DEEN池森秀一、奇跡さながらの結成秘話を明かす「なんで“DEEN”なのかもわかってない(笑)」

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MITSUMIがDJを務めるラジオ番組「YAMABICO」(FMヨコハマ・毎週日曜日20:00~21:00)の6月23日放送では、昨年デビュー30周年を迎えたロックバンド・DEENのボーカル池森秀一がゲストで出演した。

アニバーサリーを記念して開催された「DEEN THE BEST DX ~KYOTO & ROPPONGI~」の振り返りトークや、EX THEATER ROPPONGI公演3デイズを完全収録した「DEEN The Best DX ~Premium Live Complete~」を紹介する中、DEENの結成秘話が語られた。

MITSUMI:30周年の時に「DEEN 30周年公式ガイドブックALL SONGS STORIES 1993-2024」を出されましたよね。そこに「奇跡から始まった30年の軌跡」って書いてたんですけど、どのような奇跡から始まったんですか?

池森:上手いこと書きますよね(笑)当時は札幌でアマチュア活動していて、デモテープが奇跡的に通って、「東京に出てきなさい」って言われたんです。その頃は池森秀一の音楽を作っていて、DEENとは全く違う音楽だったんです。今で言うダンスミュージック的な、音楽をやっていたんですよ。そこでプロデューサーから「これ試しに歌ってみてよ」って言われたのが「このまま君だけを奪い去りたい」だったんですよ。試しで歌ったら100万枚売れるって、地球上で中々無いじゃないですか。だから奇跡なんだなって思うんですよね。

MITSUMI:それまでは池森秀一のサウンドをやってたけど、試しに歌ったのがドーンと売れたわけじゃないですか。どういう心境だったんですか?

池森:「何が起きているんだろう……」っていう感じ(笑)試しで歌ってるから、この曲がどうなるかなんてビジョンが未来に対して何も持ってない状態だったので。歌い終わったら「お前の声でいくからな」ってなって、気がついたらもの凄く大きいタイアップで、どのチャンネルをつけても流れてて(笑)今思うと笑い話ですけど、「やったー!」っていうのもあるし、「どうするんだろう」ってなりましたね。自分で作った音楽には自分の未来像があるからね。そこで「お前たちは明日からDEENだ!」って言われて、「DEENって何?」みたいな(笑)なんでDEENなのかもわかってなくて(笑)

MITSUMI:その時にキーボードの山根公路さんと出会ったんですか?

池森:そうそう。途中色々あったけど、今も2人でやってますね。

MITSUMI:ちなみに「DEEN The Best DX ~Premium Live Complete~」に収録されているEX THEATER ROPPONGIのDay3がマニアックな選曲なんですよね……?

池森:そうですね。90年代のヒット曲しか知らないファンの方は、恐らく初めて聞く曲がいっぱいあったと思うんですよ。ただ、知らない曲でも楽しめるように努力はしましたね。コアな方もいらっしゃるので、そういう方には刺さったのかなと思います。

MITSUMI:堪らないですよね!「やっとやってくれた!」みたいな感じですよね(笑)これまで何曲くらい出されてますか?

池森:多分、500曲くらいあると思います。

MITSUMI:ツアーとかライブする時ってその時に出たアルバムの曲をやったりすると思うんですよね。

池森:そうなんです。ある程度曲は決まってきますよね。ファンの方が聴きたがるバラードのチョイスとかも限られて難しいんです(笑)あと、ライブで1回しか披露してない曲もあるからね。例えば、当時のアルバムが出て、その時にしか見せてない曲とか。

MITSUMI:ちなみにその曲って……?

池森:「GRAVITY」って曲です。これは20数年ぶりに演奏しましたね(笑)

DEENの成り立ちや20年ぶりに演奏した楽曲を明かした池森。その後、31年目に突入し、楽曲を制作した当時を振り返る中、「「今だったらこうやって書かないな」とか、色々思いながらやってましたね。「なんでこんなに難しく作ったんだろう」みたいな(笑)やっぱり若い時って尖ってるというか、やりたいことをやってて、あの頃の自分達可愛いなって思います(笑)」とコメントし、当時を懐かしんだ。

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