Crystal Kay、RIP SLYMEら出演「BLUE SKY HEAVEN 2024」アフターレポート公開
今年で開催23回⽬を迎えたハーレーダビッドソン ジャパン主催の野外フェスティバル「BLUE SKY HEAVEN 2024」が、6⽉1日・2日神奈川・⼭下ふ頭 特設会場にて開催された。
⾳楽マルチメディア「block.fm」がプロデュースを務めたメインステージ「BLUE SKY STAGE」に、最初に登場したのは2日間のMCを務めるCARDZ。ジリジリと気温が上がってきた会場をさらに盛り上げる掛け声の後、オープニングセレモニーに続いて、国内外のフェス・イベントで活躍するDJ KROのプレイがスタート。ブォーン、ブォーンというバイクのエンジン⾳から「Born to Be Wild」に繋ぐ最⾼の滑り出しで観客からも歓声が上がる。ハードロックだけではなく、ディスコ、シティポップなどオールジャンルでヒットナンバーを中⼼に選曲。朝早くから集まった来場者もノリノリで彼のプレイを楽しんでいた。
続いて登場したのはアジアを中⼼に⽀持される新世代のシンガーソングライターeill。バンド演奏の中、「横浜、楽しんで⾏きましょう!」と颯爽とステージに現れた。「ここで息をして」など代表曲を披露しながら所狭しと動き回り、それに応えるように観客も⼿を挙げて応える。MCでは⾃⾝の⽗もバイカーであると語り、イベントにちなんだトークで場を和ませていた。バラード曲「フィナーレ」では、ステージの最前部分に腰掛け熱唱。⻘空を昇るように響くeillの歌声に観客はじっと聴き⼊っていた。
「声出していけよ、横浜!」と参上したのは新世代ラッパーとしてシーンの注⽬を集めるNovel Core。⼀番太陽が照り付ける時間帯での出演だったが、その暑さに⼀切負けない、熱くアグレッシヴなステージを展開した。ハーレーダビッドソンのカスタムジャケットを⽻織り、気合も⼗分。序盤から「Everybody hands up!」と観客を煽り、フリースタイルでラップを披露するなど、エンジン全開だ。そんなフルスロットルなパフォーマンスに負けじと、観客も応戦。⼀⻫にジャンプしたり、拳をあげたり、ヘッドバンキングも⾶び出すなど、⼤盛り上がりを⾒せた。ラストにはサングラスを外し、ミディアムナンバー「Green Light」を熱唱。それまでの激しい雰囲気が⼀変、会場はピースフルな雰囲気で包まれ、ステージは終了した。
観客がまだかまだかと待ちわびる雰囲気の中、数々のヒット曲を持つヒップホップユニット、RIP SLYMEが登場。サポートを務めるTERIYAKI BOYZのWISEとシンガーソングライターのおかもとえみも揃ってステージに現れる。「最後まで⼀緒に踊ってくれますか?」とのっけから「FUNKASTIC」「楽園ベイベー」を筆頭に往年の名曲を連発。イントロの時点で観客が沸き⽴ち、会場のボルテージがグングンと上がっていきた。途中、⾒事に晴れ模様となった会場の天気について触れ、台⾵1号にさよならを⾔いたいと「サヨナラSunset」をパフォーマンス。終盤の「JUMP」では会場が⼀⻫にジャンプ。そのまま「JOINT」「熱帯夜」の⼤ヒット曲で、会場いっぱいに集まった観客は後ろの⽅まで⼤盛り上がりだった。
暑さも和らぎ、涼しい⾵が吹き出す頃にステージへ上がったのはFEEL GOODな⾳楽で国内外にリスナーを拡げるSIRUP。「調⼦はどう? 盛り上がっていこうぜ」とフレンドリーに語りかけ、⼼地よいビートで会場を揺らしていく。「いったん、ゆったりしようか」と披露した「LOOP」では、イントロが鳴った瞬間に歓声が上がっていた。海⾵に乗って響くSIRUPの歌声がグイグイと聴き⼿を惹きつけていく。表情豊かな楽曲の数々に、観客は最後まで思い思いに体を揺らして楽しんでいた。
DAY1のトリを飾ったのは、ここ横浜がホームタウン、今年活動25周年を迎えるCrystal Kay。「最後まで楽しんで。⼀緒に歌ってね!」と叫び、「恋におちたら」でライブはスタート。ぎっしりと埋まった観客はのっけから⼤喜びだ。そのまま「hard to say」や「What Time Is It?」等の初期ナンバーのメドレーを熱唱。デビュー25周年を迎える彼⼥ならではのセットリストに客席からは⼤喝采が上がった。そして、最年少は3歳のキッズも含む⼤勢のダンサーを引き連れ、⾒事な⼀体感のダンスも披露。激しいダンスでも全く息のあがらないパワフルな歌声に、会場は⼤きな拍⼿を送る。トリにふさわしい圧倒的なパフォーマンスで、初日のBLUE SKY STAGEを締めくくった。