ヨーロッパを代表するジャズ・レーベル、ECMレコード創設55周年を記念し「ECM 55 Revisits」をリリース

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ヨーロッパを代表するジャズ・レーベル、ECMレコードの創設55周年を記念し、更なる名盤を録音年代順に探求できるSHM-CDのシリーズ「ECM 55 Revisits」がリリースされることが決定した。

シリーズ「ECM 55 Revisits」

ECMレコードは1969年にマンフレート・アイヒャーがドイツのミュンヘンに創設したジャズ・レーベル。アイヒャーはクラシック音楽とジャズの演奏家として活動した後、20代半ばでECMを立ち上げた。ECMは「Edition of Contemporary Music」の略。レーベル創設時のコンセプトは“静寂の次に美しい音楽”で他のレーベルとは一線を画す、その透明感のあるサウンドと澄んだ音質、洗練された美しいジャケット・デザインなどが世界の多くのファンを魅了しており、キース・ジャレット「ザ・ケルン・コンサート」(75年)やチック・コリア「リターン・トゥ・フォーエヴァー」(72年)、パット・メセニー「ブライト・サイズ・ライフ」など数多くのジャズの名盤を輩出していることでも知られる名門レーベルだ。

この他、アメリカのミュージシャンではジャック・ディジョネット、ゲイリー・バートン、ポール・ブレイ、デイヴ・ホランド、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、オレゴンなど、欧州のミュージシャンではヤン・ガルバレク、エバーハルト・ウェーバー、エンリコ・ラヴァ、テリエ・リビダル、ボボ・ステンソンなどが代表アーティスト。また、1984年にはジャンルを広げ、現代音楽にスポットを当てる「ECM New Series」を開始。アルヴォ・ペルト、ギドン・クレーメル、ハインツ・ホリガーらが新作を発表しクラシック界にも進出している。

これまでリリースしてきたカタログ数は1,800を超え、昨年80歳を迎えた創設者マンフレート・アイヒャーは年間約20枚のアルバムを今でも録音、リリースし、新しい音楽を常に追求しつづけている。

創設55周年を記念し、今回リリースされる「ECM 55 Revisits」は、1,800を超えるカタログの中から、ユニバーサルのジャズの定番シリーズ「ジャズ百貨店―ECM編」でリリースされている50作品以外で、日本で実績のあるものを中心に55枚を選盤、録音年代順に更なるECMの世界を探求できるシリーズとなっており、6月5日に第1弾の1970’s & 1980’sの20タイトル、6月26日に1990’s & 2000’sの20タイトル、そして7月17日に2010’s & 2020’sの15タイトルがSHM-CDでリリースされる。初日本盤化、また初SHM-CD化のタイトルも多々含んでおり、キース・ジャレットやチック・コリアのレジェンドたちから、ヴィジェイ・アイヤーなど現在第一線で活躍中の注目アーティストまでを網羅できるシリーズとなっている。

また、ECM55周年の今年にさまざまなアーティストたちの来日公演も発表されている。4月には、フィンランドにルーツを持つ弦楽器、カンテレ奏者のノルウェー出身のシニッカ・ランゲランによる7年ぶりのジャパン・ソロ・ツアーやスティングのバンドのギタリストとしておなじみのドミニク・ミラーのコットンクラブ公演、さらに6月にはヴェテラン・ギタリスト、ジョン・スコフィールドによる5年ぶりのブルーノート東京公演などライヴでもECMの世界を体感できる絶好の機会だ。

レーベルが創設されて55周年、そしてECM New Seriesがスタートして40周年という記念すべき年。今後も今年には、様々な形で唯一無二のECMレコードの世界を紹介していく予定だ。詳細は、ECM55周年特設ページにて順次発表する予定となっている。

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