石垣優、やなわらばーを結成した母校でソロライブ開催 「このステージに1人で立ち、改めてスタートを切りたい」

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石垣優

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石垣優が、3月2日(土)に『石垣優ソロライブ at 大阪』を開催した。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。


結成から20年となる2020年の活動をもって幼なじみ女性ユニットやなわらばーを解散し、1年間の準備期間を経て、本格的にソロ活動をスタートさせた石垣優。これまでリリースした楽曲は、CMソングやテレビ番組の挿入歌などに起用され、デビューから現在まで多くの人にその美しい歌声を届け続ける。今回は、やなわらばーを結成した母校で、3月2日(土)に『石垣優ソロライブ at 大阪』が開催された。

風鈴の音が鳴る中、真っ白な衣装を着用しステージに立った石垣優。ライブの幕開けは、2023年にデジタルリリースした楽曲で、親から子への無償の愛を歌った「君がくれたもの」。そして、ユニット時代から変わらず歌い続けている「サクラ」、沖縄セルラー電話presentsテレビ番組『沖縄CLIP』の挿入歌に起用されている「旅の続きへ」を3曲続けて歌唱した。ライブ序盤から温かいクラップが鳴り響き、会場はあっという間に“石垣優色”へと染まっていった。最初のMCでは「皆さん、ようこそお越しくださいました!」と挨拶し、「この場所でやなわらばーを結成して2人で初めて歌ったのもこのステージでした。今回はこのステージに1人で立ち、改めてスタートを切りたい」と、このライブに懸けた思いを話した。

ソロになって初めてリリースした大切な楽曲と伝え歌ったのは「花ひら」。2022年に清涼飲料水『チョーヤ 夏梅』のCMソングとして起用された楽曲で、「この出会いがあったからこそ、この曲があったからこそ、一歩前へ踏み出すことが出来ました」とソロアーティストへと歩み出した始まりの楽曲を披露。

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事前にファンから集めたリクエスト曲を披露する場面では、どうしても生演奏ではないと届けられない楽曲があったと話し、ゲストミュージシャンが登場。やなわらばー時代にファンの皆さんへ、そして相方へ向けて作った楽曲「キムガナサ」、そしてアーティストとして歩みだすきっかけとなった「青い宝」の2曲を歌唱した。

波の音が流れる中でアカペラから始まった「月」は、彼女の美しい歌声が会場全体を包み込み、まるで月夜の下で聴いているような神秘的な雰囲気となっていた。
「まだまだ見たい景色、歌いたいステージがある。希望をもつことで、誰かの支えに気づけたり、誰かの支えになれたり、そうやって前に進んでいけると思うので、これからも夢や希望に繋がるような歌を届け続けていきたい」と彼女らしい真っ直ぐな思いを語り歌ったのは、ソロ曲の中で1番リクエストが多かったという「つよがり」。

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たった1人で母校のステージに立つ彼女は、「この会場だからこそ出来ること」と話し、学生時代からお世話になっているという恩師の2人を呼び込み、和やかなトークを繰り広げた。ぜひ一緒に歌ってくださいと伝え歌ったのは「涙そうそうと」「三線の花」。恩師が奏でるピアノとギターに乗せ、美しい三線の音色と沖縄独特の節まわしに、会場はあっという間に沖縄の雰囲気へと変わっていった。

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「今を生きる私たちが出来ることは、大切な人とのかけがえのない時間を一日一日をしっかり生きていくことだと思います」と語り、もう二度と会うことのできない大切な人への思いを綴った「光はココニ」を披露。まるで泣いているかのように歌う、切なくも儚い彼女の歌声は観客すべてを魅了していた。そして、沖縄の方言で“ゆっくり・ひと休み”という意味のある「ゆくい」では、マイクを外し、生歌で届ける場面に多くの人が涙を流しているように見えた。

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本編最後の曲は1度だけ歌ったことがあるという、タイトル無しの「リリース前の楽曲」。昨年10月に開催したワンマンライブで歌う為だけに歌詞を書いたと話し、応援してくれるファンや支えてくれる人へ向けた感謝と愛が込められた楽曲。「いつの日かリリースするときは、歌詞もアレンジも変わっていると思います。CD ではなく、今日この空間だからこそ、素直な想いを込めました」と話した通り、彼女らしい真っ直ぐなメッセージは会場にいる全ての人の心を掴んでいるようだった。

アンコールの手拍子が鳴り続ける中、笑顔でステージに登場。恒例のグッズ紹介をしながら天真爛漫なトークをする彼女に、会場にいるファンも笑顔で溢れていた。今日来てくれたファンへ直接伝えたかったと、今年の10月にワンマンライブを開催することを発表(詳細は後日発表)。会場からも拍手が鳴り響いていた。そして、アンコール1曲目には最新曲の「明日」を歌唱した。

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ライブ最後のMCでは、3月8日(金)に新曲「夜明けの光」をデジタルリリースすることを発表。今年の初めに制作をスタートさせたというこの曲について、「今年は、元旦から胸が痛むような景色が映し出され、どんな感情を、どんな言葉を綴ればいいのか、迷いながら制作しました。言葉や音楽で何かを解決することはできないけど、それでも、一瞬でもいいから癒しに繋がったり、心が元気になったり、そういう曲を作りたいなと思いました。夜が明けて朝日が昇って少しずつ色鮮やかな世界を取り戻すように、今日より明日に少しでも希望が持てるように、みなさんの毎日に光が射すように、そう祈りながら歌いたいと思います」と話し、心を込めて「夜明けの光」を届けた。感動に包まれた会場内では大きな拍手が鳴り響き、それを見た彼女は達成感に満ちた表情を見せた。ステージの端から端まで感謝を伝えながら手を振り、最後は口元に手を当て大きな声で「ありがとうございました!」と伝えながら、深々と頭を下げ、愛らしい笑顔でステージを降りていった。

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