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UVERworldが14年連続のクリスマスライブ、日本武道館夜公演のライブレポート到着

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撮影:Shinsuke Tanoguchi

最新アルバム「ENIGMASIS」を7月19日にリリース、そして7月30日・30日と初の日産スタジアムスタジアム公演を経て、9月25日を皮切りに始まった「ENIGMASIS TOUR」。ツアーも残すところわずかとなった12月25日には、「UVERworld PREMIUM LIVE on Xmas 2023 at Nippon Budoukan」が日本武道館で開催された。今年で14年目となる恒例のクリスマス・ライブで、この日は昼の部と夜の部が行われたが、ここでは夜の部をレポートする。

ステージを取り囲む360度の客席は超満員。開演直前にステージに現れた誠果がDJタイムで会場を盛り上げ、大歓声を受けてメンバーが登場し、ライブは「7th Trigger」からスタートした。

「UVERworld史上最強最高のクリスマス・プレミアム・ライブ、始めます!」とTAKUYA∞が熱くシャウトし、続く「VICTOSPIN」では会場全体が大合唱。強烈な爆音の演奏とエモーショナルなTAKUYA∞の歌声が観客を圧倒する。メンバーが叩くパーカッションを盛り込んだ「Collide」、会場を包み込むようなスケール感あふれるサウンドの「IMPACT」など、途切れることなく息もつかせない展開を見せていく。

そして「今、ツアー中でUVERworld、心も体も調子いいんだよ。新しいアルバムの曲だけじゃなく、みんなの思い出がある古い曲もやるとすごく喜ぶでしょ。それに味占めてセットリストもとんでもないことになっているけど、今日何の曲をやるか想像しても絶対当たらないから。やらないと思っていた曲もやるから」と、この日のライブの期待値を高めるTAKUYA∞。

その言葉どおり、ライブ中盤にかけて過去の楽曲も取り上げ、アルバム収録曲にとらわれないセットリストでファンを沸かせる。“君自身のことも許してあげてよ”と語りかける「一滴の影響」、“俺が時々、空を見上げているのは、大切な仲間の何人かは空にいるから”というMCの後に始めた「ハルジオン」、そしてポップにはじける「SHAMROCK」など、多彩なナンバーで盛り上げ、「ENERGY」では観客全員のタオル回しで大きな一体感が生まれる。

さらに、「ENCORE AGAIN」ではBE:FIRSTのSHUNTOがゲストで登場。”もうダメかもしれないと思ったその後からが本当の勝負”というメッセージの込められた歌詞を、TAKUYA∞と2人で力強く歌い上げた。

優しいタッチの「心とココロ」「Teenage LOVE」でゆったりとした空気を生み出した後は、克哉、彰、信人、誠果、真太郎が緻密なアンサンブルの「ANOMALY奏者」でイマジネーションあふれるインストを聴かせる。

そして、後半にかけては「ENIGMASIS」の曲が並び、音楽への愛、バンドへの愛を込めた「THEORY」をはじめ、スピード感あふれる「ビタースウィート」「echoOZ」など、想いや感情をぶつけたナンバーを立て続けに披露。「Touch off」では火柱が上がり、ライブの興奮度もピークに達する。

「俺たちが本気でやってるの分かるでしょ、俺たちの全力を感じるでしょ。こいつ、間違いなく人生賭けてやってるな、そんな生き方をしようよ。大好きなものから目を離さず、そこに向かって進んでいく鬼となる。その旅のことを人生と呼ぼうよ。俺たちは何があっても進み続ける。コロナでみんなが進めなかった時も俺たちは進み続けた。次の曲のメッセージは、俺たちは何があっても進み続けるけど、お前たちはどうするんだって話だよ!」

そんな熱量に満ちたMCとともに、一番大事にしている曲を捧げると前置きして始まったのは「EN」。歌詞にもサウンドにもとてつもないエネルギーを詰め込んだナンバーを全身全霊でぶつけてきた。

最後はバンドの歩みと誇りを高らかに歌った「One stroke for freedom」で全曲が終了。このまま感動のうちに幕を閉じるかと思っていたが、まだ終わりたくないというTAKUYA∞の提案で、予定になかった「THE OVER」「ø choir」を急遽追加することに。

そんなプレミアム感もあってファンを歓喜させたこの日のライブは、彼らの現在の充実ぶりを示す最高のステージでもあった。満ち足りた余韻と手ごたえともに、2024年もUVERworldは前進し続ける。

12月29日には全国11劇場で「UVERworld THE LIVE at NISSAN STADIUM 2023.07.29」シアターライブが一夜限りで開催され、日産スタジアムの熱狂が映画館の大スクリーン&大音響で上映される。本日よりチケット一般発売がスタートした。

文:岡本明

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