Rei、10月から全国ツアー開催を発表 『VOICE』リリースツアーファイナル公演オフィシャルレポートも到着

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Reiが3月1日(金)に渋谷クラブクアトロで開催した、ミニアルバム『VOICE』リリースツアーファイナル公演のオフィシャルレポートが到着した。


2023年、世界的楽器メーカーのフェンダーとアーティストパートナーシップを組むことを発表し、そのアーティスト性にさらなる注目が集まっているシンガーソングライター/ギタリストのRei。昨年11月リリースのミニアルバム『VOICE』の発売記念ツアーのファイナル公演が、3月1日(金)に渋谷クラブクアトロにて開催された。

2月11日の札幌公演を皮切りに、名古屋、大阪、福岡と回ってきた今回のツアー。千秋楽となる渋谷クラブクアトロ公演はSOLD OUTとなった。会場が超満員の熱気に包まれる中、今回のツアー・メンバーのTAIHEI(key)、真船勝博(ba)、澤村一平(ds)が登場。メロウなインスト・ナンバーを奏でる中Reiがステージに現れ、『VOICE』の1曲目に収録された「Love is Beautiful with Ginger Root」からライヴはスタート。2曲目もアルバムと同じ曲順の「Sunflower」。どちらも、往年のシティ・ポップのような軽やかさを感じさせつつも、バンドならではドライブ感にあふれたパフォーマンスだった。「COLORS」に続いて、普段はライブの後半に演奏することの多い「COCOA」を早くも投下。サビでは観客が手を大きく振るなど会場のボルテージは一気に上昇した。

最初のMCでは、「『VOICE』は、初めて歌声やソングライティングにフォーカスした作品です。“VOICE”というワードは、人間が声帯から発する声を指す言葉だそうです。今回は、歌声だけでなく、心の声を伝えたいという思いで制作しました」と語った。続けて、東京公演だけのスペシャル・ゲストであるヴァイオリン奏者の須原杏が加わり、Reiが上京したての頃を歌ったという「CITY」、そしてライブ用の特別アレンジが施された「Call My Name」を演奏。どちらも、フォーキーな曲調で、歌詞がストレートに響いてくる、Reiにとって新境地と言えるパフォーマンスだった。須原のヴァイオリンは続く「Don’t Mind Baby」でも大活躍。サウンドにさらなる彩りを加えていた。バンド編成に戻って披露した「RICH KIDS」は、遊び心満載のアレンジで、後半には観客とのシンガロング・コーナーもあり、会場全体が多幸感に包まれた。

後半は「QUILT」からスタート。もはやライヴではお馴染みとなったReiのラップも絶好調。続く、RHYMESTERとのコラボ曲「My Runway」でも澤村と一緒にラップを披露し、ギタリスト/ヴォーカリストだけではないパフォーマーとしての多面的な魅力をアピールした。バンドとのケミストリーを存分に聴かせたライブ定番曲「New Days」を挟んで『VOICE』から「RUN, RUN, RUN」を演奏。タイトル通り駆け抜けるような疾走感のあるパフォーマンスだった。そしてイントロから歓声上がった「Lonely Dance Club」で、会場の熱気は最高潮に。本編ラストは再び須原が加わり『VOICE』収録の「朝」を披露。アルバムとは趣ががらりと異なるヘビーなロック調のイントロから一転、静けさの中でReiの息づかいが会場に静かに響く。そしてゆっくりと歌い始め、その後バンドや須原が加わって、緩やかで大きなうねりをもって演奏は進行していったが、その中で一つ一つの歌詞を噛みしめるように歌うReiの姿がなにより印象的だった。まさに彼女が『VOICE』で描いた、強さとはかなさが共存する“声”と“ソングライティング”を最も端的に表現したパフォーマンスで、間違いなくこの日のライヴのハイライトとなった。

アンコールのMCでは、観客への感謝の気持ちを伝えつつ、「いい子だけでは終われないから」と言って「What Do You Want?」を演奏。再び会場を最高潮に盛り上げステージを後にした。また、MCでは10月から11月にかけて全国ツアー『Rei AUTUMN TOUR 2024』を開催することをアナウンス。10月9日(水)の恵比寿LIQUIDROOMを皮切りに、全国10都市をまわる。現在、Reiny Records先行予約が受付中。エントリーは3月17日(日)23:59までとなっている。

尚、公演当日には「Love is Beautiful with Ginger Root」が7インチ・アナログ盤としてシングルカットされた。ジャケットは、同曲のミュージックビデオに登場していたレコード・ジャケットのデザインが採用されている(Rei自身がデザインを担当)。おまけとして楽曲のコード譜が封入されている。完全生産限定盤なのでご希望の方はお早めに。

Photo by 垂水佳菜

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