンズ・ヴィジット』(23)、『メリー・ポピンズ』(22)、『オリバー!』『レ・ミゼラブル』『アリージャンス~忠誠~』『イリュージョニスト』(21)、『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』『サンセット大通り』(20)、【ドラマ】『親バカ青春白書』(NTV・20)などがある。2024年3月には『カム フロム アウェイ』への出演が控えている。

《STORY》

それでも、夢を諦めなかった――
バレエに魅せられた少年の夢が、炭鉱町の希望となる

 1984年の英国。炭鉱不況に喘ぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。数年前に母を亡くした少年・ビリーもまた、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていた。
 父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。バレエを辞めさせられてしまう。
しかし、踊っているときだけはツライことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。
 一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエを強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。それは今まで見たことの無い息子の姿だった。ビリーの溢れる情熱と才能、そして”バレエダンサーになる”という強い思いを知り、父として何とか夢を叶えてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。
 11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への想い、祖母の温かい応援。度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく…。

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

【舞台写真】2020年公演より (撮影:田中亜紀)

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