ReoNa、FCツアーファイナル公演最速レポート 10月開催ライブ”BIRTH”発表

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2023年3月に自身初となる日本武道館での単独ワンマンライブを成功、TVアニメ「アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】」エンディングテーマ「R.I.P.」をリリース、さらに2024年1月より放送のTVアニメ「シャングリラ・フロンティア」第2クールエンディングテーマに新曲「ガジュマル ~Heaven in the Rain~」を担当し、同年1月に開催される台北・香港での単独ライブ公演は数時間でソールドアウトするなど、国内外で大きな注目を集めるアーティスト・ReoNa。

そんなReoNaが、FCツアー「ReoNa Acoustic Live Tour“ふあんぷらぐど2023”」の追加公演を2024年1月19日(金)にKT Zepp Yokohamaにて開催した。

約2年ぶりとなるこのFCツアーは、2023年10月20日(金)名古屋・三井住友海上しらかわホールからスタートし、東京・品川インターシティホール、福岡・DRUM LOGOS、大阪・なんばHatchの4都市での開催を経て、横浜での追加公演を迎えたもの。

ライブは、キーボードに荒幡亮平、アコースティックギターに山口隆をサポートメンバーに迎えたシンプルな編成。アコースティックながら激しさをそのままに届けられた「Believer」を皮切りに、「怪物の詩」、「まっさら」、「カナリア」などの人気楽曲に加えて、ヴァネッサ・カールトンの「A Thousand Miles」、さだまさしの「不良少女白書」、Aqua Timezの「決意の朝に」といったカバー曲も情感たっぷりに歌い上げる。加えてまだライブでしか披露していない新曲「オムライス」では、日常にまぎれてしまうような些細な“絶望”をありありと“お歌”に乗せて伝える。歌い終わると会場は水を打ったかのような静寂。KT Zepp Yokohamaを世界観が包み込んだ瞬間、まさに彼女の歌声を堪能できるライブとなった。

ライブ終盤、2ndアルバムのタイトル曲でもある「HUMAN」が横浜の地に降り注ぐ、“出会い 別れ それでも生きていく”というアーティスト、人間としての成長を見せたReoNaがMCで語りかけたのは、会えなくなった人への相愛の言葉。

“何一つ後悔しない“別れ“なんて、きっと、それはとても、難しいことで。

もう逢えなくなった大切な人に、伝えそびれた言葉はありますか。
もう逢えなくなった誰かへの、心残りはありますか。

もう会えないのはわかってるけど、それでもやっぱり会いたいよ“

彼方の誰かを見つめるように、訥々と語られたそんな“想い”とともに。この日、ライブ初披露として新曲「ガジュマル ~Heaven in the Rain~」が届けられた。自身も作詞に参加したこの楽曲はReoNa自身が体験した“別れ”が描かれているが、そんな一曲が初めて客席に届けられた。

ライブを締めくくるラストナンバー、ReoNaのアニソンシンガーとしての始まりの曲「SWEET HURT」の前には、さらなるサプライズ発表として2024年10月20日(日)に東京ガーデンシアターにて“ReoNa One-man Concert BIRTH 2024”が開催することが伝えられ、会場のファンは大きな拍手で応えた。

この公演“ReoNa One-man Concert BIRTH 2024”は、ReoNaオフィシャルファンクラブ「ふあんくらぶ」にて会員先行受付がスタートしている。

このツアーの終演を持って改めてReoNaの2023年は終わった。2024年のReoNaも絶望に寄り添うために歩き続ける、彼女の歩いていく道に注目してもらいたい。

取材・文:加東岳史
 

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