古川雄大・京本大我(Wキャスト)がタイトルロールを演じる、『モーツァルト!』の上演が決定

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『モーツァルト!』

『モーツァルト!』

2024年8~9月に帝国劇場、10月に梅田芸術劇場メインホール、11月に博多座にて、『モーツァルト!』が古川雄大/京本大我(Wキャスト)で上演されることが決定した。

「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた本作。ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)の、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによる大ヒットミュージカルが、2021年以来、約3年ぶりに上演されることとなった。

タイトルロールのヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは、2018年シーズンから同役を務める古川雄大。2023年に『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』で初の帝劇単独主演を果たし、映像でも『はやぶさ消防団』『大奥 Season2』など話題のドラマに次々と出演している。そして今回が初登場となるもうひとりのヴォルフガング・モーツァルトは京本大我。『エリザベート』『ニュージーズ』『シェルブールの雨傘』など着実に舞台でのキャリアを積み、満を持しての帝劇初主演となる。

(左から)古川雄大、京本大我(Wキャスト)

(左から)古川雄大、京本大我(Wキャスト)

また、本作は2025年に閉館を発表している帝国劇場の、クロージングラインナップ作品でもある。

【STORY】
ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルトとその娘ナンネールは、錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。5歳にして作曲の才が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、"奇跡の子"と呼ばれていた。歳月は流れて、ヴォルフガング(古川雄大/京本大我 Wキャスト)は故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの “才能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教に仕えて作曲をすることに嫌気がさしていた。「大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、幼い時のように持て囃されることはなかった。逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少から彼の音楽の才能を見抜いていたヴァルトシュテッテン男爵夫人の援助を受けて、ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェとの愛情を急速に深めていく。しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。ヴォルフガングは再び大司教と対決し、二人の関係はついに決裂する。大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。レオポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。二人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。
そして、オペラ『魔笛』を成功させ音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、謎の人物が現れ『レクイエム』の作曲を依頼するのだが…。

 
この度、古川雄大、京本大我のコメントが届いたので紹介する。

古川雄大 コメント

ーー古川さんのヴォルフガング役は、ついに今年で三シーズン目を迎えられます。2018年、2021年と積み上げてきたこの役に、いま三度挑む心境をお聞かせ下さい。

ヴォルフガングという役はこれからのミュージカル界を背負っていくような、若さ溢れる俳優がやるべき役だと個人的には思っています。ですが、『モーツァルト!』に2度携わらせていただき、この作品、そして役の魅力を味わうとまた挑戦したくなってしまう。 3度目となる今回は、そんなかけがえのない役の集大成をお見せすることができたらと思います。

ーーこの役は古川さんのこれまでのキャリアにとってどのような位置づけにあたるか、また、この役を2シーズンにわたって務めたからこそわかる大変さ、そして役者として自分の成長や進化できた点などあればお聞かせ下さい。

1度目は稽古に入るまで1年間準備してこの役に挑み、傷だらけになりながら足掻いて足掻いた泥臭いヴォルフガングが仕上がったことを覚えています。2度目は自分なりにクオリティも上がり、安定感が増したと思っていましたが、いろいろな方に話を聞くと初参加のモーツァルトのほうがよかったらしいです(笑)。生まれたての新鮮な表現がモーツァルトには必要なのかもしれません。今回は自分自身のキャリアを捨て、裸で挑み、この高い壁を乗り越えたいと思っています​。

ーー今回同じ役を務める京本大我さんとは、ミュージカル『エリザベート』(2015~2016年)で皇太子ルドルフ役でも同じ役のWキャストでの共演、2019年には古川さんはトート役として参加し、舞台上での共演も経験されているかと思います。すでに俳優として交流を深めていらっしゃる京本さんへの印象をお聞かせ下さい。

大我くんとはルドルフでWキャストを務め、その後トートとしても向き合ってきた、いわば同志のような存在です。大我くんとWキャストを務めることは自分としても大きな刺激をもらえるので、楽しみで仕方ありません。様々な現場を経験され、素晴らしい活躍をされている大我くんがどんなヴォルフガングを作るのか、とても興味があります。

京本大我 コメント

ーーミュージカル『モーツァルト!』で演じるヴォルフガング・モーツァルトは、2002年日本初演以来、井上芳雄さん、中川晃教さん、山崎育三郎さん、そして、今回Wキャストでご一緒になる古川雄大さん、4人しか演じたことがない、男性が演じるミュージカルプレイの大役のひとつといわれています。今回日本人5人目のヴォルフガング役に臨むにあたり、現段階の意気込みをお聞かせください。

ヴォルフガングは僕にとって憧れそのもの。二十歳の時に『エリザベート』に出演し、ミュージカルに魅了され、もっと勉強したいという思いからDVDや劇場を通して何十回も観た作品がこの『モーツァルト!』です。
(井上)芳雄さん、(中川晃教)アッキーさん、(山崎)育三郎さん、(古川)雄大さんという僕が大尊敬する先輩方が繋いできたこの大役を担うことは、プレッシャーでしかなく、これから稽古を含め、ハードな日々になると思いますが、今はこの喜びの余韻に浸っていたいです(笑)

ーーこれまでに『モーツァルト!』客席で観劇(またはパッケージで視聴)された感想をお聞かせ下さい。

『モーツァルト!』​は、ヴォルフガング自身の苦悩や繊細さ、そして生まれ持った無邪気さなど、観る人を惹き込む人物像も魅力のひとつですが、観劇する度、楽曲の素晴らしさに胸を打たれます。「僕こそ音楽」のほか、キャッチーで心を震わせるようなナンバーを、自分が歌わせていただけることが本当に光栄に思います。

ーー今回同じ役を務める古川雄大さんとは、ミュージカル『エリザベート』(2015~2016年)で皇太子ルドルフ役でも同じ役のWキャストでの共演、2019年には古川さんはトート役に変り、同じ舞台上でも共演をされています。すでに俳優として交流を深めていらっしゃる古川さんの印象をお聞かせ下さい。

僕が初めて挑戦したミュージカルでWキャストとして引っ張って下さったのが雄大さんなので、僕にとって特別で大切な先輩です。またこうしてご一緒させていただけることは心から嬉しく思います。僕にとってお兄ちゃんのような存在ですが、大人になった僕の姿も雄大さんに少しでも感じていただけたら(笑)。

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