YOSHIKIが手掛けるハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」、ミラノファッションウィークで観客を魅了
YOSHIKIがデザイナーを務めるハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」が、ミラノファッションウィーク2024/25 秋冬のオフィシャルカレンダーのファッションイベント部門で、現地時間2月20日にデビューを飾った。
BOCCONIで開催されたYOSHIKIの新ブランドの、世界デビューとなるファッションショーは、世界中から集まったファッション業界やメディアを圧倒した。
今回YOSHIKIは、ミラノで初めてのショーを発表するにあたり、世界的に有名なスタイリストであるCarlyne Cerf de Dudzeeleを含むトップチームを編成した。Carlyne Cerf de Dudzeeleは、VOGUE USの元ファッションディレクターであり、ベルサーチ、カール・ラガーフェルドなど,業界で活躍する偉人達のキャリアに影響を与えた。チームには他にも、Maida Gregori Boina(キャスティング)、Odile Gilbert(ヘア)、およびKabuki(メイクアップ)などが名を連ねる。
またYOSHIKIは、ヴィヴィアン・ウエストウッドやラフ・シモンズなど多くのデザイナーと共に仕事をしてきたKuki de Salvertesをブランドの開発ディレクターに任命した。
今回のコレクションは、最前線で活躍する業界関係者とのコラボレーションを通じ、アパレル、アクセサリー、靴を含む37のルックでデビューを飾った。
MAISON YOSHIKI PARISは、ミュージシャン、デザイナー、映画監督であるYOSHIKIのファッション、デザイン、ライフスタイルのビジョンと、グラマラスかつジェンダーレスなデザインを融合するファッションブランド。一部のアイテムは、近日中に公式ウェブサイトにて販売される。
MAISON YOSHIKI PARISのショーは、ドラマチックでエッジーなサウンドトラックで行われ、YOSHIKIもステージに登壇した。
YOSHIKIオフィシャルメッセージ
MAISON YOSHIKI PARISは、僕のファッション、デザイン、ライフスタイルにおける、クリエイティブな要素すべてを集結させたブランドです。
2011年の立ち上げ以来、エッジの効いた現代的な着物のデザインを中心に東京ファッションウィークで披露してきた、YOSHIKIMONOの延長と言えます。
国際的なビジョンを持つMAISON YOSHIKI PARISは、サステナビリティ、アップサイクリング、短い生産サイクル、そしてもちろんジェンダーレスという、僕が大事にしている価値観を共有しています。
僕とファッションの個人的な関係は、幼少時代から始まりました。父が呉服屋を営んでおり、常に織物、職人技術、真の気品溢れる雰囲気に囲まれていました。もちろん、アーティストとして、外見やルックスには気を使ってきたので、国際的で前衛的なファッションにはいつも興味を持っていました。以前からアレキサンダー・マックイーン、ディオール、サンローラン、ベルサーチなどのコレクションを追いかけ、尊敬し、着用してきました。
ミラノは僕にとって常に大きなインスピレーションの源でした。建築、文化、美術館、そしてもちろんコンサートホール。MAISON YOSHIKI PARISにとっても、ミラノは疑いなく、世界のファッション業界の中心地であり、グローバルに芸術的な影響力を与え続ける街です。
もちろん、MAISON YOSHIKI PARISの主要分野はファッションとなります。女性向けのプレタポルテのラインや、ジェンダーレスなアイテムも揃え、初のコレクションでありながらシューズ、バッグ、ジュエリーなどのファッションに欠かせないアクセサリーも展開しています。さらに今後は、シーズンごとに、サングラスやアンダーウェアなど、ラインナップを拡大していき、みなさんの要望にできるだけ応えたいと思っています。
2月20日20:00、ミラノファッションウィークにて行われるショーは、MAISON YOSHIKI PARISにとって重大な意味があります。印象的でエッジの効いた最高のショーで世間に大きな衝撃を与えられるように、僕の持つすべてのアイデアを集約させました。今回のショーは、MAISON YOSHIKI PARISを展開する出発点です。
女性的でありながらもジェンダーレスで、現代的でエッジの効いたスタイルとなっており、僕にとって大切なロックンロールの要素が加わっています。非常にクリエイティブで、とても派手な仕上がりです。ナチュラルな高級素材のみ使用しており、すべて、イタリアおよびフランス製です。黒を基調とし、微妙な赤のアクセントが加わった37のルックで構成されています。
シルエットは細長く、構造的で力強いものです。使用されている素材は、滑らかなシルクや、オーダーメイドのシルク、シルクベルベット、フェイクファー、ドライなストレッチウール、オーバーサイズのスパンコールなどのパッチワークが含まれ、身につける人がリズムに乗って歩きたくなるような製品に仕上げています。僕のコレクションの中ではデニムが重要な役割を担っており、様々な解釈を要素として加えました。そして、最高のクチュールメゾンとのコラボレーションにより、8つの壮大なシルエットを作り上げました。
アクセサリーに関しては、ブーツ、メガネ、手袋、そしてジュエリーもハンドメイドです。また、スニーカーは僕が尊敬する日本のブランド、グラウンズとのパートナーシップで開発されました。
MAISON YOSHIKI PARISのミューズとアンバサダーには、僕の野心とビジョンに最も調和する新世代のアーティストや歌手から選出したいと考えています。
ファッションの展開に加えて、MAISON YOSHIKI PARISはフランスの専門メーカーとのコラボレーションでライフスタイルの提案にも取り組んでいます。例えば、ウォーターグラス、ワイングラス、シャンパングラスのコレクションが、バカラとのコラボでまもなく発売されます。これは自分のワインを作るために、ナパでロブ・モンダヴィJr.と協力した経験や、ポメリーと提携してシャンパンを作った経緯とも直結しています。
由緒あるフランスのクリスタルメーカーと共に作り上げ、自分のビジョンが形となった最高のグラスでゲストをもてなすことは、ずっと描いてきた僕の夢です。