ザ・ローリング・ストーンズ、レア曲満載のライヴが披露された「ライヴ・アット・ザ・ウィルターン」をパッケージ化

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ザ・ローリング・ストーンズ「ライヴ・アット・ザ・ウィルターン」2CD

ザ・ローリング・ストーンズが、2002年11月に2,000人の会場で行なわれたレア曲満載のライヴを収録した「ライヴ・アット・ザ・ウィルターン」を3月8日にパッケージ商品として初発売することが決定した。

「ライヴ・アット・ザ・ウィルターン」は、バンドの40周年を記念し、同じく40周年記念として発売されたコンピレーション・アルバム「フォーティ・リックス」を引っさげて行われた「リックス・ワールド・ツアー」のパフォーマンスを収録。リックス・ワールド・ツアーは117公演が行なわれ、総売上高3億ドル以上を記録。2002年度、2003年度に最も成功したツアーの1つとなった。

そのハイライトとも言えるショウが、11月22日にアメリカ・ロサンゼルスのウィルターン・シアターで行なわれた公演だった。2,000人ほど収容の小さな会場での公演は、世界的なスタジアムや、アリーナ会場を離れてほっと一息ついたような雰囲気があった。「ストレイ・キャット・ブルース」や「ノー・エクスペクテーションズ」、そして、1964年に発売されたソウル・クラシックの共同製作者のソロモン・バークを迎えて完璧な形で披露された「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」などの珠玉の名曲が会場に響き渡ると、ファンも自分たちが特別な瞬間に立ち会っていることを実感した。

このバンドの唯一無二の輝かしい歴史のすべての時代から80曲余りがこのツアーで披露された。ミック・ジャガーは様々な公演地で、ギターや、ハーモニカ、キーボードなどを操った。キース・リチャーズは素晴らしいギターとヴォーカルで、一晩中、視覚的にも音楽的にもハイライトを提供し続けていた。舞台の下手側にいるロニー・ウッドのギター・ワークは、リチャーズのプレイをシームレスに補完していた。ドラマーのチャーリー・ワッツ(1941-2021)は、いつものように、バンドを前へと進めるハート&ソウルのバックビートを繰り出していた。一流のミュージシャンであるベーシストのダリル・ジョーンズ、キーボーディストのチャック・リーヴェル、サクソフォン担当のボビー・キーズ、そしてバック・ヴォーカリストのリサ・フィッシャー、バーナード・ファウラー、そしてブロンディ・チャップリンらは、バンドに計り知れないほど大きな彩りを添えていた。

トム・ペティ、ニール・ヤング、シェリル・クロウ、ジョニー・デップ、スティーヴン・スティルス、そしてエディ・マーフィーらが観客として見守る中、ザ・ローリング・ストーンズは突き進み、今までで最高のショウの一つと言われるほどのライヴを披露した。

ロニー・ウッドは「ツアーすべてを、お決まりの内容のショウで乗り切りたくなかった。思いもよらない曲をやりたかった」と宣言。ミック・ジャガーが「……その方が、観客にとってもバンドにとっても、より面白いし。今まで以上にセットリストを作るのに時間をかけて考えているよ」と付け加える。キース・リチャーズも「ツアー中に、天気が悪かったり、バンドの半分くらいが何らかの理由でダウンしていたりすることも、時にはある。でもそういう明らかに憂鬱な日を除いては、驚くほど新鮮な感覚がみんなの中にある」と同意する(ポール・セクショトンのライナーノーツより)。

フォーマットは、「DVD+2CD」「ブルーレイ+2CD」「2CD」「3LP(3種類:ブラック[輸入盤のみ]、ゴールド=UNIVERSAL MUSIC STORE限定[輸入盤のみ]、ブラック&ブロンズのマーブル=RS No.9[HARAJUKU店舗&特設サイト]限定」で発売される。