「uturu」
東京で活動する4人組バンドの水いらずが新曲「uturu」のMVを公開した。
この曲は、オノマトペをテーマにした楽曲で、前作でテーマとなっていたアジアの民族音楽をバンド・サウンドに還元するアプローチをさらに加速させる意欲作。今回のMVでは、楽曲のテーマであるオノマトペと音の関係性を有機的に表現し、躍動感溢れる作品となっている。なお、映像は高橋二稀が担当した。
また、佐藤征史(くるり)、變、paya(幽体コミュニケーションズ)、あだち麗三郎といった著名アーティストより「uturu」へのコメントも到着した。
なんて自由な音楽!
最初に持った印象はそれでした。
しかし、それは視点や表現する内容と方法の話であって、音楽としては構築美を感じます。
自然にストーリーが進むよう秩序だっていて、楽器の使い方も必要な音しか鳴ってませんと胸を張って言えそうな構成。
民族音楽からエクスペリメンタルなものまで、様々なルーツは見えるのですが、結果的にそれらが全部日本的な「和」に帰結しているので、どこか懐かしく聴ける音楽でもあり、真のミクスチャー・ロックだなとも思いました。
そして最終的に「好きだよ」で小難しいことはどうでも良くなって、楽しくリピートしちゃう、ポップさ加減が好きです。
佐藤征史(くるり)
人
(二つの目と二つの耳しか持たない)
一滴の雫として、葉から滴り落ちて地表で弾けるまでに周囲の景色をあまねく受け取ることはできない。
例えば鏡で、景色を映すことはあっても、鏡に落とされたインクの色が景色に移ることはない。裏側を除いても別の景色が広がるばかりの一枚。
變
それぞれがそれぞれの履歴に紐づいた台詞を持っていて、それぞれの地点からそれを提出する。人の指で群像を差して、また折って数えることはできない。それでも観察は続く。
挨拶はもうとっくに終わっていて、風邪をひきあったり言ってないことを読み取ったり距離を変えたりする。
それってもう『好き』ってことじゃんね、と思う。
paya(幽体コミュニケーションズ)
凄まじい衝撃。波?あれ?もう再生ボタンを押した時のことが思い出せないくらいのトリップ。あぁ言葉の、脳の神経の運動としての(通り過ぎるものとしての)本来の状態ってこんな感じだと思っている。それを具現化するなんて。尊敬と感謝の念で溢れています。
あだち麗三郎