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さらなる進化へ――『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』DAY2レポート

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Merm4id

Merm4id (C)bushiroad All Rights Reserved.

■2024.05.26『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』@パシフィコ横浜 国立大ホールDAY2

5月25日(土)・26(日)の2日間に渡り、パシフィコ横浜 国立大ホールにて『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』が開催された。ブシロードが展開するDJをテーマとしたメディアミックスプロジェクト『D4DJ』。本作に登場するユニットが一同に会する大型ライブイベント、それが『D4DJ D4 FES.』である。2022年5月以来、約2年ぶりの開催となる本イベント。今年は『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』と題され、2日間を通して8組・合計32名が出演。SPICEではこの2日間の様子を余すことなくレポートする。本記事でお届けするのはHappy Around!、Peaky P-key、Merm4id、UniChØrdが出演、ゲストとして燐舞曲、Lyrical Lilyも登場したDAY2の様子。最後まで存分に楽しんでもらいたい。

DAY1の興奮冷めやらぬ5月26日のDAY2は、空から前日の盛り上がりを反映したかのような眩い陽光が降り注ぎ、みなとみらいからパシフィコ横浜にかけての道中にはディグラー(『D4DJ』のファンの通称)が溢れ、会場到着前から本公演への期待感がひしひしと感じられる。5分ほどの道のりを経て会場に到着すると、そこには『D4DJ』一色の世界。グッズやCDを販売する物販ブースが軒を連ね、その奥にはキャラクターの等身大パネルの数々が立ち並ぶ。その光景に開演前から胸が高鳴らずにはいられない。

そこからさらに奥、大ホールへと歩みを進めるとステージ上に設置されたDJブースが目に入る。そこに熱視線を送るのはディグラーの面々。期待感に満ちた空気が会場に充満していた。そして迎えた17時、本ライブ開演を知らせる映像が映し出されると大きな歓声が上がる。続いて本日のトップバッターがステージ上に登場した。

この日のトップバッターを務めたのはMerm4id。登場早々からアンセムである「Floor Killer」で会場の空気を強く震わせる。それに応えるようにディグラーたちはペンライトを黄色く光らせ、彼女たちの登場を熱烈歓迎、会場内は開演早々「テンションMax」に至る。

Merm4id (C)bushiroad All Rights Reserved.

Merm4id (C)bushiroad All Rights Reserved.

さらにここに「BOOM-BOOM SHAKE!」が続く。スクラッチとダンスを組み合わせたパフォーマンスを見せるMerm4id。そのセクシーな立ち振る舞いに魅了され、ディグラーたちは全力で身体を揺らす。会場中が音楽を心から楽しんでいるのが見てとれた。

2曲を終え、会場は大歓声に包まれる。ここに間髪入れずに続いてのナンバー「LOVE BITE」が走り出した。アップテンポなビートに華麗に言葉をはめていくMerm4id。彼女たちが奏でる音は、聴くものを踊らせずにいない。ここでキュートで挑発的なトラックが走り出す。明るくも妖艶なダンスがディグラーたちの視線を釘付けにし、ラストには決めポーズを見せる4人。そのパフォーマンスは会場中を存分に魅了し、パシフィコ横浜を高い熱気で包んだ。

Merm4idによるパフォーマンスはまだまだ終わらない。ネクストチューンは「MAX!!!!」。ケミカルなビートが聴く者の鼓動を早め、高揚感を創出する。そのサウンドに合わせて華麗なマイクリレーが披露されると、ディグラーの熱気はさらに上がっていく。ここに王道ダンスチューンである「G.O.A.T」が続くと、力強い手拍子が巻き起こり、会場は大きく揺れた。

ここで本日一曲目に披露した「Floor Killer」のリミックス・「Floor Killer D4 FES.ver」がドロップされる。力強さを増したトラックは会場に更なる熱気を生み出す。Merm4idの面々は扇子を手にディグラーたちを扇動し、場内を更なる一体感で包む。華麗なステージングを見せたMerm4idは、次なるユニットへとそのバトンを引き継いだ。

UniChØrd (C)bushiroad All Rights Reserved.

UniChØrd (C)bushiroad All Rights Reserved.

Merm4idに続いてステージに登場したのはUniChØrd。彼女たちが一曲目として披露したのはエレクトリックでアップテンポなナンバー「ハジマリビート」。明るく元気一杯なパフォーマンスがディグラーの心を明るくし、コールを巻き起こさせる。さらにここに「INTERNET OVERDOSE」を続けハッピーな空気を加速させると、その存在感をしっかりとディグラーに印象付けた。

「インターネットや・め・ろ~!」

印象的なドラムパターンが会場に響き渡ると、インパクトのある一言が会場にこだまする。披露したのはもちろん「INTERNET YAMERO」。その中毒性の高いナンバーはディグラーを酔わせ、身体を揺らさずにはいない。

「ディグラーのみんな盛り上がってるかー!」

海原ミチル役・小岩井ことりが会場を煽り立てる。ここにキュートでグルーヴィなトラックが魅力の「トーキョーオタクデート」が続いた。曲に合わせて楽しげに舞い踊るUniChØrdの面々、その姿はディグラーの視線を釘付けにした。
ここでアップテンポな方向へと選曲がスイッチする。披露したのは「新春エントロピー」、キュートな声色で次々に飛び出す「縁起のいい」ワードたちは、ディグラーの耳を奪わずにいない。さらにここに「回レ!雪月花」が続き、会場のテンションを大いに盛り立てた。

「なんもわからーーーーん! 」

ノイジーなトラックが響き、そこにビビッドな言葉が乗る。「DJ NANMO WAKARAN」、UniChØrdの生み出す独特な空気が会場を席巻、ディグラーたちを独自の世界へと誘った。
そして、彼女たちのラストナンバー「Synchronicity」が走り出す。キュートでダンサブルなトラックにあわせ、高らかに歌声を披露するUniChØrd。その姿は見るものを魅了せずにはいない。緩急あるパフォーマンスを見せつけると4人はステージを後にした。

UniChØrd (C)bushiroad All Rights Reserved.

UniChØrd (C)bushiroad All Rights Reserved.

続けてステージに登場したのはMerm4idとLyrical Lily。披露したのはもちろん、両ユニットによるコラボ楽曲「メタモルフォーゼ」。kawaiiとsexy、異なる個性を持つ2組が心地よく溶け合い、タイトル通りの「メタモルフォーゼ」を見せる。その唯一無二のパフォーマンスはディグラーの目を奪わずにはいない。
ここでMerm4idを残し、Lyrical Lilyがステージを後にすると、入れ替わりで燐舞曲の面々が姿を表す。クールなサウンドを会場に響かせる燐舞曲。Merm4idがその音色に情熱的なパフォーマンスを合わせる。「Vs or vS」、そのタイトルにふさわしいユニット同士のぶつかり合いがディグラーを魅了、大歓声を巻き起こさせた。

Peaky P-key (C)bushiroad All Rights Reserved.

Peaky P-key (C)bushiroad All Rights Reserved.

続いて堂々たる出立でステージに現れたのはPeaky P-key。彼女たちが一曲目に披露したのは「電乱★カウントダウン」。そのクールで熱いトラックが会場を席巻し、大きな歓声を巻き起こさせる。登場早々自分達色に会場を染め上げると、間髪を入れずに続いてのナンバーへ。「強想シュプリーム」、アップテンポのトラックに次々に言葉をはめ、会場を更なる熱気に包む。圧巻のパフォーマンスがそこにはあった。
「One’s Believing」の力強いビートが場の空気を振動させる。華麗なマイクパフォーマンスでディグラーを魅了するPeaky P-key。間奏ではダンスパフォーマンスも披露し、会場の高揚感を加速させていく。
続けて「少年ハート」をドロップ。エレクトリカルな音色にリミックスされた本楽曲。そのトラックにキュートなラップが乗ると、ここで犬寄しのぶ役・高木美佑がスクラッチを披露。ディグラーのテンションを更なるものへと引き上げた。
サンプリング調のトラックが会場にこだまする。「Never lose」、そのドープなサウンドに4人のパフォーマンスが乗り、ディグラーを目と耳の両面から楽しませる。ここに続け様に「OVERWHELM!」が走り出すと会場は強大な熱気に包まれた。

「今宵はマッシュアップして……」

エモーショナルな歌い出しからスタートしたのは、もちろん「響乱☆カウントダウン」。ノイジーなサウンドに言葉がはまり、聴くものを耳から心地よくさせる。さらに「無敵☆moment」を続け、息の合ったパフォーマンスを披露するPeaky P-key。会場の一体感のさらなるものとし、全ディグラーを魅了してみせた。

大歓声が巻き起こる。その中を彼女たちのラストナンバーが走り出す。「ABSOLUTE」、Peaky P-keyはここで心からの笑顔を会場に発信する。その姿は見るものに多幸感を与えずにはいない。巻き起こる大喝采、その大きさからは会場の一体感の大きさが確かに伝わった。

続いてステージに登場したのはHappy Around!とLyrical Lily。別ベクトルのkawaiiを体現した両者が共に歌うのは「世界の夜明けと半熟ワンダーランド」。「わくわくどきどき」が溢れるパフォーマンスはディグラーを多幸感溢れる世界に誘った。

Happy Around! (C)bushiroad All Rights Reserved.

Happy Around! (C)bushiroad All Rights Reserved.

ここでHappy Around!によるソロパフォーマンスがスタートする。一曲目に披露したのは「Dig Delight!」。走り出しからハッピー満開の楽曲で会場を高揚感で満たす。ここに「ぐるぐるDJ TURN!!」を続け、会場のテンションを更なる高みへと押し上げた。
ディグラーと共にタオルを掲げたHappy Around!の面々はこう歌い出す。

「Hey Hey Hey Hey Hey」

披露したのは「学園天国」のリミックス。曲に合わせて頭上でタオルを回すディグラーたち。その様子からは会場に溢れる一体感を感じずにいられない。ここで「学園天国」は「ココロオドル」とマッシュアップされ、ディグラーを一層楽しませる。会場は際限ないほどの一体感に満ち、ディグラーたちは仕切りに笑顔を見せた。
ここからシームレスに「ヒトリゴト」が走り出す。キュートなサウンドと歌声が会場に鳴り響くと、そこには大きな高揚感が巻き起こる。ここに生まれたアッパーな空気は「ぎぶみーAwesome!!!!」、「Make My Style」でさらなる加速を見せた。

ここでパフォーマンスは一度エモーショナルな方向へと舵を切る。「Brand New World」、会場中のサイリウムが青く染まり、ディグラーたちはそこに流れる音楽を心ゆくまで堪能する。
彼女たちのパフォーマンスは再度ハッピーな方向へとシフトチェンジする。「モアドキッ」、明るく爽やかな音色が会場内に響く。ここで明石真秀役・各務華梨がスクラッチを披露すると、ディグラーからは「D4DJ」コールが巻き起こった。

Happy Around! (C)bushiroad All Rights Reserved.

Happy Around! (C)bushiroad All Rights Reserved.

場内にアップテンポのサウンドが響き、Happy Around!のパフォーマンスはクライマックスへと移行する。「Direct Drive!」と「Feelinʻ Good-Day!!」を続け様に会場に届けると、多彩な歌声でディグラーを魅了。最後は「Happy Around!」の一言でパフォーマンスを締め括り、4人はステージを後にした。

誰もいなくなったステージに向け、盛大なアンコールが巻き起こる。これに応えるようにステージに再登場したのはHappy Around!とUniChØrdの2ユニット。白のライブTシャツに身を包んだ8人が披露したのはライブ初披露となる楽曲「バイタルサイン」。ユニットの垣根を越えて仲睦まじいパフォーマンスを見せる面々、その姿はディグラーに多幸感を与えずにはいない。

(C)bushiroad All Rights Reserved.

(C)bushiroad All Rights Reserved.

ここで『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』DAY2に登壇した6組24名がステージ上に呼びこまれる。告知を挟み、各ユニット代表者からの挨拶がなされると、ワキャワキャとした空気感がディグラーの心を和ませる。そして、2日に渡って開催された『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』も締めくくりへ。

「真秀ちゃん、よろしく!」
「任せておいて!」

愛本りんく役・西尾夕香と明石真秀役・各務華梨によるそんなやりとりからスタートしたのは「LOVE!HUG!GROOVY!! +nova (D4 FES. ver)」。ステージ上に揃う24名が順にバースを蹴り、各々に自身の個性を見せつける。そのパフォーマンスからは『D4DJ』が持つ奥行きを大いに感じられた。こうして二日にわたる『D4DJ D4 FES. XROSS∞BEAT』は締め括りへと至った。

約2年の沈黙を破って開催された『D4DJ D4 FES.』。そこで展開されるパフォーマンスからは『D4DJ』の進化が存分に感じられた。彼女たちは今後どのような進化を見せてくれるのだろうか? 今後も『D4DJ』の進む先に注目していきたいと思う。

レポート・文:一野大悟 写真:福岡諒祠(GEKKO) 、池上夢貢(GEKKO)
 

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