エルヴィス・コステロ、来日記念盤「ザ・ボーイ・ネームド・イフ(アライヴ・アット・メンフィス・マグネティック)」を4/3発売

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エルヴィス・コステロ「ザ・ボーイ・ネームド・イフ(アライヴ・アット・メンフィス・マグネティック)」

4月に8年振りの来日公演が決定しているエルヴィス・コステロ。来日記念盤「ザ・ボーイ・ネームド・イフ(アライヴ・アット・メンフィス・マグネティック)」の発売が4月3日に決定した。

2022年1月にリリースされた第65回グラミー賞「最優秀ロック・アルバム」ノミネート作、最新スタジオ・アルバム「ザ・ボーイ・ネームド・イフ」の配信限定デラックス・エディションに追加収録された11曲が、日本のみCDで発売されることになった。

その11曲は、日本のラップユニットchelmicoによる「マグニフィセント・ハート」リミックス・ヴァージョンと、2021年10月と2022年5月のメンフィス・マグネティック・レコーディング・スタジオでのツアー・リハーサル中にライヴ録音された10曲:「ザ・ボーイ・ネームド・イフ」収録曲と「エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック」、カヴァー曲(ニック・ロウ、ザ・バーズ、ポール・マッカートニー、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ)。オリジナル・アルバムの対となる内容となっており、コステロいわく「大好きな名曲を、僕らの新曲のトリッキーな企みとの折り合いをつけながら」演奏するバンドが捉えられている。スタジオ・ライヴ音源のパーソネルは、エルヴィス・コステロ(Vo, G)、スティーヴ・ナイーヴ(Key)、ピート・トーマス(Ds)、デイヴィ・ファラガー(B, Backing Vo)、チャーリー・セクストン(G, Backing Vo)。

2022年11月、配信限定デラックス・エディションのリリースにあたりエルヴィス・コステロはエッセイを執筆、その中で英メディアThe Guardianで好きなテレビ番組として紹介したアニメ「映像研には手を出すな!」のオープニングテーマソングを担当したchelmicoの音楽との出会いや、「マグニフィセント・ハート(chelmico ヴァージョン)」について次のように触れていた。

ツアーに明け暮れていた生活から、一時的に空いた合間が授けてくれたことの一つは、ジュークボックスやレコードの山、映像エンターテインメントになったコミック本の世界を家族で囲み、楽しむ時間だった。双子の兄と母親が何か別のことに取りかかっていた頃、僕と息子のフランクはTVアニメ「映像研には手を出すな!」を全話観ることに成功した。絵コンテから最終カットまで、アニメーション制作のあらゆる側面が、3人の若い日本人女子高生の目を通して描かれる独創的な作品だ。各話は、ビートボックスとスライドギターに乗ったヴァースと韻を踏むフローがクールなchelmicoの〈Easy Breezy〉で幕を開ける。

何本かの電話の後、僕は東京にいるMamikoとRachelとのビデオ会議に参加していた。二人は喜んで〈マグニフィセント・ハート〉を自分達のヴァージョンにすることに合意してくれた。僕からの唯一の指示は、“何をやってくれてもいい。切り刻んでも、ひっくり返しても、消してもいい。やりたいようにやってくれ。君たちが間違うってことはありえないから”だった。

聴けばおわかりの通り、今やそれは歌詞音楽共にまるで別の物語を持つ曲であり、僕も彼女たちのヴァースの間に不意に挟まれ、再調和している。そしてこの新しい日本モデルの曲を持ち、「ザ・ボーイ・ネームド・イフ(アライヴ・アット・メンフィス・マグネティック)」の物語本もエンディングを迎えるのだ。

chelmicoはこのコラボレーションについてこのようにコメントした。

まさかの!Elvis Costello氏とのコラボです!!こんなことあるんですね!!リモートで打ち合わせしたときに自由にやっていいよ〜って言ってくれたので自由にやりました!!歌詞の世界観をうまく落とし込めたと思います!!ryo takahashiのビートも完璧!!コステロさんも気に入ってくれて、全員がHAPPYです!!