カントリー界のスター、キンキー・フリードマンが79歳で逝去
シカゴ出身カントリー・ミュージック界のスターで風刺作家のキンキー・フリードマンが79歳で逝去した。今週26日、テキサス州バンデラ郡メディナのエコー・ヒル・ランチにある自宅でパーキンソン病の合併症によりこの世を去ったという。
公式SNSではこう発表されている。「キンキー・フリードマンは家族や友人に囲まれながら、愛したエコー・ヒルで空へと旅立ちました。近年、凄まじい苦痛と想像を絶する喪失感に耐えてきましたが、闘志とウイットを失うことはありませんでした。著作が読まれ、歌が歌い継がれることで彼は生き続けるでしょう」
本名はリチャード・サメット・フリードマンながらもキンクスターやキンキーの愛称で呼ばれていたフリードマン、1973年に結成されたバンドのキング・フリードマン&ザ・テキサス・ジューボーイズは政治を風刺することで知られ、タブーな話題や感情を逆なでする話題も取り上げたため、コンサート中に喧嘩が勃発することもあった。
1975年から1976年にかけては親友のボブ・ディランと共にツアーを行なったが、1983年には音楽を離れ、ユーモアのある小説家で政治家、テキサス・マンスリー誌の風刺コラムニストとしても活躍した。
ビル・クリントン元大統領やジョージ・W・ブッシュ元大統領とも親交があり2001年11月にヘイル・トゥ・ザ・キンクスター誌のコラムでホワイトハウス訪問記を執筆したほか、シャーロック・ホームズから影響を受けてたというキンキー・フリードマンの名キャラクターを主人公にした探偵小説を数多く執筆したが、しばらくして音楽界に復帰、2018年発売の「サークル・オブ・ライフ」が遺作となった。
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