AfterBirth Key Visual
東京・神保町に、新たなギャラリー「New Gallery」がオープンする。
こけら落としには、YOASOBI「夜に駆ける」、Ado「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、山下達郎「さよなら夏の日」ほか、名だたるアーティストのミュージックビデオや、ラグジュアリーブランドCOACHの限定インスタレーション、小学館 YouthBooksシリーズの装丁イラストを手掛けるなど、様々なフィールドで活躍するアーティスト・ninaによる初個展『AfterBirth』の開催が決定した。会期は2024年3月14日(木)から4月7日(日)まで。
New Gallery外観 写真=中川周
New Gallery内観 写真=中川周
ninaは、アニメーション表現を軸に、音楽、アパレル、出版など様々なフィールドで作品を手掛けるアーティスト。2023年11月24日にアーティストネームを「藍にいな」から「nina」に改名。
新たな名で迎える初個展『AfterBirth』では、ディスプレイを介したデジタルのコミュニケーションが全盛となった現代社会で失われつつある生々しい身体性をテーマに、これまで描き続けてきた人間像の内面=本能、ありのままの姿をあらわにする完全新作の作品群を発表予定。油彩を用いた平面作品やドローイングをはじめ、立体作品やディスプレイ作品など、複数のメディアを用いた表現手法にトライした構成となっており、情感あふれる世界観の核心に迫る展覧会となっている。
会場では、ninaによる作品の初販売に加え、本個展のために作られた限定のシルクスカーフなどのアパレルアイテムや新作イラストをあしらったグッズなども販売予定とのこと。
nina
[Artist Statement]
これまで様々な縁や機会に恵まれ、たくさんの場で作品を発表させていただきました。その過程で自分の内に積み重ねてきた思考の断片を繋ぎ合わせ、ようやく新たな実を成すことが出来ました。
この度、初めて個展を開催させていただきます。
この展示は「身体を忘れたくない」という思いを中心に据えています。
日々、機械に依存し、情報の洪水に押し流されながらも自己を拡張し続ける日々の中で、私は人としての軸を失いかけていると感じていました。このまま自己を拡張し続ければ、いつか軸も本能も全てを忘れ、霧のように消えていってしまうのではないか、そんな恐怖がずっと胸の中にありました。
本当に信じるべきものはきっと、もっと等身大なものです。目の前の愛すべき人、手に残る感触、それらが結局全てなのだと信じたい。そんな思いをもとに、この展示を組み上げていきました。
ここまで自分の独りよがりな部分を明らかにするのは初めての経験で、自分の内に抱いていた拙い信念を言葉にし、チームと共にそれを掘り下げていく時間は非常に贅沢で幸せなものでした。生まれて初めて自分の輪郭を捉えたような錯覚を覚えています。
ぜひ、足をお運びいただき、新たな挑戦を共に見届けていただければ幸いです。どうぞお楽しみください!
nina