写真左から:市川和則(羊毛とおはな)、鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)
千葉はな(ボーカル)と市川和則(ギター)によって2004年に結成したアコースティックデュオ、羊毛とおはな。数々のリリースやライブを通じて多くのファンから支持された彼らであったが、2014年5月、かねてより乳がんを患っていた千葉の体調悪化を受け、惜しくも活動を休止。それから約1年後の4月8日、千葉はなが享年36歳で逝去した。
しかし、その後も彼らを慕う声は止むことはなく、千葉の命日である「羊毛とおはなの日」には、多くのアーティストやファンが彼らの音楽を楽しむ様々な企画が恒例となっている。そんな中、かねてよりスタッフ間で企画が温められていたというトリビュートアルバムが、ついにここに完成した。
市川の呼びかけのもとに集まったアーティストは、全11組。千葉・市川両人の旧友から、近年市川がつながりを築いた若手アーティストまで、実に多彩な面々が参加している。今回は、そんな参加者の中から、羊毛とおはなの2011年のアルバム『月見草』等でプロデュースを努めた経験を持つワールドスタンダードの鈴木惣一朗を迎え、リリースを記念する特別対談が実現した。
――今回の対談企画は、鈴木さんから市川さんに提案したことから実現したと伺いました。
鈴木:はい。僕は今回のトリビュート盤の一参加者でもあるんですけど、市川くんから相談を受けて、アルバムタイトルを付けるという大役を担わせてもらったんです。だから、「せっかくの機会だから、二人で話をしてみない?」と僕から提案させてもらいました。もともとアルバムへの参加の相談を受けたのはいつだったっけ?
市川:去年の夏くらいですね。僕から惣さんに連絡して会うことになったんですけど、最初はとんかつを食べながら世間話をしていて……(笑)。
鈴木:そうだったね。「じゃ、帰ろうか」となった段階で、「実はこういう企画がありまして……」と初めてこのトリビュート盤のことを知らされたんです。で、その企画書にタイトル案が書いてあったんですけど、それが『羊毛とおはな トリビュートアルバム』っていう味気ないもので(笑)。「え~、こんなタイトルじゃなくてちゃんとつけようよ」と話したんだよね。
市川:僕は昔からタイトルを付けるのがすごく苦手で(笑)。2011年のアルバム『月見草』のタイトルも、惣さんにつけてもらったものなんですよ。
鈴木:今回のトリビュート盤に僕はプロデューサーとしては関わっていないけど、そういう意味で、市川くんの補佐をしてあげた感じなんです。
――お二人の出会いは『月見草』の以前に遡るんですよね?
鈴木:はい。たしか、僕がプロデュースしたコンピ盤『Apple of our eye りんごの子守唄 (白盤)』(2007年)におはなさんが参加してくれたのが最初だったかな。で、その後に何回かライブを観に行ったんですよね。
市川:確かそうでした。宇田川カフェsuiteのライブに来てくれましたよね。
鈴木:そう。そこで二人がキャロル・キングの「ソー・ファー・アウェイ」のカバーをやっていたんだよね。僕もキャロル・キングは大好きだし、「こんな名曲をカバーするなんてすごい勇気だな」と思ったんです。宇田川カフェsuiteの階段のところで二人と話しながら「僕にプロデュースやらせてよ」って言ったのを覚えています。
市川:懐かしいですね。
鈴木:2000年代末頃、カフェミュージックのブームみたいなのがあったでしょう。いろんなところでボサノバアレンジの曲が流れていたり。羊毛とおはなの音楽がそういう流れの中で消費されてしまうんだとしたら、すごくもったいないと感じたんですよ。僕のプロデュースで、そういうコンサバティブな聴かれ方とは違うところにアプローチすることができるんじゃないかなと思ったんです。
市川:そこから実際に「ただいま、おかえり」と「空が白くてさ」の2曲のプロデュースをしてもらって……。
鈴木:そうだったね。その2曲の出来にお互い手応えがあって、アルバム『月見草』へとつながっていったんだよね。
市川:はい。でも『月見草』の制作にあたって、ちょっと生意気なことを言わせてもらって……。
鈴木:え、なんだっけ?
市川:惣さんがいつも自分のプロデュース作でやっているようにワールドスタンダードの演奏チームと組むんじゃなくて、自分たちが普段から一緒にやっているメンバーと録音したいって言ったんです。
鈴木:あ、そうだったね。僕としても面白そうだなと思ったし、「羊毛とおはな」という存在の中に一緒に入っていくような感覚を抱いていましたね。
市川:「サポートメンバーみんなと一人ずつ飲むからセッティングして」って言われた記憶があります(笑)。
――『月見草』では実際にどういったプロデュースを行ったんですか?
鈴木:曲作り自体のイメージとか、歌詞、歌い方を一緒に考えたり……。アレンジに関してはメンバー主導で演ってもらったよね。
市川:そうですね。新曲をどういう風に作っていくかというスタートの地点から関わってもらって。「歌詞を先に作ってみれば?」と提案をもらったり。そうやって準備を進めていたんですけど、ちょうど東日本大震災が起こってしまって……。
鈴木:あの日のことはやっぱり強烈な記憶として残っているよね。確かあの日にアルバム制作の打ち合わせをするはずだったんですよ。
市川:すでに出来ている曲を事務所で惣さんに聴いてもらうっていう日だったんです。実際に聴いてもらう前にはなさんと二人でカラオケ屋さんでリハをしていたんですけど、その最中に震災が起こって。部屋を出るまでそこまで大きな地震だとは思っていなかったんですけど、ケータイを見たら惣さんから「今日は行けなくなった」と連絡が入っていて「なんで?」と思って外に出てみたら、街中大変なことになっていたという……。
鈴木:アルバム制作中にそういう強い精神的負荷がかかるような出来事があって、かえって音楽の大切さが身にしみてくる感覚があったんです。でも、音楽業界全体は自粛ムードになっていて、実際に制作作業も一時中断してしまうんですよ。そういう時期を経たからこそ、かえってそこからボルテージが上がっていったような気がします。
市川:僕自身は震災によってスイッチが入るタイプの人間ではなかったんですけど、はなさんははっきりとモードが変わった感じがしましたね。惣さんも、祈りとか救いとか、より根源的な感情を表現する方へシフトしていったように思います。
鈴木:さっきも言ったように、カフェミュージックブームの中でふんわり聴かれるのではなくて、より強さをもったグループになってほしいと思っていたので、そういう気持ちとも重なり合ったんですね。だからこそ、より一層レコーディング前の曲作りにじっくりと取り組もうと考えたんです。命や祈り、救いとかって、言ってしまえばとてもベタだし、人によっては避けたくなってしまうものだと思うんです。でも僕は、ああいうことがあったからこそと、そういうテーマに取り組まざるを得ないと感じていたんです。
――そう考えると、今回のトリビュートアルバムは、タイトルを含めてその頃の羊毛とおはなが取り組んでいたテーマと地続きの存在に思えてきますね。
鈴木:そうだと思います。その後の羊毛とおはなの歩みや、この企画に集まったアーティストたちの思い、それとファンの皆さんの気持ちを考えたとき、羊毛とおはなという存在への祈りや慈愛をたたえた目線、つまり「まなざし」という言葉が浮かんできたんです。
市川:junaidaさんのジャケットの存在も大きかったですよね。惣さんから「ジャケットの絵を見たうえでタイトルを考えてみたい」と言われていたので、ラフが上がってきて早速見せたら、「まなざし」というタイトルを提案してくれて。目を閉じている絵なのに「まなざし」……。すごくグッと来ましたね。
――トリビュートアルバムを作ろうという話はいつからあったんでしょうか?
市川:実は結構以前からアイデア自体はあったんです。はなさんが亡くなった後にお別れ会をやったんですけど、そこで、仲良しの大橋トリオさんやコトリンゴさんが僕たちの曲を歌ってくれたんです。自分としてもとても素晴らしい経験だったし、来てくれた人たちからもまた聴きたいという声が多くて。であれば、もっとたくさんの人に声を掛けて、一枚の作品としてまとめてみるのもいいかもなと思ったんです。
――千葉さんの命日である4月8日にも「羊毛とおはなの日」として色々な企画をやられていますよね。
市川:そうですね。けれど、「羊毛とおはなの日」の一連の企画はスタッフの小山さんが中心となってやってくれているもので、僕としては毎年の命日に自分から「みんなで僕たちの曲を歌いましょう」と発信しているわけではなんです。なんというか……当事者である僕がそういうことを積極的にやるのはなんだかおこがましいと思ってしまうんですよ。
鈴木:その気持ちはとてもわかるし、市川くんらしいよね。
市川:もちろん、ファンのみなさんのためにスタッフがそういう企画をやってくれるのはすごくありがたいんです。けど、僕にとっての千葉はなの命日というのは、例えばお墓参り行ったりだとか、あくまで個人的なものなんですよ。
鈴木:逆に言うと、市川くんのそういう姿勢があるからこそ、毎年の企画が意味を帯びすぎてしまうことから逃れられているとも思うんです。普通、追悼とか故人へのトリビュートって、色々な意味が付与され過ぎて、だんだん当初の感覚とは別のものに変質してしまったりするじゃないですか。けれど、市川くん自身がそうやって少し離れたところにいるから、むしろいい雰囲気のまま続けられているんじゃないかな。
市川:そうかもしれませんね。
鈴木:だからこそ、僕としても市川くんにシンパシーを感じ続けてきたのかもしれないなと思いますね。同じ静岡生まれだしね(笑)。思い返せば、はなさんが存命だったときから、なにかと熱いはなさんに対して、市川くんは終始“まあまあまあ”みたいな感じだったし、それによってかえって周りのみんなが色々な提案をしやすい“隙間”のようなものがあった。そういう感じは、今も変わっていない気がする。
――今回のトリビュートアルバムの企画も、まさしくそういう環境の中で徐々に立ち上がってきたものということですね。
市川:はい。何年も前から小山さんから提案されていて、遂に去年「そろそろじゃない?」と言われたという形ですね。亡くなってから10年という節目を狙っていたわけじゃなくて、単純に期が熟したなっていう感覚があって。この10年の中でも色々な人と新しく知り合えたし、すごく多彩な内容になるなと思ったんです。
鈴木:市川くんのこの10年間の活動がいい形で反映されているラインナップだよね。第三者主導のトリビュート盤ではこういう面々はきっと集まらないと思う。
――参加されたみなさんのコメントを読むと、生前の千葉さんとの面識に関わらず、多彩な方々が集まっているのがわかります。
市川:そうですね。単に昔からつながりがあるからだけじゃなくて、はなさんからしても想像できないような人たちに参加してもらう方が面白いものになるだろうという思いがありました。
――曲の割り振りについてはどのように行ったんですか?
市川:大橋トリオさんやコトリンゴさんのように、以前から僕たちの曲を歌ってくれていた方には、そのままレパートリーを変えずに録音してもらいました。他の皆さんには「この曲を歌ってくれますか?」と提案させてもらいました。逆に「これを歌いたいです」っていう逆提案もありましたね。
――アルバム全体を通じて、みなさんかなり大胆に“自分色”に染めているなと感じます。
市川:そうですね。僕としてもそうやって思い切りやってもらいという気持ちがありました。アレンジや録音はもちろん、ミックスまで基本はみなさんにお任せでやってもらったので、上がってくるまで僕も一度も聴いていないんですよ。こちらでバンドを揃えて、その上でフィーチャリングボーカリスト的な感じで歌ってもらうという方式の方がやりやすいのは事実なんですけど、やっぱり、それぞれの解釈でカバーしてもらう方が面白いものになると思ったんです。
――そんな中で鈴木さんは「冬のうた」をカバーしているのに加え、畠山美由紀さんの「手のひら」のカバーにもサウンドプロデューサーとして関わっているわけですが、実際、完全にお任せだったんでしょうか。
鈴木:はい。内容に関して何も言ってこないということは「どうぞ自由な発想でやってください」ということだと思っていたので、かなり自由にやらせてもらいました。畠山さんの「手のひら」では、アレンジどころかバースを省いて新しくサビを作っちゃってるし、それに合わせて歌詞も削っているんですけど、さすがに畠山さんや演奏に参加してくれたメンバーも「それはまずいんじゃない?」という空気になっていて……(笑)。
市川:実は制作中に美由紀さんから僕に電話があって「こんなことになっているけど、大丈夫?」と言われたんですよね(笑)。けど、「惣さんのことを信頼しているし、悪いようにはならいはずだから大丈夫です」と伝えました。実際、本当に素晴らしいカバーになってると感じます。
鈴木:録音に入る前に「手のひら」を自分でギターで弾いていたら、たまたまいい展開が思い浮かんじゃったんですよ(笑)。ただカバーするだけじゃなくて、どうせやるなら、羊毛とおはなと共作しているようなつもりでやりかったんです。サビを新しくつけて、そこに乗らない歌詞を省いてしまったことをレーベルのディレクターの谷口くんに伝えようか伝えまいか考えたんだだけど、伝えられても困るだろうし、どうせ自分も曲げないだろうから、そのまま完パケまで突っ走っちゃったんです(笑)。実を言えば、途中でキーを変えたり紆余曲折があってかなり大変だったんだけど……新技術を駆使したり色々やって、無事に完成しました。
市川:へえ、そんな紆余曲折があったことも今日初めて知りましたよ。
鈴木:今回参加した2曲の録音は、今年のお正月にやっていたんだけど、今年はこれ以外に録音の仕事を入れないつもりだったので、かなり力を入れて時間をかけてやりましたね。トリビュート企画なんだけど、自分の作品を作るつもりでしたから。
――それぞれ静謐なカバーながら、熱量の高さを感じます。
鈴木:トリビュート盤の制作って、事務的な面も含めて実はオリジナルアルバム以上に労力の要ることだから、少なくとも自分の周辺では昔に比べるとあまり盛んじゃないんです。マーケティングの面からも、なかなか売りづらいし。しかもサブスク時代になって、リスナー自身がお気に入りのカバーバージョンを集めたプレイリストを手軽に作れるようにもなっているでしょう。そうすると、「今の時代にカバーをやる」ということの意味を深く考えさせられちゃうんですよね。そういう状況の中でトリビュート盤に参加するとなると、余計に聴く人を納得させるクオリティのものを作らなきゃと思うんです。なんだかんだ言っても、内容が良ければ絶対に人には届くはずだから。
――鈴木さんが手掛けた2曲をはじめ、コトリンゴさん、DadaDさん、アイナ・ジ・エンドさん、安藤裕子さん、Kitriさん、yuiさんの各曲など、電子音を大胆に取り入れているトラックが多いのも印象的でした。個人的に、「羊毛とおはなといえばアコースティックな音」というイメージを持っていたからか、ちょっと意外な感じもして。
鈴木:ピアノやギターだけのミニマムな編成でカバーする方が楽曲自体の魅力を素直に引き出せるのは確かだと思うし、アン・サリーさんや大橋トリオさんみたいに、実際にそういうアプローチで素晴らしいテイクになっているものもある。けれど、僕に限って言えば、不思議と電子音を入れたくなってしまったんだよね。単純に新しいミニムーグがスタジオにあったっていうのも大きい……(笑)。
市川:原曲には電子音が全く入っていないからこそ、みなさんあえて入れたくなったのかな……。
鈴木:うーん、羊毛とおはなの曲のオーガニックな色合いが、電子音を入れることによってかえって際立つというのはあると思うな。
――音響の機微が、曲自体の有機性をあぶり出していくような……?
鈴木:そうそう。アコースティック編成だとしても、Salyuさんみたいに自分の声を巧みに重ねている曲もあるし、羊毛とおはなの曲って、そういうような音響的なアプローチをしてみたくなる何かがあるのかもしれない。みんな、羊毛とおはなの世界を塗り替えようとしているのではなくて、色彩を加えることで、その世界を際立たせているような印象ですね。
市川:面白いですね。その点、大橋トリオさんは、「自由なアプローチでお願いします」という僕のオファーを逆手にとったように、原曲にものすごく忠実なカバーを作ってくれて、かえって深い意図を感じたりもしましたね。
――確かに、そういうアプローチの違いに各アーティストの個性が滲んでいるように思います。
鈴木:オファーから締め切りまで、かなり時間が空いていたというのも大きかったかもね。去年の夏頃に話をもらってから今年の頭頃まで、たっぷり考える時間があったから、アイデアやアレンジを熟成させることができたのかもしれない。「どうしようかな」ってずーっと考えているけど、実際のレコーディングにはなかなか入らない、という状態が長かった分、音楽的なストレッチが行き届いている感じがする(笑)。
市川:それはあるかもしれないですね。一方で、DadaDのShigeちゃんみたいに鮮烈なトラックを速攻で上げてくる人もいたり、本当にそれぞれの性格が音に出ていて面白いんですよ。
――そういう意味でも、楽曲という存在がそれぞれ形を変えながら生き続けていくということを鮮やかに体現しているトリビュート盤だと感じます。
鈴木:タイトルの話に戻ると、まさに各アーティストが羊毛とおはなという存在自体とその楽曲をみつめる音楽的視線、つまり「まなざし」がそれぞれに現れている作品だと思うんです。だから、もしおはなさんがこのアルバムを聴いたら、「私にも歌わせてよ~」ってきっと言うだろうなって。「面白そうなことやってるなあ」って悔しがるんじゃないかな。
市川:はなさんがそう思ってくれるなら成功ですよね。亡くなる少し前まで最後のアルバムを作りたいって言っていたし……過去の自分のライブ音源をベッドで聴いたり、羊毛とおはながもっと多くの人に広がるにはどうしらいいかっていう話をしていましたから。
鈴木:いやあ、それは本当にすごいことだよね。最後までファイトを保っていたんだね。
――先程も『月見草』の制作時のエピソードとして“生命”とか“祈り”という言葉が出てきましたけど、改めて、肉体の亡き後も曲が生き続けていくというのは本当に尊いことなんだなと再認識させられます。
鈴木:これは僕もよく話すことなんだけど、スタジオで録音した音源をプレイバックして聴いている時って、みんなスピーカーとスピーカーの間の何にもない空間を凝視するようにじっとしているじゃない。あれって、自分にとってはほとんど音楽に祈りを捧げているように見えるんですよ。実体はないはずなのに、そこに何かを見ているっていう意味でも、音楽ってよくよく考えればすごく不思議な存在だと思うんです。それは当然、今回のアルバムで生まれ変わった曲からも強く感じさせられることですよね。なんと言ったらいいか、音楽という無形物を通じて、羊毛とおはなという存在と各人がコミュニケーションを取ろうとしているようにも思えてくるんです。
――一口にトリビュートアルバムと言っても、ディレクションの仕方やタイトルの付け方、パッケージングによって、そこに込められた意味はこんなにも豊かになるんですね。
市川:それは嬉しい感想ですね。僕自身、今回のアルバムではほとんど演奏には参加していないけれど、みなさんにオファーをして全てお任せをしたということ自体が、はなさんへのトリビュートになっていると思っているんです。もちろん、みなさんが実際にこのアルバムを手に取って聴いてくれるということも、ひとつの貴重なトリビュートだと思っています。
取材・文=柴崎祐二 撮影=菊池貴裕
取材協力=デイリーズ三鷹店 https://www.dailies.tokyo.jp
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