GOOD BYE APRIL
1月8日(月)に新宿LOFTで開催されたGOOD BYE APRILのツアー『What a Harmony』ファイナル公演のオフィシャルレポートが到着した。
GOOD BYE APRILが2023年8月より開催してきたツアー『What a Harmony』のツアーファイナルが、1月8日(月)新宿LOFTで開催された。
このツアーは「思わず感嘆の声が漏れるような、心を満たす旋律とアンサンブルの共演」をコンセプトに、歌とハーモニーを大切にしているアーティストを招いて開催され、これまでにSOMETIME’S、The Songbards、キンモクセイと共演。
ツアーファイナルは“EXTRA FINAL”と銘打たれ、同ツアー初のワンマンライブとして開催された。GOOD BYE APRILにとっては結成直後の2011年より出演し続けた新宿LOFTでの記念すべき初ワンマンとなった。
「2024年のスタートをみなさんと迎えられて嬉しいです! 一緒に新宿LOFTでひとつになりましょう!」という倉品(Vo)の呼びかけとともに、昨年リリースしたメジャーデビューシングル「BRAND NEW MEMORY」でライブがスタート。節目の年を共に駆け抜けてきた楽曲は、この記念の日の幕開けを彩るのに相応しい祝祭のメロディーのように会場に響いていく。
続いてライブでは最後を締める曲として演奏され続けてきた「missing summer」が早くも投下され、バンドの歴史の節目でもありながらも新たな挑戦の始まりを予感させるような構成に。
吉田(Gt)と延本(Ba)は客席を煽るようなアグレッシブなプレイで会場の熱も一気に増加。その後は一転「YES」「feel my hush」と、歌を中心に据えた美しいメロディーの楽曲にこの日サポートとして参加したはらかなこ(Key)の奏でる旋律が新たな輝きを加え、高まった熱を優しく解していく。
MCを挟み、「君は僕のマゼンタ」では手拍子とコール&レスポンスをつのけん(Dr)が「いいね!もっと行けるでしょ!?もっといこうよ!」と煽りまくり、再びボルデージが上がると『「大好き」』、「ARMS」といったワンマンならではのレアな楽曲も披露。「plastic」「冗談」のバラード曲ではよりメロディーやハーモニーの美しさが際立ち、ツアータイトルの“What a Harmony”をまさに体現するようなライブが展開されていく。
最新シングル「夜明けの列車に飛び乗って」ではこの季節にぴったりの冬の空気をまとったアンサンブルが響き、ライブは一気に終盤へ加速。夏の歌謡曲「人魚の鱗」、ファンタジーとサイケの入り交ざる「FANTASY」、杉山清貴&オメガトライブのカヴァー「SUMMER SUSPICION」と畳み掛け、ラストはダンス&ソウルナンバー「サイレンスで踊りたい」で新宿LOFTがダンスフロアに変貌。フロアのステップと手拍子がバンドアンサンブルとのハーモニーを奏で、この日最高の盛り上がりとなった。
アンコールの手拍子に応え再び倉品がステージに登場すると、はらかなこと2人のみで披露されたのは「空の数だけ」。シンプルな構成ながらも歌声とピアノのハーモニーがどこまでも深みのある印象を与える、この日ならではの特別な時間が流れた。
「初めて新宿LOFTに出たときは2011年の3月で、その時は客席の奥が見えなくて大海原でライブをしているような感覚だった。錚々たる先輩方が出演してきた神聖なライブハウスで、自分たちにとってすごく憧れていた場所。それが14年かけてこうしてワンマンライブをすることができたのは、本当に皆さんのおかげです。」
と、この日を迎えた心境を語り、
「僕らができることは、皆さんの日常の癒しになれる音楽を届けることだと思っているし、元々このバンドは皆さんの日常にずっと置いてもらえるような音楽を作りたくて続けているバンドです。それは今年も変わらない。これからも皆さんの日常で輝く音楽を届けていくので、今年もGOOD BYE APRILをよろしくお願いします!」
と宣言。
最後は「Xanadu」「リップのせいにして」と、これからも聴く人の日常で輝き続けるであろう珠玉のナンバーを披露し、ライブは終幕。これから先もグッドミュージックを追い求め続けるバンドの姿勢と、その中でこれから更に大きなステージに羽ばたく予感を感じさせるワンマンライブとなった。
本日のセットリストはプレイリストとして公開しているので、こちらも是非聴きに来てほしい。