WHITE SCORPION
WHITE SCORPION「雑踏の孤独」リリースイベント
2024.03.10(sun ) ダイバーシティ東京 プラザ 2Fフェスティバル広場
秋元康が総合プロデュース。約1万人が応募したIDOL3.0 PROJECTオーディションを経て、2023年10月7日から始動したアイドルグループ・WHITE SCORPION。2023年12月7日に配信シングル「眼差しSniper」をリリースして以降、2024年1月7日「コヨーテが鳴いている」、2月7日「非常手段」、3月7日「雑踏の孤独」――毎月の7日に新曲のリリースを重ねながら活躍の場を広げている。3月10日ダイバーシティ東京 プラザ 2Fフェスティバル広場で開催された「雑踏の孤独」リリースイベント第1部の模様をレポートする。
NAVI (C)OVERSE
ACO (C)OVERSE
快晴の空の下、会場にたくさん集まった観客。WHITE SCORPIONの登場を心待ちにしている明るいムードが、周囲から伝わって来た。そしてミニライブのスタート時間を迎えると、力強く鳴り響いたオープニングSE「OVERTURE」。上手袖から現われたACE、ACO、ALLY、AOI、CHOCO、COCO、HANNA、MOMO、NATSU、NAVI、NICOを歓声が包んだ。1曲目「コヨーテが鳴いている」がスタートすると、様々なフォーメーションを描く11人のパフォーマンスによって華麗に彩られたステージ。続いて披露された「非常手段」も、楽曲に込められている世界が歌声とダンスで奥行き深く表現されていた。始動して数ヶ月のグループだが、自信を着実に深めているのだろう。序盤から堂々とした姿を示してくれた。
ACE (C)OVERSE
COCO (C)OVERSE
MOMO (C)OVERSE
メンバー各々が個性豊かなキャッチフレーズを交えながら自己紹介をした最初のMCタイム。特技の韓国語で挨拶をしたNAVIが観客を沸かせたりもした後は、「眼差しSniper」が届けられた。トークを繰り広げている時は親しみやすいキャラクターを存分に発揮する彼女たちだが、楽曲のイントロが流れるや否や表情が真剣なものに切り替わる。ステージ経験を重ねる中で日増しにプロ意識を高めている姿を感じた。
WHITE SCORPION (C)OVERSE
HANNA (C)OVERSE
「最初に聴いていただいた「非常手段」の思い出は?」と司会進行役のACEがメンバーに問いかけたMCタイム。「MVの撮影の時にクロッフルの差し入れがあったんです。みんなで食べたんですけど、お店の名前がCOCO。とても美味しくて、MV撮影を頑張れました」(COCO)。「ワルツを踊るところがあるじゃないですか? 私のお相手はACEなんですけど、リズムが難しくて、最初の頃は小っちゃな声で2人でカウントしながら回ってました(笑)。今では声に出さなくても踊れるようになりました」(CHOCO)――2人が微笑ましいエピソードを紹介してくれた。そしてサイン入りのポスターがプレゼントされた抽選会を経て発表された今後の予定。3月12日20時に予定されている『ホワイトデー直前!SHOWROOMスペシャル配信』、イベント出演の告知の他、4月7日に5thデジタルシングル「Satisfaction graffiti」が配信リリースされる旨が発表されると、観客の間から起こった熱い歓声。「今までとは雰囲気とテンポ感が違っていて、疾走感がある楽曲になっています。お楽しみに!」というHANNAの言葉が期待を高めてくれた。
CHOCO (C)OVERSE
NICO (C)OVERSE
「竹下通りをクレープを食べながら歩くところがあるんです。あと、壁に落書きするシーンもあって、1ヶ月限定で飾られています。あれも原宿なので、ぜひ見に行っていただけたらなと思ってます」――「雑踏の孤独」のFMV(ソロMV)に出演したNICOがおすすめポイントを紹介した後、ミニライブのラストを飾ったのは「雑踏の孤独」。全力でパフォーマンスを繰り広げた11人に降り注ぐ春の日差しが、とても心地よく感じられた。「一緒に盛り上がれて最高です。ありがとうございます!」――感謝の気持ちを伝えたNATSU。「みんなで声が出せる部分があるので、ぜひ一緒に歌ってください」――「雑踏の孤独」の聴いてほしいポイントを紹介したALLY。そして「暖かい中、こんなにたくさんの方々に来ていただけて、パフォーマンスができて、すごく嬉しいです。これからはサマーフェスとか、東京以外にも行きたいです。ワンマンライブもやりたいです。みなさん、ついてきてください!」というHANNAの言葉がミニライブを締めくくった。
NATSU (C)OVERSE
ALLY (C)OVERSE
AOI (C)OVERSE
ミニライブの後は、特典会(握手会・サイン会)が行われた。ファンとの交流を楽しんでいた彼女たちの、とても嬉しそうだった表情が思い出される。たくさんの人々に応援されているのを直に感じたひと時は、今後の活動を支える力となるに違いない。WHITE SCORPIONとファンが、幸福な関係を築いていることを感じたリリースイベントであった。
取材・文=田中大
WHITE SCORPION (C)OVERSE
「雑踏の孤独」