松下奈緒「20th ANNIVERSARY LIVE」東京ファイナル公演ライブレポート「30年、40年とよろしくお願いします」

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松下奈緒「20th ANNIVERSARY LIVE」東京公演(撮影:HAJIME WATANABE)

女優、ピアニスト、作曲家、歌手といった活動だけに留まらず、MCやナビゲーター、ラジオパーソナリティと活躍のフィールドを広げ続けている松下奈緒が、6月23日に東京・国際フォーラム ホールCにて、自身2年ぶりとなるワンマンライブ「松下奈緒 20th ANNIVERSARY LIVE」を開催した。

今年4月にデビュー20周年を迎えた松下奈緒は「趣味が洋裁なので、自分で作りました」という黄色いスカートでステージに登場。「みなさんのおかげで20周年を迎えることができました」と感謝の気持ちを伝えると、場内からは温かく大きな拍手とともに「おめでとう」という祝福の声が上がった。「20年分の思いをお届けしたい」と意気込みを語った彼女は、水野良樹(いきものがかり)が作詞作曲を手がけ、山村隆太(flumpool)がコーラスで参加したラブソング「きらりら」やピアニスト役で出演した最新映画『風の奏の君へ』のオープニングテーマで、自身が作曲したピアノソロ「小さな奇跡〜Un petite miracle〜」など、今年5月にリリースした2年ぶり9枚目のアルバム「souNds!」に収録された楽曲を中心に全23曲を演奏し、優しくもダイナミックなピアノとビターで澄み切った歌声で観客を自身の独自の世界観に引き込んだ。

MCでは、シンガーソングライター役で出演した、2006年のドラマ「タイヨウノウタ」について「歌うきっかけをくれたドラマです。劇中でピアノ弾き語りで歌ったのが最初でした」と振り返り、ライブの中盤では「恋におちたら」や「ちりとてちん」など、自身が出演したドラマ主題歌をメドレーで披露。朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌いきものがかりの「ありがとう」に対しては、「いつも私の大切な瞬間にそばにありました」と感慨深げに語り、心を込めてピアノを弾き、観客を魅了。その後は、役柄を演じることはもちろん、ナビゲーターとして世界中を旅することも含めて、全ての活動がピアノと歌の表現に繋がっているという、彼女にしかなし得ない個性をダイレクトに見せつけ、アンコールでは明るく弾むバンドアンサンブルで楽しく幸せなムードを届けると、場内から自然とクラップが沸き起こるほどの盛り上がりをみせた。

現在は夏ドラマ「スカイキャッスル」の撮影中だという彼女は「お腹の中は真っ黒なセレブ妻を楽しんで演じています。人生で口にしたことのない言葉を発してる毎日です」と笑い、最後に「これからもみなさんと一緒に思い出を重ねていきたいです。これからも私にしかできないことをやっていきたいので、30年、40年とよろしくお願いします」と約束。会場の隅々まで大きく手を振り、名残惜しそうにステージを後にした。

「松下奈緒20th ANNIVERSARY LIVE」セットリスト

M1 f
M2 Jazz chocolat
M3 TIMELESS
M4 AnytimeAnywhere
M5 Wish
M6 きらりら
M7 小さな奇跡 ~Un petit miracle~
M8 夜空の花 2024
M9 天国と地獄
M10 ※ドラマ主題歌メドレー

  • 恋におちたら(Crystal Kay)フジテレビ系ドラマ「恋におちたら〜僕の成功の秘密〜」主題歌
  • はるどなり (須田景凪)フジテレビ系ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」主題歌
  • ちりとてちん(松下奈緒)NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」テーマ曲
  • Happiness (シェネル)ドラマ「ディア・シスター」主題歌
  • 未来予想図Ⅱ(DREAMS COME TRUE)映画『未来予想図 〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』
  • 白色蜉蝣 (Aimer)NHKドラマ10「大奥Season2」主題歌
  • 流れる雲よりもはやく(松下奈緒)映画『チェスト』主題歌

M11 ありがとう(いきものがかり)NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」主題歌
M12 GRACE ~princess rose~
M13 Breath~JUA la Africa
M14 Happy+
EC-1 青空
EC-2 うんとしあわせになろう
EC-3 Together

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