角野隼斗(C)Becca Wheeler
ベルリンに本拠を置くソニークラシカルが、ニューヨークを拠点に世界の舞台でクラシックのソリストとして活躍し、他ジャンルでの活動もめざましいピアニスト角野隼斗との専属レコーディングのワールドワイド契約を締結したことを発表した。
角野隼斗は1995年生まれの28歳。3歳でピアノを始め、2018年東京大学大学院在学中にピティナピアノコンペティション特級グランプリを受賞。2021年、第18回ショパン国際ピアノコンクールセミファイナリスト。2019年リヨン国際ピアノコンクール第3位。2017年ショパン国際コンクールin ASIA大学・一般部門アジア大会にて金賞受賞、その他受賞多数。現在は国内外でコンサート活動を行う傍ら、“Cateen(かてぃん)”名義で自ら作編曲および演奏した動画をYouTubeにて配信し、チャンネル登録者数は130万人を、総再生回数は1億8千万回をそれぞれ突破(2024年2月現在)。
またクラシック、ジャズ、ポストクラシック、エレクトロニカなどの多様な音楽を融合した作曲家としての評価も高く、クラシックで培った演奏技術とアレンジ、即興演奏を駆使した独自のスタイルが多くのファンに受け入れられ、最近ではクラシック音楽に特化した新アプリ、Apple Music Classicalのアンバサダーを務めるなど、既存のクラシック音楽の枠組みを超えるスケールの活躍をしている。
(C)Clemens Ascher
角野隼斗は音楽家としてだけでなく、学術の分野でも非凡な才能を有しており、2018年には東京大学学部課程の一環として、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)の研究者としてパリに留学、2020年3月に東京大学大学院にて工学修士号を取得し、音楽と科学の両方での優れた業績により学長賞を受賞している。
ソニークラシカルからリリースされる角野隼斗のワールドワイド・デビューアルバムは今年秋を予定しており、角野自ら作曲した新曲に加え、J.S.バッハ、フォーレ、パーセル、坂本龍一の作品など、多様なレパートリーが収録される予定だ。クラシックの世界的名門レーベル、ソニークラシカルと専属ワールドワイド契約を結んだ日本人演奏家では過去に、ヴァイオリニストの五嶋みどり、樫本大進、ピアニストの藤田真央がおり、角野隼斗の契約は日本人演奏家として4人目の快挙となる。
左から、アレクサンダー・ブール(ソニークラシカル シニア・バイス・プレジデント)、角野隼斗、ペア・ハウバー(ソニークラシカルプレジデント)(C)Becca Wheeler
ソニークラシカルのプレジデント、ペア・ハウバーは、「隼斗の卓越したピアノ演奏とカリスマ性に感銘を受けました。多才さと好奇心は、彼を最もよく表す言葉であり、私たちのパートナーシップを象徴するものでもあります。ソニークラシカルが隼斗の芸術の拠点となり、新しい音楽の世界を共に探求することを発表でき、とても嬉しく思います。」と語っている。
角野隼斗は、ソニークラシカルとのワールドワイドのレコーディング契約について、「この度ソニークラシカルとワールドワイド契約することとなり、大変光栄に思っています。自分の音楽家人生でこれほどの大きなことが起こるとは、想像もしていませんでした。ソニークラシカルが自分の目指す音楽に共感し、信頼を寄せてくれたことに心から感謝しています。より多くの世界中の方々に良い音楽を共有できるように、そして応援してくださっている皆様に新しい景色を見せられるように、今後とも全身全霊で音楽活動に邁進いたします。」とコメントしている。
角野隼斗 ソニークラシカルとワールドワイド契約 動画コメント