EXILE TAKAHIRO、全国6都市11公演のソロツアー完走 “思い出の地”日本武道館にてライブ2Days開催決定
昨年ソロデビュー10周年を迎え、9月には自身の原点の地・日本武道館でのライブを行うなど、精力的な歌手活動を続けるEXILE TAKAHIRO。昨年春に引き続き、自身2度目となる単独ツアー「EXILE TAKAHIRO LIVE TOUR 2024 “FULL THROTTLE”」が、東京・東京ガーデンシアターにてファイナルを迎えた。本稿では、5月25日公演の模様をレポートする。
“EXILE RESPECT”というテーマを掲げてソロ活動をしているTAKAHIROらしく、ライブは自身のソロ曲に加え、EXILEの楽曲も多数交えたセットリストで届けられた。オープニングは、ソロでは初歌唱となる「real world」。続けて「Touch The Sky」と、バンドアレンジによって表情を変えた楽曲たちを、TAKAHIROはスタンドマイクで力強く歌い上げていく。
「YOU are ROCK STAR」でギアを一段上げた後は、自身が作詞を手掛け、ツアータイトルを冠したナンバー「FULL THROTTLE」へ。時折、バンドメンバーとも顔を見合わせながら、息の合ったパフォーマンスを届けた。
ファイナルの2日間こそホールだが、他の会場はすべてライブハウスで構成されていた本ツアー。最初のMCでは、「初めてのZeppツアー、どうなることかと思った」と不安があったことを明かした。一方で、ファンが楽しんでいる姿を、毎公演ライブハウスならではの近い距離で見られて嬉しかったという。総立ちの客席を見渡して「今日は椅子があるんで、みんな座っていたらどうしようかと思ったんですけど(笑)」と笑いを誘いつつ、ファイナル2日間に対して「皆さんと近い距離で、最高の思い出を作っていきたいと思います!」と気合を露わにした。
続く「Happy Birthday」では客席からあたたかいクラップが送られ、「皆さんの笑顔、届いてます!」と自身も笑顔に。その幸せな空気感を引き継ぐように「Love Story」へ突入し、ラストサビでは客席へマイクを向けて観客の歌声を受け取る。「懐かしい曲で楽しんでいきましょう!」と届けられたのは、歌うのが2008年以来だというEXILEの「You’re my sunshine」。“きっとずっと”での観客との掛け合いも決まり、TAKAHIROは嬉しそうに「皆さんが僕の太陽です!」と最後に投げかける。“全員で最高の思い出を作る”という言葉を体現するような、双方向の愛が伝わってくる時間だった。
「曲の締め方でね、こんなクサいことを言うのは僕ぐらいしかいない」と笑いながらも、「本当に心からそう思っています」とファンへの感謝を告げたTAKAHIRO。バンドメンバーの紹介を挟んだ後は、「GLORIA」「EXPLORE」と、ロックテイストあふれる楽曲で会場を盛り上げていく。
バラードナンバー「ウソナキ」を感情たっぷりに歌い上げると、再びEXILEの楽曲を披露するパートへ。「STAY」「Change My Mind」に続いたのは、グループ・ソロ両方でライブ初披露となる「空から落ちてくるJAZZ」だ。歌い終えたTAKAHIROは、「皆さんにようやくお届けできて嬉しく思います!」「EXILEって(ライブで)届けられていない曲たくさんあるんですよ」と話す。もともとEXILEが好きで、オーディションを受けて加入した彼は、「皆さんと一番共感というか……EXILEに対する想いが通じる部分が、僕が(メンバーの中では)一番あるんじゃないかと思っていて」と、今もどこかファンとしての想いも持ちながらEXILEを見ている部分があるという。そして、「どんな形でも、EXILEの楽曲をこの時代で輝かせて、歌い繋げていくことが僕の使命だと勝手に感じています」と、なかなかライブで披露できていないEXILEの楽曲も自身のステージで届けていきたいと語った。
ツアーが始まる直前、4月10日にリリースされたアルバムの表題曲「WILD & FREE」を披露すると、いよいよライブは残り1曲に。「どうぞこの曲で、最高の笑顔で一旦終わりましょう!」と届けられたのは、EXILEの名曲「Rising Sun」。「みんなで!」というTAKAHIROの呼びかけに応えるように、客席からはシンガロングが響きわたった。
“TAKAHIRO”コールが沸く中、スクリーンに映し出されたのは「EXILE TAKAHIRO 武道館 LIVE 2024 “GLORY”」の文字。昨年は1日のみ行われた武道館でのライブだが、今年は9月21日、9月22日の2日間にわたって開催されることが発表された。大きな歓声が上がる中、ステージに戻ったTAKAHIROは「BLACK BEANZ」を披露。歌唱後は「日本武道館、決まりました!」「最高の二夜にしますので、足を運んでいただけたらと思います!」と喜びを露わにした。
本ツアーでは事前にファンクラブで歌ってほしい曲を募っており、アンコール2曲目は公演ごとにリクエストの多かった曲が届けられた。各地で異なる曲をカバーさせてもらい、その曲の魅力をあらためて感じたと話すTAKAHIRO。続けてピアノのイントロが流れた瞬間、歓声が上がった。東京公演で選ばれたのは、EXILEが2008年にリリースした「Pure」。優しい雰囲気に包まれながら、TAKAHIROはファンの一人ひとりに届けるように、真っ直ぐな歌声を響かせる。
「笑顔で終わりましょう!」と、ラストには「Unconditional」を披露。客席では大きく手が揺れ、その様子を見ながら自身も満面の笑みを浮かべる。「本当にありがとうございました! 最高でした!」「日本武道館、皆さん全員来てください!」と次回への気合いを見せつつ、ライブを締め括った。
自身初となるライブハウスメインのツアーを完走し、ファンとの距離をさらに縮めたTAKAHIRO。武道館ライブの2日目である9月22日は、18年前、彼がEXILEに加入した日でもある。思い出の地、記念すべき日に送られるライブは、きっとより一層特別なものになるはずだ。ソロデビュー10周年を経て、彼はこの先もフルスロットルで駆け抜けていく。
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