(上段)髙地優吾(SixTONES)、(中段左から)岡本玲、忍成修吾、松井愛莉(下段左から)高岡早紀、羽場裕一
2024年10月3日(木)より東京・新国立劇場 中劇場、10月25日(金)より大阪・森ノ宮ピロティホールにて、『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』が上演されることが決定した。
本作は小粋なセリフとハートフルな作風で日本でも人気が高い、アメリカを代表する劇作家ニール・サイモンが3年半の歳月をかけ何度も何度も書き直しを重ねて完成させたブロードウェイのデビュー作『Come Blow Your Horn』を原作とする傑作コメディ。映画化もされ、日本でも幾度となく上演された人気作品を、髙地優吾が初の単独主演で上演する。
兄に触発されプレイボーイに変わっていく、控えめで内気な主人公バディ・ベーカーを演じるのは、SixTONESのメンバーとして音楽活動も行いながら、舞台『夏の夜の夢』(22)や3人芝居『星降る夜に出掛けよう』(23)など俳優としての活躍も目覚ましい髙地優吾。
他には、プレイボーイで独身生活を謳歌するバディの兄アラン役に、舞台『ひげよ、さらば』(23)や、大河ドラマ『晴天を衝け』(21/NHK)、大河ドラマ『どうする家康』(23/NHK)、映画『シャイロックの子供たち』(23)などに出演し、幅広い作品で活躍しつづける忍成修吾。
アランの本命の恋人コニー役には舞台『ブレイキング・ザ・コード』(23)や、ドラマ『その結婚、正気ですか?』(23/TOKYO MX)、『私と夫と夫の彼氏』(23/テレビ東京)に出演、映画『茶飲友達』(23)に主演するなど、ドラマ、映画、CM、舞台と演技力の評価を高め、多方面で存在感を増す岡本玲。女優志望でバディを誘惑するペギー役にはモデル、女優と幅広く活躍し、近年では連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』(24/WOWOW)に出演し、ドラマ『シークレット同盟』(読売テレビ)にて主演を務め、本作が舞台初出演となる松井愛莉。
そして、バディとアランの母ベーカー夫人役には舞台『毛皮のヴィーナス』(22)やドラマ『ミワさんなりすます』(23/NHK)、映画『ファーストラヴ」(21)、『マスカレード・ナイト』(21)などに出演し、7月からのドラマ『笑うマトリョーシカ』(TBS)の出演も控える高岡早紀。
バディとアランの父ベーカー氏役にはミュージカル『トッツィー』(24)やドラマ『必殺仕事人』(22/テレビ朝日)、『インビジブル』(22/TBS)などに出演している実力派俳優羽場裕一と豪華な俳優陣が揃った。
控えめで自分に自信がなく内気な弟バディとプレイボーイで独身生活を謳歌する兄アラン。兄弟二人の対照的な性格や行動が劇の後半に入れ替り笑いを呼ぶというニール・サイモンらしい本作。どんな公演になるのか、楽しみにしよう。
バディ・ベーカーは誕生日を期に、実家を出ることに決めた。両親に生活について指図されるのにうんざりしていたし、結婚相手すらも勝手に決めようとしていたからだ。バディと兄のアランは、二人とも父の会社で働いているが、アランは何年か前に家を出て、一人暮らしをしている。アランは本命の彼女コニーがいながら、複数のガールフレンドと付き合い、仕事もそっちのけで、気ままな独身生活を満喫している。家を出たバディは、アランのアパートに転がり込む。
社交的で女性にもてる兄と、内気なバディは、性格は似ていないが仲は良い。バディの親から独立するという決心にアランは喜び、ガールフレンドのいないバディに映画女優志望のペギーを紹介する。部屋に来ることになったペギーを待っていると、訪ねてきたのは、なんと母だった。母は、バディの家出を知った父の反応が心配で、アパートを訪ねてきたのだ。今にもペギーが来そうなので、バディは何とか母を追い返そうと、タクシーを拾いに行っている間に、アランに電話がかかってくる。母が対応するも誰にも内容を伝えられないまま帰ってしまう。
バディがハリウッドの映画プロデューサーの振りをしてペギーと話していると、今度は父が訪ねてくる。バディは「台本作家が来た。大事な話がある」と言って、うまくペギーを追い払う。父は、バディを連れ戻しに来たのだ。アランが帰ってきて3人が対立しているところに電話があり、行き違いで顧客を失ったことが分かる。父は、バディとアランを二人ともクビにして、去っていく。
3週間後、父の横暴ぶりにうんざりした母が、息子たちと一緒に住もうとやって来る。父も母のあとを追ってくる。そこへコニーも現れ、アランのことは、きっぱりあきらめることにしたと告げる。アランは心を決め、コニーに結婚を申し込み、会社のために新規契約を結んだことも父に報告する。アランとコニーと両親はお祝いに出かける。バディが約束をした新しい彼女が訪れるのを待っていると、そこに現れたのは……。
演出:宮田慶子 コメント
髙地さんには、面白い役柄からスマートでスタイリッシュな役まで幅広く演じて頂けるのではないかと感じました。
今回演じて頂く「バディ」は、作者ニール・サイモン自身を投影していると言われており、作者のすべてがこのデビュー作に込められています。兄アランによって巻き込まれる騒動を通して、奥手で慎重な若者が、やがて父母から旅立って、勇気を持って自立して行く姿を、きっととても魅力的に作り上げてくださると思います。
素敵な皆さんと共に、軽快で愉快でダイナミックな「これぞニールサイモン・コメディ!」をお届けしたいと思います。
バディ・ベーカー役:髙地優吾(SixTONES)コメント
正直このお話を聞いた時にはすぐに実感できず、自分でホントに大丈夫か? と思いました。でも、チャンスを頂けた以上はこのチャンスをしっかり掴み、髙地優吾の新しい魅力を多くのお客さんに見ていただけるように稽古に励んでいきます!
単独初主演ということに不安もありますが、共演者の皆さんとスタッフさん全員で毎公演大切に頑張っていけたらなと思います。
お話の内容もコメディなのでリフレッシュ感覚で劇場に遊びに来てくれたら嬉しいです!