ビリー・ジョエル、17年ぶりの新曲「Turn The Lights Back On」を日本のみCDシングルで本日リリース
16年ぶりとなった来日公演直前の1月23日に突然、実に17年ぶりとなる新曲をリリースすることを発表し、日本のファンのみならず世界中のファンを驚喜させたビリー・ジョエル。この新曲は、デジタル配信のほか、本国の公式サイトにて7インチ・アナログ盤EPが数量限定で発売されたが、今回、世界で唯一、日本のみのシングルCDを本日4月10日に発売した。CDシングルには、7インチEPと同様に、デジタル配信中のVersionとExtended Vinyl Versionが収録されている。
新曲「Turn the Lights Back On(ターン・ザ・ライツ・バック・オン)」は、「オネスティ」「シーズ・オールウェイズ・ウーマン」「ピアノ・マン」といった永遠の名曲群を彷彿させる、これぞビリー・ジョエルというべき名バラードとなっており、ビリーは現地時間2月4日に開催された第66回グラミー賞授賞式に出演し、この「Turn the Lights Back On」の世界初生披露をおこなった。
“今はなぜか失ってしまったけれど、かつて僕たちの間にあった魔法を取り戻そうとしている”
“かつて自分はロマンチックだったのに、それを長いこと忘れてしまっていた”
“ずいぶん時間がかかってしまったけれど、ようやく僕はここにたどり着いた”
“もういちど明かりを灯(とも)すのを、僕は待ち過ぎてしまったのかな?”
と歌われる歌詞は、普通に考えれば、別れた恋人もしくは妻との関係を修復しようとする男の心情が歌われているようだが、全盛期のビリーとかつてのファンとの関係に置き換えても成立するような内容で、「長い間待たせてしまったけれど、もういちど創作活動への情熱に火が点いたよ」という、ファンへの隠れたメッセージとして捉えることもできる。
なお、2月16日に公開された「Turn The Lights Back On」のミュージックビデオは、最新の生成AI技術によるCGで見事に再現された1970年代のビリー、1980年代のビリー、1990年代のビリー(それぞれ1977年、1989年、1994年頃のビジュアルと推察される)、2024年のビリーという、4つのディケイドのビリーがバトンを渡しながら歌い継ぐ“Billy Through The Years”的な内容になっており、世界中を驚きと感動で包んだ。日本語字幕付きのミュージックビデオも公開中だ。
また、4月5日には、「Live At The Great Music American Hall, 1975」(2LP)を含む最新リマスター・アナログ盤7タイトル(輸入盤)がリリースとなっている。
この7タイトルは、2021年にビリーのソロ・デビュー50周年を記念してリリースされたアナログ盤9枚組ボックスセット「The Vinyl Collection, Vol. 1」(輸入盤のみ)からの、「ピアノ・マン」を除く初の単独リリース。なお、「Live at The Great American Music Hall, 1975」は、2023年のレコード・ストア・デイで、限定カラー・ヴァイナルが単独リリースされている。
「コールド・スプリング・ハーバー~ピアノの詩人~」(1971)、「ストリートライフ・セレナーデ」(1974)、「ニューヨーク物語(Turnstiles)」(1976)、「ストレンジャー」(1977)、「ニューヨーク52番街(52nd Street)」(1978)の初期スタジオ・アルバム5タイトルと、ライヴ・アルバム「ソングス・イン・ジ・アティック」(1981)1タイトルに加えて、1975年に米サンフランシスコのグレイト・アメリカン・ミュージック・ホールにて行われた「ストリートライフ・セレナーデ・ツアー」のライヴの模様を収録した2枚組ライヴ・アルバム「Live at The Great American Music Hall, 1975」というラインナップ。全タイトルともオリジナルのマスター・テープをもとに、テッド・ジェンセンがNYのスターリング・サウンド・スタジオで手掛けたもので、現時点での最新リマスター音源となる。
さらに、1月24日の一夜限りの東京・東京ドーム公演で限定販売した「ピアノ・マン」の、会場名/日付入り日本語帯付アナログ盤(最新リマスター)も、大好評につきソニーミュージックショップでアンコール販売中だ。